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2026.03.26

道産子もびっくり!ここにしかない魅力が満載の弟子屈のおすすめスポット7選

元TBSアナウンサーで、現在は故郷・札幌を拠点にフリーアナウンサーや文筆家としてご活躍のアンヌ遙香さんによる連載「now HOKKAIDO by Anne Haruka」。

今回は、アンヌさんによる「弟子屈」について。アンヌさんの熱量溢れる文章をお届けします。

第二十一回のテーマは…「今おすすめしたい、弟子屈」

北海道旅行のプランをたてる時、どのようなプランにしますか?

富良野に憧れる、旭山動物園に行きたい、小樽で運河を見たい、函館で夜景を見たい…たしかに、どれも最高! どの観光地に行っても120%満足いくでしょう。

しかし中には、「ほかの人とはあまりかぶらない、ツウだね! と言われるような北海道旅行をしてみたい!」という方もいらっしゃるでしょう。

そんなあなたに! 今おすすめしたいのが「弟子屈」です。

弟子屈町(てしかがちょう)は、ひがし北海道の中央に位置します。面積の3分の2が阿寒摩周国立公園に含まれる自然豊かな町。

北には知床国立公園、南には釧路湿原国立公園が近接し、しかも3つの空港が利用可能。JRも通っています。

町名は、アイヌ語の「岩盤(テシカ)の上(ガ)」に由来すると言われています。

東京23区よりも広い弟子屈町内には、日本一の透明度をほこる摩周湖、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖、噴気を上げつづける硫黄山、そのエネルギーを存分に利用した温泉、そしてなにより美味しすぎるグルメの数々…と、見どころがたくさん!

私がメインMCをつとめるSTV「どさんこweekend」にて泊まりがけの取材をさせていただき、すっかりファンになってしまった私。

ぜひ今こそ弟子屈へ!

■屈斜路湖(くっしゃろこ)

屈斜路の語源は、アイヌ語で湖や沼の出口を意味する「クッチャロ(のど元)」に由来するのだそう。国内最大のカルデラ湖です。

12月頃から徐々に結氷が進み、3月頃まで全面結氷した姿を見ることもできます。

巨大な湖にもかかわらず水がとても美しく、水源の8割が湧き水であるとも言われています。夏にはキャンプやカヌー、ヨットなどのウォータースポーツを楽しむこともできますし、冬にはシベリアからわたってきた多くの白鳥たちがこの湖に集います。

私が足を運んだ時には白鳥たちがゆっくりと体を休めており、その景色はまるで外国のよう。優美な白鳥を写真に収めるだけでもうっとり。写真映えがとにかくすごい!

実は火山活動の恩恵として「砂湯」が沸いており、屈斜路湖の湖畔の砂を掘ってみれば温かな温泉が湧き出てくるのです! 私も掘ってみましたが、数十センチほればじんわりと湧き出す自然の神秘に感激! この景色だけでも一見の価値があります。

■摩周湖

布施明の名曲「霧の摩周湖」がまずイメージにくるでしょうか? 摩周湖といえば、「摩周ブルー」とよばれる不思議な青の色味が有名。

摩周湖は、アイヌ語で「カムイトー」。神の湖と呼ばれる、神秘の場所なのです。

展望台に立てば、スケール感にまず圧倒されます。雲の動きによって刻々とその表情を変える摩周湖。私が訪れた際は、当初「霧の摩周湖」状態でしたが、ソフトクリームを食べながら、お土産の買い物をしながら時間を過ごせば、さすが壮大な大自然。あっという間に霧が晴れ、湖面がしっかり見えたのでした。

世界でも一級の透明度を誇る湖水に、空の青が映りこんで生まれる独特の色。風のない日はその青さがいっそう際立つということで、ぜひご覧いただきたい。

グルメでいえば、摩周湖カムイテラスで楽しむことができるソフトクリームが一押し! 青々とした湖面をイメージしたブルーソフトクリームが珍しいのです。

弟子屈産の牛乳を使用しており、ワッフルコーンは摩周湖外輪山の岸壁を彷彿とさせる黒色、というこだわりぶり。ちなみにブルーはラムネヨーグルト風味。

北海道観光といえばソフトクリームは外せませんが、このお色味とお味はなかなかないかも!

