リゾナーレ那須。土の匂い、風、水の音、農業体験で自然と共存する旅へ
東京から約1時間。那須の大自然で自分リセット
星野リゾートが展開するリゾートホテルのひとつが「リゾナーレ」。その土地の大自然を享受できる体験型アクティビティが豊富で、カップルから女子旅、家族で楽しめる施設として高い人気を誇ります。小浜島、八ヶ岳、熱海、トマムに続き2019年、新たにオープンしたのが「リゾナーレ那須」。東京から新幹線で那須塩原まで約1時間。そこから車で35分という好立地で、自然を思う存分堪能できると評判を聞き、訪れました。
那須は、豊かな自然と高原の快適な気候に恵まれ、四季折々の魅力が体感できる場所。リゾナーレ那須の敷地内は、森に囲まれ、まさに避暑地の雰囲気たっぷり。開放感のあるロビーからは緑が臨め、光がさんさんと降り注ぎます。
チェックインしたら、まずは敷地内散策。清々しい緑に囲まれて歩いていると、日常のストレスが抜けていくようで体がふっと軽くなります。橋の奥に見える童話に出てきそうな可愛い建物は、Books&Cafe 「POKO POKO」。
目の前に田園風景が広がるゆったりとした客室
42,000坪という敷地の中に、客室はわずか43室。今回泊ったのは2階建てのデラックスメゾネット。天井が高く、吹き抜けになっていて贅沢な造り! 窓が大きく、木のぬくもりとグリーンが基調になったインテリアで目の疲れ、精神的な疲れからも解放されます。
環境に配慮して、リゾナーレではペットボトルフリーを実践。お水は、施設内にある給水機を使用します。
アメニティのスキンケアアイテムは、皮膚科学をベースにした自然派の敏感肌用プロダクトで人気のOSAJIのもの。クレンジング、フェイシャルウォッシュ、フェイシャルトナー、フェイシャルゲルが用意されていて、かさばるスキンケアを気にせず手ぶらで来られるのが嬉しい。シャンプー、コンディショナーもOSAJIで統一。
アグリツーリズモリゾートというあたらしい観光のカタチ
リゾナーレ那須のコンセプトが、日本初の「アグリツーリズモリゾート」。アグリツーリズモとは、イタリア語の「農業(アグリトゥーラ)」と「観光(ツーリズモ)」をあわせた言葉。都会の喧騒から離れ、地域の生産活動に触れる体験をし「地域の魅力×リゾート滞在」を提案します。
施設の隣には、広大な田園風景が広がり清々しい空気に思わず深呼吸。「体験を通じて、農業そして生産者へ興味を持ってほしい」という想いにより、「お米の学校」などの体験型アクティビティも行っています。
畑を耕し、野菜を収穫。そして、稲刈りを体験
リゾナーレ那須の敷地内にある畑では、スタッフの方が実際に農家の方に指導を受け、環境に負担をかけない方法で野菜を作っています。今回、昔ながらのやり方で、クワを使い畑の土を耕してみました。空気を含ませながら、土をほぐすのですが、かなりの力仕事。
そして、茄子、ピーマン、唐辛子、人参、枝豆などの野菜も収穫しました。人参は小さくて可愛いし、ピーマンや唐辛子も見たことのない色や種類のものが色々あって楽しい!
