<巡る滋賀×キレイノート>滋賀の文化が宿る場所「湖のスコーレ」
滋賀県の最大の魅力といえば、滋賀県の代名詞でもある日本最大の湖・琵琶湖。その他、国宝の「彦根城」やユネスコ世界文化遺産の「比叡山延暦寺」など一度は訪れたい観光スポットもまた有名です。
でも、それだけではありません。有名観光スポット以外に焦点を当て深掘りすると、まだまだ知られていない注目ポイントがたくさん! それを知らないなんてもったいない…!
この連載では、「現地の方がおすすめしたいスポットやお店、それをつくるヒトの魅力をていねいに取材し、お届けする滋賀の観光ガイド“巡る滋賀”」の情報を発信していきます。
滋賀県への旅のきっかけやガイドブックとなりますように…そんな思いを込めて滋賀県の新たな魅力をお伝えします。
暮らしにひそむ、気づきの宝庫 ”発酵的”学びが循環する「湖のスコーレ」
ここは学びの生まれる場所。そして琵琶湖からこの土地に根付く暮らしの知恵を学ぶ場所。
スコーレとは、ギリシャ語で”学校”を意味する言葉です。今回訪れた「湖(うみ)のスコーレ」には、学校のように文化を育むためのあらゆるコンテンツがちりばめられています。
発酵から暮らしを見つめる「文化の宿る場所」
滋賀県長浜市。伝統的建造物群を生かした黒壁スクエアでよく知られる人気の観光地です。情緒的な街並みの残るこの長浜市旧市街エリアの一角に、湖のスコーレがあります。
湖のスコーレを一言でいうなれば、“発酵を中心とした体験型商業文化施設”。
「この場所で学校のように文化を育んでいきたい。それを滋賀で実現するためにどうするかと考えたとき、発酵を中核に据えることとなりました」と、広報の高本絢子さんは話します。滋賀の食文化の象徴ともいえるこのテーマを軸として、多くの企画立案やコンテンツづくりが進んできたそうです。そして、自分たちだけではなく多くの人との関わりを持って、みんなで形づくっていくことにも重きを置いています。実際に県内のさまざまなプレイヤーと一緒につくる施設として、2021年12月23日、湖のスコーレはオープンの日を迎えました。
具体的な施設を決めていくにあたっては、県内の多くの事業者さんが参加されました。竜王町の「古株牧場」からは搾りたての生乳が届きます。
「古株さんが生乳の提供とチーズ製造するための研修や監修に関わってくださることになり、製造区画の一角にチーズ製造室と熟成庫を設置することにしました。」
ここでは、古株つや子さんのご指導のもとオリジナルチーズの開発にも取り組んでいます。
「湖のスコーレにある醸造室は、この場所でお酒を造れたら…というアイデアから生まれました。新しく醸造施設を設けることも酒造免許を取得することも容易ではないからこそ、醸造家には皆が応援したくなる、熱い思いとこれからの可能性を感じる方をお迎えしたいということで、醸造家のハッピー太郎さん(池島幸太郎さん)にお声がけをすることになりました。」
糀屋さんでありながらお酒をつくるのが夢であったということもあり、設置した糀室と醸造室で、糀からどぶろくや甘酒づくりにチャレンジすることになったそうです。
取材に伺ったこの日も、ハッピー太郎さんは忙しく仕込みをされていました。このように目の前で作業が見られるというのもなかなかないこと。気軽に見学ができることも湖のスコーレの魅力のひとつです。
その他、湖のスコーレが発信する「暮らしを豊かにしてくれる」文化や学びとは? 続きはこちら
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