湖の周囲は急峻な壁になっていて、湖面に下りることはできません。摩周湖周辺は、国立公園の特別保護地区。場合によっては鹿などの野生動物の観察も沢山できることもありますよ。

■硫黄山

名湯「川湯温泉」の湯の源である硫黄山。正式名称は「アトサヌプリ」。アイヌ語で裸の山、というだけあって遠くから見ても木々が生えていないのがよくわかり、ゴウゴウと音を立てながら噴煙が上がる様子には圧倒されます。まるでスターウォーズのようなSFの世界観。大自然のもつ人間の力を越えた迫力に気圧されます。地球が呼吸している、という感じ。

周囲には硫黄の独特の匂いが立ち込めており、五感でその魅力を体感できるはず。日本で最も近くから噴気孔を観賞できるとも言われており、訪れればそのダイナミックさに驚かされること間違いなし!

かつて硫黄採掘で栄えたこの山は、採掘した硫黄を運び出すために敷設された鉄道を通して、弟子屈の町の発展の礎を築いたのだそう。2023年に改装リニューアルした硫黄山MOKMOKベースの展示にて、当時の様子を学んでみてください。

このMOKMOKベースがまた最高。北海道らしいお土産やグルメが充実しており、時間を忘れてしまいそう。

温泉のパワーを存分に凝縮した「温泉蒸したまご」は、地元の方からも長年愛されてきた看板メニュー。

全く味付けをしていないはずなのに、独特の香ばしさ、深い味わいがあり感激! 大地のエネルギーを蓄えた特別な卵でなんだか寿命が伸びそう! また食べたい。

そして硫黄山温玉カレーもおすすめ。特徴は、弟子屈産ブランド大豆「ユキホマレ」が白米に混ぜられていること! 前の晩から水に浸しふっくらさせた上でお米と一緒に炊いているのだそう。

これ、真似したい!!

なお、アトサヌプリの噴気孔及び硫黄結晶は弟子屈町の「特定自然観光資源」に指定され、山のほとんどは立ち入り制限区域に指定されています。認定ガイドによるトレッキングツアーがありますので、大自然をより間近で感じたい方はプロの方とともに歩かれることがおすすめ。

■川湯温泉

北海道屈指の「美肌の湯」で知られています。「硫黄山」の地下マグマで熱せられた湯が地下岩盤層を流れ地上に噴き出してくる場所が「川湯」。噴き出した湯は温泉街を流れ、屈斜路湖まで注ぎ込んでいるのです。

川湯温泉の泉質は強酸性! 日本でも数少ない火山性特有のもので、自律神経系・ホルモン分泌系の機能を調整して病気を治す力を高めるとのこと。

しかも古い角質を溶かしてお肌をすべすべにしてくれるのです。その酸の強さは、五寸釘を入れておけばそのうち溶けてしまうと言われているほど。お湯につかっていればほんのりと全身がピリピリとしてくるのがわかります。

公共浴場のみならず、立派な足湯の施設も設けられており、これはぜひタオル持参で楽しみたいところ。

無料の足湯を楽しんだ際は、お湯につかった足先がほんのりピンク色にそまり、何十分たってもぽかぽかしていた不思議さが。このすばらしいお湯を無料で楽しめるなんてなんて太っ腹…。

つるつるになりますが、しっかりと保湿するのもお忘れなく。

足湯のみならず、みどころは川湯温泉川沿いを散策でき、蒸気浴を楽しめる岩盤テラス。

特に夜はライトアップされた空間で湯煙を楽しむことができて最高のムード! 皆さんが心の中に描き出す「温泉郷」の景色そのものが広がっているのです。

■川湯神社

私が弟子屈を訪れて、特に感動した場所がこちら。北海道髄一のパワースポットではないでしょうか。朝一温泉街をお散歩をしていると、静まり返った清浄な空気につつまれた「川湯神社」が迎えてくれます。

実はあの大横綱大鵬の出身地である弟子屈町。境内には立派な土俵があります。お相撲が身近な文化としてそこにあるのですね。

そしてなにより特徴的なのが、手水舎。なんとなんと、温かな温泉が湧いているではありませんか! 冷たい冷たいお水ではなく、温泉のエネルギーをいただきながら手元を清められるなんて…こんな体験、日本中を見渡してもなかなかできるものではないでしょう。

お参りをすませると、こんこんこんこんこん…と木をたたくような、軽いリズミカルな音がほのかに聞こえてきました。

なんだろうと見渡してみれば、雑木林の木の上に、キツツキとして知られるアカゲラが、木をコツコツとノックしているではありませんか!!!

