
2025.04.07
佐藤ありささんが「おとぎの国」のような街、コルマールを旅して
10代からモデルとして活躍し、結婚・出産を経て2017年からドイツで生活をしている佐藤ありささん。「“Foto”Journal」は、そんな佐藤さんのドイツでの生活を覗かせていただく連載です。ご自身で撮られたお写真とともに、エピソードをお話しいただきます。
第三回は、絵本から飛び出したかのような街並みが有名な「コルマール」について。

昨年の5月末、ドイツとの国境近く、フランスの東部に位置する街、「コルマール」を1泊2日で訪れました。コルマールは、ジブリ映画『ハウルの動く城』や、ディズニー映画『美女と野獣』の舞台となった場所と言われているので、日本から訪れたことがある人も多いかと思います。
フランスの玄関口、パリからの距離は約380kmなので、東京・大阪間と同じくらいです。朝、パリを出れば日帰りもできる距離なので、パリと一緒に旅をする人が多いそう。
私の住むドイツからも比較的アクセスが便利なので、列車や車でその日中に往復できます。今回私はドイツの自宅から車で向かいました。

街の印象はメルヘンチックでとにかくかわいい! 見渡す限りカラフルな木組みの家が立ち並び、まるで絵本の世界を歩いているようでした。
コルマールで一番人気のスポットは、「小さなヴェニス」と言われる運河沿い。柵には赤いハートの南京錠がたくさん付けられていました。
そして、三角屋根の建物が川面に鏡写しになっていて美しかったです。ボートに乗って運河巡りもできるようでしたが、今回は時間がなくて断念。次に訪れた時には必ず乗りたいと思います。
私が訪れた時は日本の方に会いませんでしたが、街には日本語で書かれた無料のガイドブックもあり、とっても便利でした。

宿泊したホテルは簡易的なホテルでしたが、ホスピタリティが充実していました。
子どもたちには”Alsace“と書かれたヨーロッパの伝統的な焼き菓子、「ジンジャーブレッドマン」をモチーフにしたお人形をプレゼントしてくれました。愛嬌のある表情、色彩もヨーロッパらしくてかわいいですよね。この人形を見ると、コルマールを旅したことを思い出すので良い記念になりました。

フランス・アルザス地方はフランスワインの名産地の一つなので、今回の旅では美味しいワインを堪能できました。
中でも私のお気に入りは老舗の「TRIMBACH(トリンバック)」の辛口白ワイン。
1626年に創業し、4世紀13代に渡り経営している老舗のワイナリーのワインは格別でした。お料理と一緒に楽しめるように作られているワインなので、食事との相性も抜群だと思います。爽やかでキレのある果実の味はお刺身やお寿司、天ぷらなどの和食とも合いますよ。
いくつか試飲したものの中から気に入ったものを箱買いしたので、今でも自宅で大事にいただいています。
子どもが生まれた年のワインも購入したので、一緒に飲める日が今から楽しみです。ドイツからもアクセスがいいので、お気に入りのワインを買い足すためにもまた行きたいな…。

友人が予約してくれたSCHLOSS JOHANNISBERC(シュロスヨハニスベルク)で、ブドウ畑を見ながらランチをしました。食後はブドウ畑をお散歩することもできます。
この日は見晴らしが良く、とても気持ちの良いお散歩ができました。

私が訪れた5月は晴れた日が多く、日中は長袖のシャツだけでも過ごせました。でも、朝晩の気温の変化に対応できるよう、重ね着しやすい格好で上着は準備しておいたほうがいいと思います。
ヨーロッパは日差しが強いので帽子とサングラスは必須。石畳を歩くので、スニーカーなど歩きやすい靴を準備して行くのがおすすめです。
また、季節によってヨーロッパは乾燥するので、ミスト式の化粧水があると便利ですよ。これは飛行機の中でも使えるので、一本カバンに入れておくと安心です。

友人の提案がきっかけで訪れることができたコルマール。本当に素敵な街で、思い出深い旅になりました。
今回は予備知識があまりない中での訪問だったので、次回はレストランや街の情報をじっくり調べ、運河巡りも楽しみたいと思っています。みなさんも是非、訪れてみてくださいね。
Profile
佐藤ありさ
1988年生まれ。北海道出身。ファッション誌「Seventeen」のモデルオーディション「ミスセブンティーン2005」に選出され、専属モデルとしてデビュー。その後、「non-no」「MORE」「VERY」などでモデルを務める傍ら、映画などでも活躍。また、「Going!Sports&News」(日本テレビ系)ではお天気キャスターとしてレギュラー出演をはたし、活躍の幅を広げる。2016年に結婚、2017年に出産し、現在はドイツで暮らしている。
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語り/佐藤ありさ
文/安田ナナ