2022.03.12
毎日のご飯をグレードアップ!伝統調味料はサステナブルな選択
オーサワの有機立科 玄米みそ 有機醤油 天然醸造 寺岡家の国産有機大豆醤油 蔵出し 有機三州味醂 ぬちまーす ヒマラヤ岩塩
家で過ごす時間が増えると、食事について考えることが増えますよね。美味しい料理を簡単に、と考えているならまず調味料を見直すのがおすすめ!
「ホンモノ」の調味料が食事を底上げするのはもちろん、人や地球にとってもサステナブルな選択なのです。
伝統調味料はサステナブルなご馳走
手の込んだ料理は特別な時だけ、毎日の食事はできるだけ手を抜きたいのが本音。そんな時は自然な素材を使い伝統製法で作られた調味料を選ぶだけで、料理の味や質も一気にアップグレードします。
醤油やみりん、みそなど日本の調味料の多くは発酵食品。時間をかけた発酵のプロセスを経たものを選ぶことで、健康へのポジティブな影響も期待できます。
体に優しいこと、さらに伝統的な調味料を買うことで、生産者さん、ひいてはその伝統を守ることにも繋がります。そういった意味でも「ホンモノ」の調味料はそれだけでサステナブルなご馳走になるのです。
調味料を選ぶものさし
毎日摂取する調味料こそ、選択の基準を持ちたいものです。
目利きポイントとしてはこの3つ!
1. なるべく自然な原料のもの
2. 原材料がシンプルなもの
3. 伝統製法で作られたもの
最近では宣伝コピーなどが本質からずれているものも多く、だからこそしっかりとしたものさしが大切に。
例えば「無添加」は体に良さそうな印象を与える言葉ですが、何が無添加なのでしょうか。
実は、原材料の中の塩のみが無添加ということも多く、なるべく人工的な食品添加物を減らしたい場合の選択からは外れます。
なぜ「無添加」を選ぶのか、その本質を見ると必要な情報が分かります。
みそ
日本の食卓に欠かせないみそ。スーパーでも品ぞろえが豊富で、どれを選べばいいか迷ってしまいます。選ぶものさしは、やはり原料と製法です。
みその原料は「大豆、麹、塩」。大豆の部分が麦や米のものもあるので、好みで選んで。
理想は国産ですが、実はみそに使う国産大豆は10%程度と言われています。つまり、ほとんどが輸入大豆。できるだけオーガニックや自然栽培で、遺伝子組み換えではないものを選びましょう。
製法は「昔ながらの」や「伝統製法」と書かれたものがおすすめ。時間をかけて発酵させたものが体にも優しいです。
・「オーサワの有機立科 玄米みそ」
オーサワジャパンはオーガニックの食品をメインに、豊富な品ぞろえの自然派ブランド。
みそひとつとっても三年みそや白みそ、海の精の塩を使ったものなど気になるものばかりです。
今回は珍しい玄米みそをチョイス。呼吸口があるのは酵素が生きている証拠。もちろん酒精不使用です。しかも原産地がわかる有機玄米、有機国産大豆というこだわり抜いた原料なのが嬉しいです。
口に含むと深みのある味わいとほのかな甘さのある、懐かしさを感じるおみそでした。
醤油
和食の基本調味料のひとつ、「大豆・小麦・塩」で作られる発酵調味料。
昔ながらの製法で1年以上かけて作られたものには「本醸造」と表記されています。
本醸造で国産大豆、が選ぶ基準。手間と時間をかけて作られた「ホンモノ」の醤油はコクとまろやかさが違います。
最近では小麦不使用のグルテンフリーなしょうゆも見かけるようになったので、小麦の取り過ぎが気になる人にはおすすめです。
・「有機醤油 天然醸造」
自然派スーパービオマルシェと醸造所「弓削多醤油」のコラボ商品。
弓削多醤油は大正12年創業の老舗醸造で、今では珍しい杉の木桶で1年以上かけて作られた有機醤油。
まろやかで奥行きが感じられる味わいは、多彩な料理に使えます。
・「寺岡家の国産有機大豆醤油 蔵出し」
120年以上に渡り守られてきた醸造蔵で、3年以上かけて仕込まれた有機醤油。
「醤油は生き物だ」と愛情たっぷり、毎日手間をかけて作られたうま味の強い醤油です。
みりん
もち米や米麴を発酵させて造るのが「ホンモノ」のみりんです。
本来みりんは約14度のアルコールを含み、江戸時代まではお酒として飲まれていたことも!
選ぶならもち米や米麹、焼酎が原料の昔ながらの熟成された本みりんを。
・「有機三州味醂」
みりんに開眼する人が続出の本場三河仕込みの三州味醂!
自然の生態系の中で栽培された国産の有機米を原料に作られています。そのまま飲んでも美味しい、深いコクと甘みのあるみりんです。
塩
塩は人が生命を維持するのに欠かせない栄養素。だからこそ品質のいい天然塩を選んで。
塩化ナトリウムのほかにカリウム、マグネシウム、カルシウムと多くのミネラルを含む栄養食なのです。
海に囲まれた日本では海水塩の種類も豊富、さらに岩塩や湖塩も手に入るので、味比べをして楽しみながらお気に入りを見つけるのもいいですね。
・「ぬちまーす」
沖縄宮城島の海水100%使用のサラサラの海塩は、ミネラルの数値が高め。沖縄の真っ青な海を思いながら使うと旅行気分にも浸れそう。
・「ヒマラヤ岩塩」
ヒマラヤ山脈近郊のカシミール地方で自然結晶したブラックソルト。
天然ミネラルが豊富で、硫黄が含まれているため口に入れると温泉卵のような独特の味わいです。 粒が大きいため、気になるならミルで挽いて使用しても。
今回は、自然に沿った製法と原料でできた調味料を紹介しました。
お気に入りに出会えると料理が楽しくなること間違いなし! ぜひ色々試してみてはいかがでしょう。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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