OMO5京都祇園 by 星野リゾートで、祇園で暮らすような旅を
古都の歴史や文化を感じる景色が、いたるところに息づく京都。世界に誇る美しい神社仏閣や、伝統を受け継ぐ老舗の味など、見どころ満載の観光地だから、積極的にお出かけしたいもの。
そんなアクティブ派におすすめなのが、“寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル”がコンセプトの「OMO(おも)」ブランドのホテルです。京都には、東寺、三条、祇園の3つのエリアに誕生し、それぞれ異なる無料のアクティビティも用意されています。
今回訪れたのは、祇園エリアに位置する「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」。何度でも滞在したくなる、その魅力をレポートします。
花街の雅な空気を感じる、京都の祇園にステイ
祇園四条駅から徒歩約5分、祇園バス停からは徒歩1分ほどという、アクセス抜群のOMO5京都祇園 by 星野リゾート。京都を代表する繁華街、四条通に面しており、祇園祭りで有名な八坂神社はホテルからすぐ、周辺には歩いて行ける有名な神社仏閣も点在し、老舗のお店散策も楽しいエリアにある、観光に最高の立地です。
風に揺れる真っ白な暖簾をくぐると、提灯のやわらかな光に包まれた、風流な京の街を思わせるアプローチが。足元には、祇園をモチーフにしたプロジェクションマッピングが目を楽しませてくれて、思わず見入ってしまいます。チェックイン前から、心が弾むような仕掛けでもてなしてくれるのはさすが!
エントランスから奥へ進むと見えてくるのが、「OMOベース」と呼ばれるパブリックスペース。提灯が下がる屋台をイメージしたカウンターや畳敷きの腰掛けが配され、壁一面に街の「ご近所マップ」が広がります。
スタッフである「ご近所ガイド OMOレンジャー」が見つけた、鮮度の高い情報が詰まった「ご近所MAP」は、ノープランで京都へ来た人も安心です。ホテル周辺のおすすめグルメや地元の人たちから愛される名店、観光スポットなど、祇園歩きが充実すること間違いなしの情報をチェックしましょう。
暖簾の奥には、スープやジャム、「祇園辻利」のティーバッグ、入浴剤、アメニティセットなどが購入できる自動販売機があります。部屋の備品はミニマムなので、自分で必要なものをコーディネートできるのも、大人旅のいいところです。
暮らすように泊まれる、キッチン付きルームが快適!
OMO5京都祇園のコンセプトは、“今日は祇園ぐらし”。
訪れる人を虜にする華やかな街並みの祇園。「まるで地元民のようにここで暮らしてみたい…」、そんな思いを抱くゲストの夢を叶えてくれるのが、OMO5京都祇園なんです。
全7タイプの客室は、36室中24室がミニキッチン付き! おひとりさまからグループでの旅まで、シーンに合った使い方が可能です。
お部屋は、靴を脱いで過ごせるモダンな和の空間です。
今回滞在した「茶の間トリプル キッチン付」は、日本の伝統柄、麻の葉模様があしらわれた寝室のほか、リビングスペース、ミニキッチンが備え付けられていて、まるでおうちで寛いでいるかのようなリラックス感が味わえます。
最大6名まで泊まれるので、みんなでちょっとした料理を作りながら、リビングで思う存分おしゃべりも楽しむことも。
キッチンスペースには、冷蔵庫や電子レンジ、IHヒーターのほか、フライパンや鍋、お玉などの調理器具、食器やカトラリー類まで揃えられているので、朝食に目玉焼きを作ったり、スープを温めたりと、一通りの調理には問題ありません。外食を避けたい人にも嬉しいですね。
自分でお抹茶を挽いて点てる、「祇園てくてく茶会」はマスト!
お部屋に荷物を置いたら、再びOMOベースへ向かいましょう。お目当ては、15〜18時まで開催されている無料アクティビティ、「祇園てくてく茶会」です。
京都といえば、代々受け継がれた職人技で作られる美しい和菓子の老舗の宝庫。もちろん、OMO5京都祇園の周辺も魅力的なお店が集まっています。OMOレンジャーからご近所の和菓子屋さんを紹介してもらい、街の散策がてらお店で和菓子を購入すると、抹茶椀など道具一式を貸し出してくれるという粋なサービスが!
“石臼を使って茶葉を挽く”、そんなまたとない経験もできます。挽いたそばから、清らかなお茶の香りが鼻をふわりとくすぐり、自分で挽いたきめ細やかな抹茶パウダーには、なんだか愛おしささえ感じてきます。
挽き立ての茶葉をお部屋に持ち帰り、キッチンでお湯を沸かして抹茶を点てればスタンバイOK! 堅苦しいお作法は一切抜きで、抹茶と和菓子をリラックスして楽しめます。まろやかな苦味の抹茶と上品な和菓子で、祇園の暮らしをもっと身近に感じることができました。
京の食文化・仕出し料理をお部屋で堪能する贅沢を
さて、祇園での夕食。せっかくだから京都ならではの味を楽しみたい、けれど祇園のお店って敷居が高そう、緊張して味がわからなかったら本末転倒だし…と、そんなジレンマを解消してくれるのが「祇園おせわがかり」。
予算や食べたいもの、お店の雰囲気などの希望をOMOレンジャーに伝えれば、ぴったりなお店を紹介してくれるので、初めて祇園を訪れた人は積極的に頼るのが正解です。
なかでもぜひ利用したいのが、“仕出し料理”です。3日前までに予約をすれば、老舗の仕出し料理をお部屋に手配してもらうことができます。仕出し料理とは、行事やお祝いごとなどの際、来客のおもてなしに料理を作って届けてもらう食事のことで、京都では欠かせない食文化のひとつです。
OMO5京都祇園で手配してもらえるのが、1829年創業の「菱岩」の仕出し弁当(松花堂弁当5,400円)です。お重に美しく盛り付けられているのは、季節感あふれる取肴、和え物、炊き合わせ、お造り、お寿司、季節の椀など、色とりどり、目にも舌にもごちそうの数々です。
紹介を受けて初めて予約できるお店も多い京都では、観光客ではなかなか味わうことの叶わない老舗の味が楽しめるのはかなり贅沢! ぜひ、一度は堪能してみてください。
静かな祇園の街並みを、清々しい気分で朝さんぽ
早起きしてぜひとも参加したいのが、OMOレンジャーと一緒に巡る「祇園うるわし朝まいり」です。もちろん無料! 祇園の街並みを1時間ほどかけて歩くこのツアー、ちょっとした祇園通になれること請け合いですよ。ルートの説明を受けたら、まずは祇園ならではの情緒が漂う「花見小路」へ。普段は人でごった返していますが、朝ならこんなに静か!
