パリジャンが通う食のセレクトショップで、厳選食材を探そう。
FOOD

2019.12.01

パリジャンが通う食のセレクトショップで、厳選食材を探そう。

自炊は欠かせない、フランスの一般家庭事情

美食の 街、パリ。

食欲のそそられる魅力的なカフェやブラッスリー、ミシュランが認めるレストランはたくさんあります。 
それなのに、 外食の単価は 東京と比べると約 1.5 倍ほどと、美食の街にしては少なく感じます。
一部のお金持ちを除けば、毎日3食の外食は、お金がいくらあっても足りません。

余談ですが、パリのミシュラン星付きで働くシェフの友人が
「パリの外食が高い理由の1つには、生産者へのリスペクトが含まれてる」と教えてくれました。

では、ヘルシーで健康な食生活を送るには?やはり自炊は欠かせません。
農業大国フランスでは、生産者と消費者をつなぐ中間御者が多く存在しないため、マルシェやスーパーなどでは、おいしくて新鮮な野菜やオーガニック食材が手頃な価格で入手できます。

今回ご紹介するのは、食材に妥協しない美食の国人たちも納得する、とりわけハイエンドなスポット。
厳選を重ねた食材だけが並ぶことが許される食のセレクトショップ・ Maison Plisson (メゾン プリソン)です。

 イヴ・サンローランでの勤務経験あり。異色の経歴を持つオーナー

Maison Plisson は 2015 年、パリのおしゃれエリア・マレ地区に一号店をオープンさせました。
オーナーの Delphine Plisson ( デルフィーヌ・プリソン)   は意外にもファッション業界出身。
イブ・サンローランやアニエス b など有名メゾンのマーケティング経験を持つ凄腕なんだとか。

近年減少しつつある個人経営のアットホームなお店のように、地産地消のものをふんだんに取り入れ、小規模生産に特化した作り手の見える商品を消費者に届けたいという思いで旗揚げ。

その一方で、ハイエンド食材セレクトショップとして世界的に有名な「 EATALY 」や「 DEAN&DELUCA 」のよ うな独自のショップをパリで広めたいというのも目標だったそう。

とにかく取り扱うアイテムには一切の妥協をしない Maison Plisson 。
商品はすべてオーナー自身がセレクトしたものだそうです。

そんな噂の一号店・マレ店に立ち寄ってみました。

パステルグリーンが基調の外観。入り口手前にはカフェが併設されており、イートインも可能。テラス席は雨でも心配無用。

店内に入ってすぐのチーズコーナーには多くの種類と数のチーズがずらり。
ほとんどフランス国内産のチーズです。

店の奥に進むと、ブーシェリー(精肉)が。
システムは日本の精肉店同様、部位とグラム数を伝えて測り売りしてもらいます。
冷蔵室には、様々な熟成肉が置いてあるのも特徴的。
全て契約している生産者から直接仕入れているんだとか。
しかも生産者は多数ではなく、オーナーが認めた生産者、数人なのだそう。

コーナーを回って、マダムたちがこぞって手に取っていたのはこちら。
トマトジュースかな?と思いきや、 BIO のスープでした。
ラベル右下にはしっかりと AB マークも。
レストランで頼むと高いこだわりスープも、家でちょっとした贅沢したいときに、手頃にいただけるのでありがたいです。 

しぼりたてジュースのコーナー。
左のジュースメーカーは、フランスではポピュラーなオレンジジュースマシーン。
なぜかスイカが切られて置かれていました(これからラッピングして売るみたいです)。

さて、地下の階段がありました。「 Epicerie + CAVE 」という表記が。

こちらは、ワインコーナー。
CAVEとは” 地下の倉庫”という意味で、多くはワイン倉庫のことを意味します。

ワインセラーには高級ワインもずらり。

ほとんどは産地別に並べられおり、お土産に購入するにもわかりやすいのでいいかもしれません。

こちらは赤ワインで有名な南西フランス・ボルドー産のワイン。

ちょうど近くにいたスタッフに調味料や瓶モノで売れ筋商品を聞くと、こちらを案内してくれました。

メゾンプリソンのフランス産はちみつ( 8.5 €/ 約 1,028 円)はパリジャンにも人気なんだとか。
ちょうど向かいの棚には、おみやげにぴったりのチョコレートがずらり。
こちらも全て厳選商品。オーガニックチョコレートがたくさんありました。

パッケージもかわいい商品が多く、人と違ったお土産にはぴったりかもしれません。

こちらはアーモンドチョコレート( 13 € / 約 1,573 円)
さて、お腹が空いてきたのでブーランジェリーのコーナーに移動しましょう。

ここではドリンク類のほか、ショーケースに入っているサンドウィッチ類やパンなどを注文して、併設のカフェでいただくことができます。

お昼時でしたが、観光客はほとんどおらず、近くで働くパリジャンたちなど地元の人たちでにぎわっていました。
ランチに選んだのはこちらのバター×ハムのシンプルバゲットサンド(サラダ付きで6€/ 約 726 円)

もちろんテイクアウトもできますが、その場合サラダはつかないそうです(ただし金額が 50 センチームほど安いです)。

バター×ハムのバゲットサンドは、定番中の定番。
これを食べればそのブーランジェリーの味がわかると言われるほど、シンプルだけど奥深いメニューです。

こちらのハムももちろん厳選されたフランスの商品。
バゲットも、バターも全てがこだわりのもののみを使用。
Maison Plisson が選び抜いた食材を安心してその場でいただけるのは、大きな魅力です 

バターの芳醇な風味がたまりません。無塩バターにもかかわらず、そのバターのおいしさを噛みしめることができます。
またハムも程よく塩みがきいていて、バゲットとバターとの相性ばっちりです。
かなりボリュームがあるので、女性の方はシェアしてもいいかも。

Maison Plisson 、いかがでしたか。
こちらの店舗は日曜を除けば毎日 8 時半から 21 時まで営業しているので、朝早く起きてお土産探しに訪 れるのもいいかもしれません。

利用客の半分以上は地元客だそうで、 観光客にはまだまだ穴場のスポット♪

こだわり抜いたフランスの厳選商品をお買い求めの際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
素敵な出会いがあるかもしれません。

SHOPLIST

Maison Plisson

93 Boulevard Beaumarchais, 75003 Paris

CATEGORY

Ethical

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フード

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連載

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