2026.02.09
真っ白な雪に包まれて、心ほどける冬旅。雪原学舎で過ごすグランピング時間
真っ白な雪景色に包まれて、静かに深呼吸。
澄んだ空気が胸いっぱいに広がって、心まで洗われるような感覚に包まれます。

今回訪れたのは、新潟県十日町市にあるグランピング施設「雪原学舎(せつげんがくしゃ)」。廃校になった小学校を活用して生まれた、どこか懐かしくて、新しい冬の滞在先です。
豪雪地帯ならではの雪あそび、あたたかなキャンプごはん、そしてこの土地で暮らす人たちの文化を知ることができて、ここには、“泊まる”以上の体験が待っていました。
廃校が生まれ変わった、雪国のあたたかな宿

雪原学舎があるのは、日本有数の豪雪地帯・新潟県十日町市。冬になると一面が雪に覆われ、まるで別世界のような景色が広がります。
この施設は、クラウドファンディングをきっかけに、廃校となった小学校をリノベーションして誕生した場所。校舎に足を踏み入れると、どこか懐かしい木の床や廊下、教室の面影がそのまま残り、ほっと心がゆるみます。


今回宿泊したのは「教室コテージルーム」。
教室を活かした広々とした空間にベッドやソファがゆったりと配置され、まるで秘密基地のよう。窓の外には、しんしんと降る雪景色が広がります。ニット帽が描かれているのは、元黒板ですね。小学校の名残が見え隠れするのも面白い。

客室のコーヒー器具や、施設内のキャンプ用品は新潟に本社を構えるアウトドアブランド「CAPTAIN STAG」。土地に根ざしたブランドで統一されているのも、細やかなこだわりを感じるポイントでした。
雪と遊び、心も身体もリフレッシュ
雪原学舎の魅力は、なんといっても“雪と遊べる”こと。

校庭は一面の雪原になり、雪だるま作りやそり遊び、雪合戦まで自由自在。
子どもはもちろん、大人も童心に返って思いきり楽しめます。

さらに、敷地内にはキャンプサイトも併設。雪中キャンプに挑戦する人の姿もあり、アウトドア好きの心もくすぐられます。


一方で、室内環境も充実。体育館はプレイルームとして開放され、思いきり体を動かせるのが嬉しいところ。

カードゲームやボードゲームも豊富に揃っていて、夜はみんなでわいわい盛り上がる時間に。
寒い日でも、外でも中でも楽しめる。“冬だからこそ楽しい”が、ここにはたくさん詰まっていました。
十日町の恵みを味わう、やさしいキャンプごはん
夕食は2種類のコースから選択できます。
私たちは「妻有(つまり)ポークと地物冬野菜のポトフ風鍋コース」を選びました。

「妻有」とは、十日町地域の古くからの呼び名。
この土地で育った豚肉や野菜をたっぷり使った鍋は、素材の甘みがじんわり広がり、体の芯から温まる味わいです。他にも紫芋のプリンた生ハムと豆苗の前菜などあり、持ち込み可能とのことでしたが大満足な内容でした。


新潟県の冬に登場する「紫白菜(むらさきはくさい)」を使ったラーパーツァイも関東住みの私には珍しく、その土地を感じられる一品でした。そして最後は、ご飯とチーズと生クリームを加え、チーズリゾットに。体がポカポカに温まりました。

朝食は、1階のカフェでいただきます。

鉄板で仕上げるキャンプスタイルの食事は、どこかジブリの世界のよう。
室内にいながらアウトドア気分を楽しめるので、キャンプ初心者や小さな子ども連れでも安心して味わえるのが嬉しいポイント。

そしてやっぱり新潟で味わいたいのはお米。つやつやと輝く十日町産コシヒカリの美味しさに、思わずおかわりしてしまいました。ビュッフェスタイルでサラダやお米に合うお漬物などもありました。

この日、施設では期間限定で、このチンコロを販売していました。十日町に古くから伝わる縁起物「チンコロ」。米粉から作られる素朴な人形で、乾燥させる過程でヒビが入ると“福が入る”として縁起が良いとされているのだそう。
その土地ならではの文化や風習に触れられるこうした時間は、ただ泊まるだけでは得られない、旅の記憶をより深く、あたたかなものにしてくれます。
また印象的だったのは、働いているスタッフの方々。
実は地元の茶豆農家さんたちで、夏の繁忙期以外の冬はこの施設で働くという新しい雇用スタイルなのだそう。

ショップには茶豆のお菓子や加工品も並び、購入したぽりぽり食べられるスナックは、帰りのドライブのお供にぴったりでした。
地域の人と、仕事と、旅人が自然につながる場所。雪原学舎は、ただ泊まるだけでなく「十日町という街を好きになる」きっかけをくれる宿でした。
雪景色の中で過ごす、やさしくてあたたかな時間。この冬、心まで白くリセットするような旅に出かけてみませんか。

フリーランス。旅行、アウトドア、マリンスポーツが大好きな二児の母です。今1番楽しいことは、子供の成長に合わせて、日本国内・海外を旅すること。宿泊レポや美容体験、フードの記事が得意です。ヘルシーでアクティブな記事をお届けしていきます!
◆Instagram:@ayano_nico1209
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