2021.04.24
フランスのアペロをお手本にお家で”ちょい飲み”を楽しんでみては
フランス フランス人生活習慣「アペロ」
フランス人の絶対習慣「アペロ」とは?
突然ですが「アペロ」という言葉、ご存知ですか?語源はフランス語の「aperitif」(アペリティフ)から。直訳すると「食前酒」ですが、食欲促進のために、食事前に軽くお酒を飲んだり、つまんだりという意味で使われていて、その略語が「アペロ」です。日本語では「ちょい飲み」がニュアンスとして近いと思います。
フランス人はほぼ毎日アペロするといっても過言でないくらい、アペロ大好き! アペロでとても大事なことは、家族や友人とおしゃべりを楽しむこと。コロナ対策のため、政府からの人数制限(最大6人まで)もあり、以前ほど大勢でのアペロはできませんが、たとえ少人数でも欠かせない習慣、それがアペロです。
どんなものをつまんでるの?一般家庭のアペロを徹底解剖
健康志向が多いフランス人、アペロ食材もBIOストアで揃えるという人も少なくないです。今回は近所の大手BIOストアで、アペロ食材を物色し、実際の様子をお届けしたいと思います。
大手BIOストアに潜入。日本人に馴染みのアイテムまで
こちらは大手BIOストアのBIO COOP(ビオコープ)。フランス全土にあり、新鮮野菜からワイン、乳製品、パンなど日常に欠かせない食材から日用雑貨まで、ALL BIOで取り揃えています。早速店内を除いてみましょう。
広々とした店内、最初に目についたのは新鮮野菜とフルーツコーナー。小さなマルシェのようです♪日本ではあまりお目にかからない珍しい野菜も。
お惣菜コーナー。共働きが多いフランス人家庭で重宝されています。
Charcuterie(シャキュトゥリー)。ソーセージやハムなどの加工肉はどれも全部おいしいですよ〜。
お隣はフローマージュコーナー。チーズ大国なだけあって、未知の種類もたくさんあります。こちらではローカル生産品が豊富です。
パンコーナーには、日本のお惣菜パンのようなものはほとんどなく、小麦粉の種類や強度で異なるバゲット、小麦粉以外のライ麦パンなどが揃ってます。バゲット類には、小麦粉の強度の説明も。
そしてワインコーナーもやはり充実。赤、白、ロゼ、どれも試してみたくなります。
日本人にお馴染みのスーパーフードも発見。わかめや昆布などの海藻類です。ローカルな海藻タルタルも。
豆腐の種類は厚揚げのようなものから、トマトや燻製アレンジまで。未知の世界ですよね…。他にも、米みそ、白みそなど意外とみその種類も豊富でした。
店内はこんな感じです。旅行中のお土産探しにも面白いですよ♪
調達したBIO食材でアペロ開始
今回はレーズン・いちじく・アーモンドが入ったミックスナッツ、計り売りコーナーで調達したアペロ用チーズ風味のおつまみとチョコナッツ、牛乳パン、ブルターニュ産カマンベール、アボカドスプレッド、アイルランドの燻製サーモン、フランス産ポテトチップス(パプリカ味)、ブルターニュ産レモネード、ロワール地方のロゼワインを調達!
残り物のソシソン(サラミ)やクラッカーも加えて、アペロスタートです。
サーモンをのせたパンは、同じBIOストアで購入したエポートルパンと呼ばれるもの。小麦の原種とも言われており、ビタミン・ミネラル・食物繊維が通常の小麦よりも多く含まれていて、健康・美容にはぴったり。少し酸味があります。
ブルターニュ産カマンベールは、近所の農場で作られたもの。塩味も控えめ、癖や匂いもなくとってもおいしい!
アボカドペーストは、ヴィーガン仕様。酸味がありさっぱりとした味わいで、軽い歯応えのクラッカーとの相性は抜群。
今回の内容はちょっぴり豪華ですが、大体毎晩こんな風にアペロを楽しんでいます。そして、夜ご飯はお腹いっぱいで食べられないこともしばしば (笑)
コロナ禍でも、美味しいものを食べて、少しでも楽しく過ごしたい! という、彼らのパッションの強さを垣間見れるアペロタイム。みなさんのご自宅でも、ぜひアペロを楽しんでみてくださいね♪
元旅行会社勤務。結婚を機にパリに移住。パリのおいしいクロワッサン、ビル・アケム橋からのぞむ風景が大好きです。将来は大学院への進学、それと本場インドでヨガを学ぶのが夢。最先端のトレンドが集まる街・パリの最新オーガニックグルメや人気のカフェ、おみやげにぴったりなプチプラコスメをリアルタイムでお届けしていきます。
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