2022.02.02
旅の気分は、エコラグジュアリー。イタリアの大自然を五感で堪能するバカンスへ
イタリア マルケ
エコを極めた贅沢な宿・LA FORESTALE
中部イタリアのマルケ州は、大自然の宝庫として知られています。アドリア海随一の美しいビーチ、表情豊かな川、谷、森。
LA FORESTALE(ラ・フォレスターレ)は、フルロ渓谷自然公園に隣接するB&Bです。森林警備隊の宿舎だった廃屋を数年かけてリノベーション、2020年にオープンしました。
オーナーは、マルケの自然に魅せられた一人、フランス人のエリックさん。トレッキングとヨガの愛好家でもあります。
宿のコンセプトは「エコラグジュアリー」。
54枚のソーラーパネルを設置し、エネルギーは完全に自給自足です。
外部デザインの一部になっている、整然と並ぶソーラーパネル。
ナチュラルでミニマルなインテリア
ゲストルームは、全5室。
渓谷を見下ろす広いテラスとキッチン付きのアパートメントタイプや、暖炉やバスタブを備えたスイートロイヤルなど、どの部屋も自然との一体感を味わえるリラックス空間です。
ユニークでエコな壁材、断熱性に優れた大きな窓やミニマルなデザインのライト、すべてが美しく、妥協のないこだわりとホスピタリティがにじみ出ていました。
朝食は、エリックさんが栄養学を勉強して考案した「スーパーヘルシー」メニュー。もちろんすべてオーガニックです。
イタリアなのにブリオッシュが出ないの!? と意外に思いましたが、ジンジャー入りの自家製シリアル、ハーブとスパイス使いが絶妙なミックスフルーツなど、美味でボリューム満点の内容でした。
この夏にはヨガスペースとプールが完成、次のプロジェクトでは、裏山にプライベートロッジを作っていく予定だそう。
大自然と一体となってゆっくりと歩み続ける、魅力溢れる宿。次は夏に訪れて、渓谷のカヌーやトレッキングを心ゆくまで楽しみたいなと思いました。
中世の街を巡りながら、グルメを満喫
日中は、近隣の中世の街を訪れるのもオススメです。
こちらは、マルケとウンブリアの州境にあるグッビオという街。古代ローマ時代の劇場が残り、旧石器時代にも栄えたそうです。
麓にあるため、旧市街は坂道だらけ。息を切らしながら丘の上の大聖堂までたどり着くと、その庭からは絶景が広がっていました。
このエリアは、トリュフの産地としても知られています。
この秋はイタリア全国で収穫が悪く、こちらのトリュフ専門店でも白トリュフは300€/100gと、例年の2倍以上の価格で売られていました。
ローカルのポルチーニとサフランを使ったトルテッリ。イタリアでもサフランが栽培されていることを、この時知りました。
トリュフにサフラン、独特の香りが旅を豊かにしてくれました。
五感で楽しめるマルケ州、ぜひチェックしてみてくださいね!
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
この著者の記事一覧へ