2023.09.14
タイのチェンマイで体験!リバーサイド庭園カフェで贅沢スイーツ
Nakara Jardin(ナカラ・ジャルダン)
スイーツと紅茶、コーヒーを心ゆくまで味わえるアフタヌーンティーは、ワクワクせずにはいられない贅沢なひとときです。今回はタイ・チェンマイ旅行のリストにぜひ入れたい庭園カフェを訪問。チェンマイを象徴するピン川を眺めながらいただける、フレンチシェフによるアフタヌーンティーを紹介します。
ホテル併設のカフェビストロ「Nakara Jardin」
チェンマイの主要な川である、ピン川。旧市街を東に進んだ川沿いには、上質なスパやホテルなど、観光客向けの施設が並んでいます。自然豊かで閑静な場所にポツポツと点在しているので、繁華街のような騒々しさはなく、落ち着いているエリアです。
今回、アフタヌーンティーを体験してきたのは、ピン・ナカラ・ホテルのカフェ、フレンチ・パティスリー&カフェ「Nakara Jardin(ナカラ・ジャルダン)Bistro & Salon de Thé」。
ホテルの正式名称は「Ping Nakara Boutique Hotel & Spa(ピン ナカラ ブティックホテル&スパ)」です。白亜のコロニアル建築が印象的で、その名の通り、ブティックホテルという表現がしっくりくる可愛いホテルです。
絵画のような美しさ。緑生い茂るフレンチガーデン
ホテルの裏手にある小路を入っていくと、葉が生い茂った特徴的なアーチが。その先に森が広がっていることを想像させるような、絵になる美しさ!
ナカラ・ジャルダンのジャルダンとは、フランス語で庭を表します。その名の通り、そこには咲き乱れる花々や南国の木々、白い鋳鉄製のビストロ・テーブル、噴水と、まるでフランスの庭園を再現したような空間が広がっています。
鳥のさえずりに耳を傾け、ゆったりした気持ちで森林浴を楽しみながら奥へ進みます。左手に看板が現れるので、そこからカフェの建物内に入ることができます。
(左)木材のフロアが落ち着く建物の入り口(右)この先が気になるアプローチ!
タイ人の温かみを感じるホテル品質のサービス
公式のFacebookによるとナカラ・ジャルダン は2023年、世界中のグルメスポットを見つけることができる「Restaurant Guru 」のおすすめとして紹介されています。また、「BEST ATMOSPHERE/SERVICE/OUT DOOR SEATING」など多方面で賞を受けていることからも、そのクオリティの高さがうかがえます。
この後経験する、アフタヌーンティーへの期待も高まります……!
全席屋外!快適で贅沢なリバーサイドの特等席
ナカラ・ジャルダンの店内は屋根があるものの、全席オープンエア。その開放感が魅力でもありますが、暑さに躊躇してしまう人も多いかもしれません。
ですが、心配は無用。屋外部分には大きなエアコンがあり、ミストも充満しているため常に空気がクールダウンされています。さらに、目に映る緑が涼しさを感じさせてくれます。
今回は予約をせず、一番乗りで到着。そのため席は選び放題という贅沢さ! さらに雨季のため予定する人が全体的に少ないのか、筆者が滞在した最初から最後まで、店内には一人という非日常な体験となりました。
フレンチシェフが手掛ける、お食事・スイーツメニューが充実
ナカラ・ジャルダンでは、バンコクのフランス料理学校「ル・コルドン・ブルー」を卒業し、レストランのオーナーでもある、タイ人のシェフが手掛ける料理やスイーツを堪能することができます。
お店の雰囲気、パティスリーの繊細な美しさ、メニューのバリエーションなど、フランスのエッセンスが詰まったカフェを見ると、フランス料理学校出身のオーナーであることに納得。
今回はアフタヌーンティーを目的に訪れましたが、食事のメニューも充実。もちろんスイーツ系は単品でも注文が可能です。
メニューを見てみると、西洋系の料理が多く、スパゲッティ、サンドイッチなどのパン、そしてメインにはお肉料理が並んでいます。看板メニューは鴨のサラダ、牛肉料理、スパゲッティだそう。
「Braised Beef Cheek in Red Wine」(590バーツ)は、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みのこと。値段は今のレートで2,500円弱と日本のレストランに並ぶ金額ですが、このロケーションで、そしてフレンチレストランだと考えると、リーズナブルなのかもしれません。さらにポーク(豚)、ダック(鴨)、ラム(羊)などの肉料理が一斉に介しています。
この空間、ホスピタリティ、料理の内容に対して比較的リーズナブルな料金設定も嬉しく、リピーターのファンも少なくないようです。
一人でもアフタヌーンティー体験ができる!
