2022.12.03
ディープなバンコクの中華街・ヤワラート周辺で巡りたい映えスポット3つ
タイ・フアランポーン駅
東南アジアらしい伝統や雑多さのなかに、ヒップな要素や新しさが癒合し、フォトジェニックスポットが点在しているタイ・バンコク。
今回は、そんなバンコクの中でも、郷愁を感じるバンコク最大かつ最古のターミナル駅や、異国情緒あふれる中華街「ヤワラート」周辺の魅力にフォーカス! バンコク在住歴12年以上の現地フォトグラファーや駐在妻として現地に在住する友人に連れて行っていただいた、通なバンコク観光スポットをご紹介します!
ドーム型の駅舎が特徴。旅情あふれるバンコク中央駅
1916年に開業した、タイ国鉄(SRT)の始発駅で、バンコク・メトロ(MRT)駅でもある、「Hua Lamphong Station(フアランポーン駅)」。正式名称はバンコク駅(タイ語でクルンテープ駅)で、趣のある汽車旅の出発地として、100年以上に渡って旅人を迎え入れてきました。
ドイツのフランクフルト駅をモデルに作られたドーム型の駅舎が特徴で、バンコク屈指の撮影スポットとしても有名。現在も(私のように)電車に乗らずとも、カメラを片手に駅を歩く方々の姿を多く見かけます。
実は、このフアランポーン駅はすでに廃止が決まっていて、2021年12月にフアランポーン駅の廃止と新駅への機能移転に伴うメモリアルイベントが行われていました。しかし、車両のメンテナンス場所や新駅の位置などさまざまな問題が噴出しているようで、実際はまだフアランポーン駅を廃止することはできないそう。
私が訪れたときも実際に多くの列車が発着していて、少なくとも2022年内は、フアランポーン駅から発着する長距離列車を味わうチャンスがあるそうです。
この駅では、日本の鉄道ルールからすると驚きますが、チケットがなくても停車中の車両に入りこんで撮影できたり、自己責任で電車の通る線路に降りて写真や動画の撮影ができてしまいます!
やはり世界は広いな……と、感覚の違いに驚くのではないでしょうか? 下町情緒が漂う鉄道駅に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
ノスタルジック×モダンが融合! お粥セットが美味なロフト席カフェ
フアランポーン駅から徒歩10分ほどの場所にあるのが、「Lhong Tou Cafe(ロン・トウ・カフェ)」は、地元の人々が連日行列を作るフォトジェニックな一軒。ネオンが輝くオリエンタルな内装で、カラフルな店内で中華街ならではのお粥や点心、お茶を気軽に楽しめる空間です。
“ Lhong Tou” は縁起の良い名前で、“龍の頭”を意味した中国語だそう。人気の理由は、インテリアデザイナーやフードスタイリストであるオーナーがコンセプトとした、モード感あふれるスタイリッシュなカフェだから!
空いていればぜひ座っていただきたいのが、2階席!
短いスカートは控えたほうがよいので、訪れるときはご注意を(笑)。
人気メニューは、せいろの中にお粥と小鉢が並んでいる「中華風朝食セット」(129バーツ)。セット。塩漬けの卵、豚肉フロス、ルプチェン(中華ソーセージ)などが添えられた具材と一緒に、ちびちびとお粥をいただきました。優しい味で、朝食にぴったりの一品です。
バタフライピーのお茶や、ピーナッツパウダーがトッピングされたタイミルクティーと一緒にいただくのがおすすめ。
年中無休で、8:00〜22:00まで営業中。混み合っていることが予想されるので、早朝に訪れるのがおすすめ。独特の魅力があり、ノスタルジックとモダンが融合したような雰囲気を楽しんでみては?
歴史ある洋館ホテルの1Fに広がる、ビンテージ感あふれるカフェ
フアランポーン駅から徒歩5分ほどの場所にあるのが、地下鉄MRTフアランポーン駅からのアクセスも可能です。デザイナーズホテル「The Mustang Blu(ザ・ムスタング・ブルー)」。
この建物は、100年以上前のコロニアルスタイルで銀行として建造されましたが、2019年に19世紀から残る建物を改装し、スタイリッシュなホテルとして生まれ変わりました。
ホテルに宿泊しなくても利用できる、カフェも併設。
カフェは壁や天井、螺旋階段が特徴的で、壁にキリンの模型の半身が埋まっているところが1番人気の撮影スポット。
この洋館は、もともと銀行でしたが、その後病院に、そして風俗店として利用されていたという歴史を持っています。
その歴史を聞くと、建物に長年刻まれた傷が陰鬱さを感じさせ、どこか怪しげな雰囲気を持つ「ザ・ムスタング・ブルー」の世界観ができあがったのも納得がいくよう。
営業時間は11:00から。独特な世界観にどっぷり浸りながら、食事やティータイムを楽しんではいかがでしょうか?
次回のバンコク旅では、バンコク最大かつ最古のターミナル駅から活気あふれるバンコクの中華街を散策し、ユニークなカフェに立ち寄りながら、バンコク×中国が融合したノスタルジックな雰囲気に浸ってみてはいかがでしょうか?
ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
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