稲刈り体験では、年間を通して開催される、お米の学校に参加。「生産者と消費者をつなぎ、農業を通じて地域を元気にする」という目標により、お米について楽しくクイズ形式でお勉強します。「ひとつの稲の束から穫れるお米は600粒」「お米が黄金色なのは、ガラスの成分が稲に入っているから」など、初めて知ることばかり。子どもの頃から毎日食べているお米なのに、知らないことがたくさん。
参加している子どもたちと稲刈り。鎌を持って、シュッシュッと根本から稲を刈っていきます。一膳のご飯を食べるには、思った以上にたくさんの稲が必要で驚きました。日本人が食べるお米の消費量は年々減っていて、生産者も同時に少なくなってきているのだとか。お米を大切にしようと改めて思いました。
刈り取った稲や、周りに生えている草花、ススキをまとめてブーケにしてお土産に持って帰れます。稲のブーケは初めて。作るのも楽しいし、仕上がりも素敵。ドライフラワーにして飾ればオシャレなインテリアに。
一軒家レストランで、コース料理とワインペアリングを
ディナーは、イタリア料理をコースディナーで味わえるメインダイニング「OTTO SETTE NASU」にて。森の中にたたずむ一軒家レストランはシックで落ち着いたムード。こちらでは、生産者が丹精込めて作った食材を生かしたお料理をフルコース(15,730円・税込)でいただけます。
色とりどりの前菜や、マッシュルームのスープにトリュフ、目の前でスライスしてくれるプロシュートほか、お魚料理、牛のグリルからデザート3種類まで、量も大満足! 目で見て、味わって五感で堪能できるお料理に感動!
ワインペアリング(8,000円・税込)もオーダー。イタリア産の自然派ワインを中心としたワインが、一皿ごとに楽しめます。
朝食ビュッフェは、野菜中心のヘルシーメニューが豊富。
朝食レストランは、「SHAKI SHAKI」で。朝の光がさんさんと差し込み、壁一面の窓からは森の緑を眺めることができて気持ちいい!
ビュッフェは、採れたての新鮮な旬の野菜が中心。まさにレストラン名そのものの、しゃきしゃきな野菜をたっぷりといただくことができます。野菜に合わせた手作りのドレッシングも美味。
朝食のお供にぜひ飲んでほしいのが、那須の森林ノ牧場で放牧で育ったジャージー牛の牛乳。低温殺菌、ノンホモジナイズで、まるでクリームのような濃厚さ。
自分たちで手作り! アツアツの石窯ピッツァが絶品。
リゾナーレ那須では施設内を満喫できるアクティビティがほんとにたくさん! 森の中のBooks&Cafe、「POKO POKO」では、新たな旅のスタイル「アグリツーリズモリゾート」を満喫できるプログラムが揃います。今回、チェックアウトの後に石窯ピザづくりを体験しました。
生地を伸ばして、材料をトッピング。この日のお野菜は、ズッキーニ、パプリカ、ミニトマト、ニンジン、トレビス、ピーマン、バジル、コーンなど。子どもも楽しめるから家族連れに大人気!
焼きたてのピッツアを併設のBooks&Cafeでいただきます。外側はカリカリ、内側はもっちり。チーズたっぷり、野菜がジューシーですごく美味しい! ミルクたっぷりのカフェラテとともにいただいて、とても幸せ。
リゾナーレ那須で、有意義な休日を堪能する。
リゾナーレ那須に滞在し、アグモツーリズモを実体験。田んぼや畑、グリーンハウスなど那須の原風景の中で過ごし、初めての稲刈りにも挑戦し、癒やされながらも自然や食、環境について考えるきっかけになりました。また、施設や敷地内には絵画を切り取ったような美しい場所を見つけることも多く、ここ、リゾナーレ那須に滞在するだけで新しい発見があります。
「少し遠出したい」「近場で非日常を味わいたい」「自然の中で休みたい」という方は、ふらっと足を伸ばしてみてください。そのくらい、気軽な感覚で楽しめて、繰り返し行きたくなる。第二の家のような感覚で利用できるリゾートです。
【星野リゾート リゾナーレ那須】
料金:1泊24,000円~(1室2名利用時1名あたり、朝食付、税込)
美容・恋愛ライター、美食レシピ研究家。女性誌を中心にライターとして約20年活動。恋愛、美容、食、健康、結婚、出産など女性のライフスタイルに寄り添ったコラム執筆ほかセミナーを随時開催しています。料理家としても活動しておりアンチエイジングを目的とした料理を中心にレシピつきレストラン「Mitsue’s Kitchen」をオープン。
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