2023.08.11
泊まらなくても大満喫!ミラノのブルガリホテルでアフタヌーンティー体験
ブルガリホテル
都心のオアシス、ミラノのブルガリホテルへ
今年、東京にオープンして話題のブルガリホテル。ミラノのブルガリホテルは、ジュエリーブランドとして100年以上の歴史を持つブルガリが2004年にオープンした、最初のホテルです。
立地の素晴らしさは、ミラノで一番と断言できるほど。高級店が立ち並ぶ中心地のショッピングエリア、モンテナポレオーネ地区にありながら、4000平方メートルの中庭を囲んでゆったりとした時間が流れる、まさに都会のオアシスなのです。
ダークブラウンを基調に、オレンジやターコイズブルーのインテリアを上品にあしらった館内。南イタリアの明るい陽射しを連想させる、居心地のいいサロンを進みます。
こちらのレストラン「NICO ROMINO」は、なんと24時間オープン。ランチやディナータイムは、ロミーノシェフが手がける伝統的なイタリア料理のコースが人気です。今回は、15時半から始まるアフタヌーンティーのタイミングにお邪魔しました。忙しいランチタイムが終わったあとだったためか、スタッフもリラックスした雰囲気で迎え入れてくれました。
イタリアでは夕食前のアペリティーボが有名ですが、イギリス発祥のアフタヌーンティーの文化は浸透していません。そのせいか店内は空いていて、予約なしでも素晴らしい中庭が一望できるテーブル席に案内してもらいました。
驚きと感動の連続、至極のアフタヌーンティー
アフタヌーンティーメニューは、紅茶がセットの「Classic」と、シャンパンがセットの「Bulgari」の2種類が用意されています。この日は真夏日だったということもあり「Classic」から「Imperial Earl Gray」のアイスティーをオーダーしました。
アイスティーのグラス、そして大きめのシルバーのティーポットが運ばれてきました。お代わりをしながらゆっくりとティータイムを楽しめそうです。
続いて、ディテールも彩りも麗しいドルチェが登場。正確には上段と中段の6つがスイーツで、下段の3つは塩気のあるパニーノという組み合わせです。アフタヌーンティーの慣習に従って、まずは上のスイーツからいただくことにします。
上段の3つがこちら。左からミモザ、カプレジーナ、クロスタチーナです。
イタリアの伝統的なドルチェを、甘さは控えめに細部までパーフェクトに仕上げています。
クロスタチーナは生地がサクサクで、中に挟んだオーガニックのアプリコットジャムとのハーモニーが絶妙です。
カプレジーナはカカオとアーモンド生地が調和して、軽やかな風味。
ミモザはカスタードクリームの上品で優しい味に癒されました。
続いて中段は、左からスコーン、カンノンチーノ、ミニタルトという構成です。
スコーンはシチリア産のオレンジピールが入っていて、一口食べるとシチリアの風が口の中を吹き抜けるような爽快な味。
カンノンチーノは、驚くほど甘さ控えめで素材の良さが引き立っていました。
イチゴのタルトは、王冠のような美しさ。ミニチュアサイズなのに技が細かい! ビジュアルに見とれすぎて味を覚えていません。。
最後に、パニーニベースの下段へと移ります。左からヴィテッロトンナート、カプレジーナ、スモークサーモンの3点です。
ヴィテッロトンナートとはツナソースがけの仔牛肉で、小さくてもボリュームがあって、仔牛肉の口溶け感が最高です。
カプレジーナは、旬のトマトに上質なオリーブオイルがマッチした一品。
スモークサーモンは、これまた食べるのを数分間ためらってしまうほどの美しさでした。
素晴らしい中庭もしっかり満喫
五感が満たされたあと、中庭を散歩しました。手前からテラスのテーブル席、ソファ席、芝生とバーカウンター、一番奥に木陰のソファ席という、繰り返しになりますが都心とは信じがたいほど贅沢な広さです。
夕刻のアペリティーボに向けて、バーカウンターの準備をしていたスタッフ。
レストランのマネージャー、マノージュさんも気さくに撮影に応じてくれました。
フレンドリーな人が多く、イタリアらしい一期一会を感じます。短い時間でしたがとても満たされた気持ちでホテルを後にしました。
ホテルの横には、ミラノの穴場スポット、ボタニカルガーデンがあります。18時まで開園しているので、アフタヌーンティーやランチの後にこちらもぜひ散策してみてくださいね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
この著者の記事一覧へ