決定版!体のパーツ&目的別、最適な美容オイルは?
COSMETICS

2023.07.06

決定版!体のパーツ&目的別、最適な美容オイルは?

NEGOZIO LEGGERO

フェイスオイル、ボディオイル、ヘアオイル…

自宅でのデイリーケアやスペシャルケアに、オイルを愛用している方も多いのではないかと思います。植物性オイルの種類は100以上。健康や美容への効果もそれぞれで、食用に向いているもの、美容に特化したもの、両方に使えるものなど、特徴や使い方も様々です。

今回はスキンケアにフォーカスして、美容効果の高いオイルを徹底リサーチしたいと思います!

日々のスキンケアに取り入れたいオイル、何を選ぶ?

ミラノで、オーガニックのアイテムが豊富に揃うお店といえばこちらのNEGOZIO LEGGERO(ネゴツィオ・レッジェーロ)。プラスチックフリーやエシカルを本格的に実践したパイオニア的存在で、週末はリフィルのボトルを持ったミラネーゼで混雑するお店です。

店内に入ってすぐの食料品スペースも魅力的なのですが、今回はその奥のコスメや洗剤などのコーナーへ直行です。

オーガニックの美容オイルが、数種類の大きさのガラスボトルで揃います。もちろんオイルも、リフィルを推奨です。

スタッフのルカさん。1聞いたら10答えてくれる豊富な知識とトーク力を備え、自身の使い方だけでなく、彼のガールフレンドがどう愛用しているかも交えて詳しく教えてくれます。

まず知りたいのがフェイスケアに適したオイル。ルカさんオススメのオイルは、こちらの3つ。

20代ならヘンプオイル、30代ならバオバブオイル、40代からはアルガンオイル、というのが一般的なおすすめだそう。ヘンプオイルはリノレン酸が豊富で強力な抗炎症作用があるので、吹き出物などの肌トラブルにも効果が期待できます。

もう一つ、オイルが豊富に揃うブランドが「THE ORDINARY」。この2ブランドで揃う厳選されたオイルを中心に、成分比較や実際の使用感など、時間の許す限り調べてみました。

大注目株はアフリカ系オイル

アフリカの厳しい自然環境で育つ植物は生命力が強く、そこから抽出される希少なオイルは抗酸化作用がどれもかなり高いです。その中でも美容効果が高く、日本でも注目されている5つのオイル=ピックアップ。マルラオイル、アルガンオイル、バオバブオイル、ウチワサボテンオイル、モリンガオイルのそれぞれの成分組成と特徴を調べました。

スキンケア効果の高い5成分に着目。数値は日・英・伊の複数のリソースからまとめたもので、調査方法や地域などによってバラつきがあるので、あくまでも参考としてご覧いただければと思います。

ビタミンE : 抗酸化作用・バリア機能・新陳代謝促進機能が高い。
ビタミンC : 肌を引き締め、皮脂分泌を抑える。メラニン色素の生成を抑制する。
オレイン酸 : 皮脂成分に近く、保湿力、抗酸化作用が高い。代謝を高め、他の美容成分の浸透を助ける働きも。
リノール酸 : 抗炎症作用・修復機能が高く、肌状態を改善する。必須脂肪酸で酸化しやすい。体内で合成できない脂肪酸。
パルミチン酸 : 細胞の持つ本来の力を活性化させ、ビタミン類を吸収しやすくする作用がある。

どれも美容効果が高いオイルばかりですが、比べてみると中でも美容成分が豊富でバランスが良く、万能と言えるのがバオバブオイルです。次いで、ビタミンC以外をバランス良く含むアルガンオイルも、全てのスキンタイプに対応しています。マルラオイルはエイジング肌・乾燥肌に最適。ウチワサボテンオイルはニキビやアトピーなど大人のトラブル肌に高い効果を発揮。モリンガオイルは肌組成に近く浸透力の高さと保湿力が高く、マルラオイルと並んでエイジング・乾燥肌に効果的、という結果になりました。

顔に使用するとなると、香りからストレスを感じないことも大事だと思います。メーカーにもよりますが、私の場合バオバブオイルの木の実系の香りがあまり好みではなく、アルガンオイルの香りに心地よさを感じました。

ボディケア・ヘアケアに適したオイル

オレイン酸に比べてリノール酸を多く含むオイルは、さらりとしていて伸びが良く、全身のケアに向いています。ボディケアには希少価値が高すぎず全身にたっぷりと使えるスイートアーモンドオイル、ヘンプオイルなどがおすすめです。肘やかかとなど特に乾燥した部分には、モリンガオイルやアルガンオイルなどでスペシャルケアを。

ヘアケア・頭皮ケアに絶大な効果を発揮するのがキャリーオイル(ヒマシ油)です。豊富なオレイン酸やミネラル・ビタミン・たんぱく質が汚れを取り除き、毛根や頭皮の血行を促進して髪の成長を促し、傷んだ髪の修復も期待でき、まさに良いことづくめ。

シャンプー前に髪と頭皮にオイルをなじませてマッサージします。ただテクスチャーがとても固く、手にとるのも一苦労な上に一度のシャンプーでは落としきれないので、他のオイルやクリームとブレンドして使うことで使用感がグンとアップします。

同じような効果が期待できるモリンガオイルやマルラオイルはそれほど粘度が高くないので、そのまま使うことができます。

クセの強さトップクラスのニームオイル

珍しいオイルを開拓したい方にご紹介したいのが、ニームオイルです。ラッキョウのような強烈な香りで蚊や多くの虫を撃退することができます。虫除け効果以外にも傷の修復など、肌再生効果があります。私自身はこの香りを受け入れられるのですが、周りの人に不快感を与えかねないので、外出時の使用は控えるようにしています。

正しい保存方法を知り、自分にあったオイルケアを

オイルケアというと酸化を心配する方もいるかもしれません。確かに、リノール酸やリノレン酸を多く含むものは特に酸化しやすく、光老化のリスクが上がります。でもビタミンEやオレイン酸が高配合であれば、そのリスクを相殺してくれます。

とはいえ、他の化粧品も開封後に劣化するように、どのオイルも時間の経過とともに必ず酸化します。保管場所は高温多湿・直射日光を避けて、ガラスボトル(できれば遮光性のあるもの)を選ぶことで酸化のスピードを遅らせることができます。そしてなるべく早く使い切るために、使用頻度に合った小さめのボトルを選ぶこともポイントです。

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