響き渡るキツツキのノック音、どさんこでもなかなか聴けるものではありません。私、生で聞いたの子どもの時以来かも…。

そんなアカゲラさんとの邂逅に感激してると、なにやら視線を感じます。

誰!? でも人は歩いていない…そっと周囲を見渡すと、遠くから鹿の親子がこちらをじっと見つめているではないですか!

アカゲラの次は鹿のファミリーと遭遇。こんなに素晴らしい自然を楽しめるだなんて…北海道出身の私ですら、とんでもなく感動してしまいました。

神秘的かつ、母なる大自然に包まれたかのような、温かな気持ちになる川湯神社。

ここに足を運ぶためだけに弟子屈に行くことすら、私は強くおすすめします。特によいのは、冬の朝。あの白銀の世界で、指先に触れる温泉のぬくもりは唯一無二。

こんな素敵な神社、なかなかないですよ!

■お宿欣喜湯 別邸 すいかずら

川湯温泉には魅力的なお宿が沢山ありますが、私がこの度宿泊させていただいたのは「すいかずら」。

一歩足を踏み入れた瞬間から、洗練された空間にうっとり。高い天井、和風の薄暗い室内のしつらえ。川湯温泉でちょっと贅沢な非日常の体験を提供してくれるのです。

自慢は何といってもお食事!

ブランド牛の硫黄岩焼きなど地元食材をふんだんにつかった懐石料理を個室の食事処で楽しめる懐石プランがあるそうですが、私が楽しんだのは硫黄山蒸し料理やライブキッチンで楽しめるビュッフェレストラン。

みんな大好きお寿司、カニ、天ぷら、ラーメン…選びたい放題でテンションMAX! 温泉の蒸気を使った蒸しパン、美味しかったなあ。個人的にはサッポロクラシックまで飲み放題なのに感激しました。

温泉はもちろん露天風呂あり。ピリッとした強酸性の泉質の気持ちよさは言わずもがな。

今回宿泊させていただいたのは特別室ということでしたが、素晴らしく落ち着いた室内と、温泉旅館ならではのゆっくり時間が流れる空気感がたまりませんでした。ここに何日間も逗留できたら、なんて最高でしょう。

「湯治」をするにはもってこいの温泉旅館。旅館をあとにする頃には全身つるすべになっていること間違いなし。

■食堂と喫茶poppotei

摩周駅の目の前。全国駅弁甲子園で第2位になった「摩周の豚丼」がお店の看板メニュー。とにかく香ばしくて甘辛いタレがたまらない豚丼は満足感がすごい!

道内のさまざまなグルメを食べ歩いているテレビ局のカメラマンさんが「ここの豚丼、すごく好きだ」と激白するほど。

その豚丼のみならず、麺から具材まで弟子屈産にこだわった「雪見ラーメン」もぜひトライしていただきたい。個人的におすすめは雪見ラーメンと豚丼のセット。

甘みのある弟子屈産の大豆がたっぷり入った唯一無二の、優しい味だけど満足感のあるクリーミーなラーメン。ラーメンマニアである私も、初めての味にうっとり。大豆をすりつぶした呉汁、味噌、牛乳のハーモニーがたまりません。

ヘルシーなのにこのボリューム感。摩周駅におりたったら必ず立ち寄っていただきたいお店です。

*****

いかがでしたか? 7か所を厳選しましたが、まだまだ弟子屈にはご紹介したいお店、景色、おみやげ物が沢山。

冬には霧氷、春には桜と四季折々の姿をご覧いただける弟子屈、ぜひ旅行のプランニングをしてみてくださいね!

Profile
アンヌ遙香

1985年生まれ。北海道出身。2010年より小林悠名義でTBSでアナウンサーに。現在は札幌を拠点にフリーアナウンサー、文筆家、スクール講師などとして活動している。ゴールデンレトリバーの愛犬と仏像をこよなく愛す。
Instagram:@aromatherapyanne

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