普段ならただ歩いて雰囲気を味わって終わる祇園散策ですが、OMOレンジャーと歩くと発見だらけ。花街が発展した背景、祇園の軒先によく飾られている“ちまき”と、八坂神社に祀られている牛頭天王(ごずてんのう)の関係性など、興味深いお話を聞かせてもらえます。
その後は、良縁を結び、悪縁を断ち切る神社として有名な「安井金比羅宮」へ。普段は並ばないとくぐれない「縁切り縁結び碑」も、ご覧の通り独り占め状態。朝ならマイペースでくぐれます。
神社のあとは、「ねねの道」や「石堀小路」をお散歩。五重塔を眺められるこんな絶景スポットにも案内してもらえます。
最後の目的地は、祇園祭でも有名な「八坂神社」。ここも常に観光客や地元の人たちでにぎわう場所ですが、早朝は穏やかな空気が流れる静かな空間に。願いがよく叶うという“お千度詣”をOMOレンジャーに教えてもらい、朝からパワーチャージして終了です。
毎朝6時半から開催されているこのツアー、「正直ちょっと時間帯が早すぎなんじゃ…」と思ったのですが、早朝で大正解!! 美しい街並みをじっくり堪能できたし、朝イチの凛とした清々しい空気の中、人けのない静謐な祇園を散策できるのは最高の気分でした。
ホテルに戻ってきたら、OMOベースで歴史ある「原了郭」の“御香煎”をいただきます。“御香煎”とは、旅人が昔、お参り後に喉をうるおして癒されていたと言われる、漢方が原料の飲み物。お湯に溶いて飲むと豊かな香りが広がり、ほっと一息つけます。
朝のお楽しみ!「おへやベーカリーセット」で祇園暮らしを体感
ツアーを終えてお部屋の扉を開けると、部屋中、焼き立てパンの香りに満ちていて、一気に幸せな気分に! 昨夜、ホームベーカリーにセットした食パンが、ちょうど焼き上がったようです。作り方はとっても簡単。わかりやすいマンガの解説に沿って、冷蔵庫に用意されているバターやイーストなどの材料をベーカリーに入れ、タイマーをセットすれば自動で焼き上げてくれます。寝ている間に、ふわふわの食パンが出来上がりました。
「おへやベーカリーセット」には、抹茶スプレッド、粒あん、バター、豚のリエット、卵スプレッド、豆乳ディップの6種類のコンディメントとドリップコーヒーも。甘党にも辛党にも至れり尽くせりの内容で、食パンがどんどん進みます。
お好みで、OMOベースの自動販売機で購入できる、京の野菜ジャムや和風ジャム、スープなどを追加しても。朝からお部屋で焼き立てパンを味わっていると、本当に祇園で暮らしている気分に浸れます。
素通りしがちな街歩きを深掘りしてくれる無料のガイドツアーや、頼りになるOMOレンジャーがいる「OMO5京都祇園」での滞在のおかげで、魅力満載の祇園を味わい尽くせました。自宅のように寛げる客室では、仕出し料理に舌鼓を打ち、朝から焼き立てパンを食べるなど、他のホテルでは体験できない“まさに暮らすように旅する”を体感! いつもと違う京都旅の楽しい余韻が続く「OMO5京都祇園」、ぜひ訪れてみてください。
【OMO5京都祇園 by 星野リゾート】
住所:京都府京都市東山区四条通大和大路東入祇園町北側 288
電話番号:0570-073-099(OMO by 星野リゾート予約センター)
料金 :1 泊 9,000 円〜(2名1室利用時1名あたり、税込、宿泊税別、食事別)
アクセス:京阪電車 祇園四条駅から徒歩約 6 分、京都市営バス 祇園バス停より徒歩約 1 分
「祇園てくてく茶会」
時間:15:00~18:00
料金:無料
予約:不要
※和菓子の購入には別途料金がかかります。
「祇園おせわがかり」
時間:8:00~21:00
料金:無料予約:仕出し料理の手配に関しては、
公式サイトにて3 日前まで受付
「祇園うるわし朝まいり」
時間:6:30~7:30
料金:無料
定員数:15 名まで
予約:公式サイトにて前日 22:00 まで受付
「おへやベーカリーセット」
料金:1,000 円(税込)
セット内容:ホームベーカリーの貸し出し、パンの材料一式、コンディメント 6 種、ドリップコーヒー、ティーパック
美容ライター。早稲田大学卒業後、アパレル、出版社勤務を経てフリーに。女性誌やWEBで、美容をはじめ、健康、美食に関する記事、著名人へのインタビュー取材などを担当。好きなことは、スキンケアとファッションと旅行。猫が好き。
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