ガイドブックに載らない、ホンマもんの大阪に触れる
新大阪駅から電車で約25分、JR新今宮駅の目の前に位置する「OMO7大阪 by 星野リゾート」。交通アクセスは便利だし、有名な通天閣や下町商店街・新世界エリアもすぐ近く。さらには人気のユニバーサル・スタジオ・ジャパンも電車で20分ほどの距離と、観光にも申し分なしの立地です。
とはいえ、繁華街からはちょっと離れたエリアだけに、「天下の星野リゾートがわざわざナゼ?」と意外だったのも本音。しかし実際お泊まりしてみると、このエリアが大好きにならざるを得ない魅力が満載でした!
今回は「OMO7大阪」で体験できる、人情味あふれる“なにわラグジュアリー”をレポートします。
新今宮駅を出るとすぐ目に飛び込んでくるのが、広大な敷地に真っ白な外観の「OMO7大阪」。夜になると外装膜に虎やフグなど、大阪らしいモチーフの演出照明が装飾されるのも見どころです。
まず、チェックインカウンターがある2FのOMOベースへ。ライブラリーラウンジやカフェテリアなどがあり、開放的で贅沢な空間です。ガラス張りの向こうには、デッキテラスや芝生広場があるガーデンエリアが広がります。
最大6名まで泊まれる、広々スイートルームは必見!
8タイプ全436室の客室の中でも、注目はこちらの「いどばたスイート」(1泊109,200円~/4名1室あたり、税込、2食付き、最大6名まで宿泊可)です。
ベッドは部屋の四隅にあり、それぞれ壁で区切られているのでプライベート感も確保。洗面台も2つあるので、忙しい朝も安心です。
3名までなら、コーナーツインルーム(1泊63,000円~/2名1室あたり、税込、2食付き、最大3名まで宿泊可)がおすすめ。横長の二面ガラスから、視界いっぱいに大阪の街並みを臨むことができます。客室の向きによっては、通天閣やあべのハルカスも!
参加しないともったいない!
大阪の魅力が詰まった「ご近所アクティビティ」
「これぞ大阪!」と言いたくなるほど“THE・大阪”を堪能できるのが、ローカルな商店街から通天閣までを案内してくれる〈ほないこか、ツウな新世界さんぽ〉ツアー。ご近所ガイドと呼ばれるOMOレンジャーが、街の人たちと二人三脚で作り上げた無料のツアーなんです。
ミックスジュース発祥の喫茶店や人気の串揚げ屋さんなど、昭和の面影が残るレトロな商店街・ジャンジャン横丁をそぞろ歩きし、新世界市場ではメディアにも引っ張りだこの有名店「なにわ小町」でヒョウ柄シャツを着て、店長さんと記念撮影も!
右を向いても左を向いても、コテコテの大阪が感じられて、歩いているだけでも楽しいエリアです。通天閣のエントランスの天井と、ツアーの最後のスポットでは、ちょっとしたサプライズもあるのでお楽しみに!
もうひとつのイチオシが、朝7時半から開催される〈ええだし出てますわツアー〉。ホテルから徒歩15分くらいのところにある「大阪木津卸売市場」で、出汁文化を学んだり、地元民気分でお買い物が楽しめるツアーです。
発祥300年という歴史を誇る料理人御用達の市場ですが、一般の方でもお買い物が可能。なにわの台所というだけあって、高品質で良心的な価格の品ぞろえが自慢です。市場を知り尽くしたOMOレンジャーとともに、昆布やかつお節、なにわ野菜、業務用スーパーなどに足を運び、大阪の食文化について楽しみながら学べます。
削りたてのかつお節やまぐろ節など、食べ比べが楽しめる「平松商店」では、実際に削るところも見学させてもらえます。
気になったものはその場で購入できるので、現金を忘れずに。「平松商店」ではこちらの粉末タイプのかつお粉を購入しました。お湯に入れるだけで風味豊かなかつお出汁がとれるので、煮物や味噌汁に大活躍! もっと買ってくればよかったなと思うほど。
大阪の食文化をモダンに再構築した、フォトジェニックなディナーコース
大阪らしさを満喫できるのは、ホテル外でのアクティビティだけではありません。ホテル内でも“ここでしか味わえない大阪らしさ”を堪能できるのが、OMOダイニングでのディナーです。
ディナーは全8品で2種類を用意。大阪の伝統的な郷土料理をフランス料理などの技法でアレンジした「なにわネオクラシック」と、新世界の名物である串カツをイノベイティブに仕上げた「なにわ串キュイジーヌ」です。
どちらも魅力的すぎて、本気で10分くらい悩みましたが、今回は「なにわネオクラシック」をセレクトしました。
1品目は、室町時代に大阪で生まれたお寿司「箱寿司」をアレンジしたもの。酢飯の代わりに、クスクスやアボカド、じゃがいもなどをミルフィーユ仕立てにし、穴子や玉子、鯛などを美しく盛り付けた前菜です。ちなみに、盛り付けられた器にもちょっとした仕掛けがあって、思わず歓声が上がります。
ワインのペアリングもぜひ。「箱寿司」に合わせたのは、華のある香りと繊細な泡が軽やかなロゼのシャンパン。
「半助」とは鰻の頭のこと。その名の通り、鰻の頭を煮こごりにしたもので、フランス料理の「テットドフロマージュ(豚の頭の煮こごり)」に着想を得ているそうです。
その他、「割鮮(かっせん)」、「船場汁」、「煮おろし」、「どて焼き」、「かやくご飯」など、大阪で愛されてきた料理が華やかに表現され、目にも舌にも想像以上のクオリティに大満足!
こちらがもうひとつの「なにわ串キュイジーヌ」の一皿。見た目からして食欲をそそります。
いずれのコースも、大阪の味が洗練されたアレンジで、驚きと感動に満ちた体験を約束してくれること間違いなし!
ビュッフェスタイルの朝食にテンションアップ!
朝食は、和洋食のビュッフェスタイル。〈ええだし出てますわツアー〉で訪れた「大阪木津卸売市場」で作られたお惣菜も並びます。
削りたてのふんわりした鰹節をトッピングした「きつねうどん」や、その場で焼き上げてくれる大阪名物の「ねぎ焼き」は、大阪らしさを楽しめるメニュー。自分でトッピングを楽しめる「ベーグル」をはじめ、パンは甘い系から食事系まで豊富にそろいます。
普通の観光では物足りない、ディープで等身大の大阪の魅力を知りたい人は、「OMO7大阪 by 星野リゾート」でのステイをぜひ。まだまだ紹介しきれない魅力が満載です。ここでしか体験できない、最高の食やおもてなしを楽しみに訪れてみてください。
大阪府大阪市浪速区恵美須西3丁目16-30
美容ライター。早稲田大学卒業後、アパレル、出版社勤務を経てフリーに。女性誌やWEBで、美容をはじめ、健康、美食に関する記事、著名人へのインタビュー取材などを担当。好きなことは、スキンケアとファッションと旅行。猫が好き。
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