ナカラ・ジャルダンに限らず、アフタヌーンティーをオーダーできるのは2名以上で、かつ予約必要な場合が多いですが、同店では予約なしでも受け付けてくれるのが嬉しいポイント。
ただアフタヌーンティーは2名からとなっており、一人の場合はデザートセットをおすすめされます。
アフタヌーンティーを注文すると、メニューのドリンク(アルコール以外)から2種類選べますが、デザートセットにはドリンクは含まれていないため、好みのドリンクを選んで別に注文する必要があります。ドリンクを数杯頼むなら、予算は一人1,000バーツほど。
とはいえ、なかなか一人でオーダーすらできないアフタヌーンティーの気分が味わえるので、ぜひ試して欲しいです!
うっとりするような美しいケーキの中から、好みのものをチョイス
デザートセットではメインのケーキひとつと、マカロン2つを数ある種類のなかから選びます。ショーケースを実際に見せてもらい、ひとつずつ説明を聞いて指差しで注文しました。
ケーキはほぼ全て140バーツ(約574円)で、いずれもほぼ等しく人気だそう。写真に写っているのは定番のケーキなので、いつ訪れても楽しむことができます。
最後に、追加でドリンクをオーダー。アフタヌーンティーの主役は紅茶、ということでおすすめを聞くと「6 Shangri-La」と「12 Rooibos Cream Orange」とのことで、普段から愛飲している後者のルイボスティーを選びました。
デザートセットでめくるめくスイーツ体験
デザートセットは、アフタヌーンティー同様、このようにタワーで登場! 思わず、喜びの声があがります。
今回はキャロットケーキと、マカロンはタイらしくThai Tea(タイ・ティー)、そしてラズベリーを選びました。ビタミンカラー、オレンジとピンクのマカロンで、プレートの上が一気に華やぎます。さぁ、なにから食べようか、と眺めているのも豊かな時間です。
繊細でカラフルな他のケーキに劣らず、ショーケースの中でひときわ輝いていたキャロットケーキは、生地のなかにはキャロットのスライスがたっぷり。さらにザクザク食感のクルミで満足度が上がります。
真ん中の段は、自家製のレーズンスコーン
自家製のレーズンスコーンは、食欲をそそる美しい焼き色。ぷっくりとした可愛いフォルムで、見た目だけでなく味もホテル品質! しっとりとした焼き上がりも好みです。
ストロベリー・ラズベリージャムとクリームチーズが添えられていて、好みでつけながらいただきます。ジャムの甘酸っぱさと、クリーミーなチーズの組み合わせが絶妙です。
一番下の段は、まるで宝石箱! カラフルで、目も楽しませてくれます。タイ・ティーとラズベリーのマカロン、ブリュレでフランス気分を、レモンタルトで爽やかさを、チョコレートの焼き菓子で濃厚さを満喫しました。
(左)チョコレートに合わせるべく「Americano」をオーダー
(右)紅茶はポットサービス。お湯の追加も頼める
「12 Rooibos Cream Orange」は、名前の通りオレンジのかすかな酸味とクリームの甘さが溶け合った、個性的かつ飲みやすいルイボスティーでした。
スイーツが続いたため、最後は、エスプレッソをお湯で割ったアメリカ―ノをオーダー。落ち着いたターコイズブルーのカップとソーサーも可愛いです。深煎りらしいしっかりとした一杯で、チョコレートやキャロットケーキとよく合います。
今回は、ナカラ・ジャルダンでのアフタヌーンティーを紹介しました。
2人はもちろん、一人でも今回のように、アフタヌーンティーを楽しむことができました。ピン川の流れや肌をなでる風、鳥のさえずり、真っ青な空に甘美なスイーツの数々。五感を使って味わうひとときをぜひ、チェンマイで体験してみてください。
※掲載内容は取材時の情報です
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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