築70年古民家レストラン「KUFUKU±」の新感覚フレンチ
FOOD

2023.03.18

築70年古民家レストラン「KUFUKU±」の新感覚フレンチ

KUFUKU±(くふく)

末広町の古民家フレンチ「KUFUKU±(くふく)」は、日本の伝統食材を活用したフランス料理が楽しめるお店。今回は、熟成や発酵などの日本古来の技法を活用した新感覚フレンチをご紹介します。

作業場だった古民家をリノベーション

kufuku±は、東京都千代田区神田淡路町にあるフレンチレストラン。漢字では「暮富食」と書き、その名の通り、料理にこだわりを持つシェフが作り上げる季節感あふれるフレンチが味わえます。

築70年の作業場だった古民家をリノベーションして作られた店内は不思議な造りをしていました。

台所や倉庫だった場所を利用し、敢えてその雰囲気を残した一階の半個室。日本の古き良き懐かしさを感じられ、趣があります。

素材を活かした季節を感じるランチコース

kufuku±では、心を癒やし、舌を喜ばせる至福の時間を過ごせます。

今回は、ランチのスタンダードコースをいただくことにしました。kufuku±のランチは季節に合わせた素材を使用した料理が魅力とのこと。

案内していただいた2階席は、曇りガラス越しに光が柔らかく差し込む気持ちの良い空間。落ち着いた音楽が流れ、ゆったりとした時間を過ごせます。

はじめは、濃厚竹炭熟成チーズととら豆、発酵レモン、生ハムの最中。生ハムの塩味とチーズ、とら豆のマイルドさが調和されて美味しい一品でした。

こちらは、白子豆腐と、塩麩、金柑のババロアです。フランスパンのように見えるのがお麩です。軽い食感が、濃厚でありながら瑞々しい白子豆腐とよく合います。

八丁味噌と白インゲンのカスレは、フランス料理ですが食材が和のものを使用しているためご飯と一緒に食べても良さそうなお味でした。八丁味噌の酸味や強いうまみ、苦渋味といった独特な風味が特徴的で、お酒の当てにも良さそう。

メインの牛テールには、菜の花が添えられ春らしさを感じます。ソースには八角が使用され、少し中華の雰囲気もありました。

豆乳と柚子胡椒のラーメンは、ラーメンの名店が軒並み採用する製麺所「開化楼」の平打ち麺でした。鶏がらスープと柚子胡椒ででさっぱりいただけるラーメンに。

デザートが2品出るのは、女性陣には嬉しいのではないでしょうか。左は、花豆と、酒粕、日向夏がアボカドのムースに添えられていました。組み合わせを変えて食べても美味しいですし、全て一緒にいただくのも◎。右は、信州味噌、きな粉、レンズ豆のフロマージュ。チーズと信州味噌の組み合わせは発酵食品同士だから全く違和感なく、全ての素材の味わいが最大限に引き出されている印象でした。

今回のスタンダードコースは5,800円(税込)で、前菜、メインディッシュ、デザート、そしてコーヒーがつきます。kufuku±のランチコースはリーズナブルでありながら、品質やボリュームに妥協がないのもポイントです。

どの料理も調和のとれた見た目にも美しいお料理でした。

和とフレンチが融合した新感覚フレンチ

kufuku±では、食材や調理法にこだわり、季節感あふれる料理を提供することを大切にしているそうです。素材の良さを引き出し、日本古来の熟成や発酵などの技法を活用したフレンチで贅沢な時間を過ごしたい方には、ぜひ一度kufuku±に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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