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2026.05.02

“希少度高め”!?道内ラーメンの名店6店をアンヌ遙香が紹介!

元TBSアナウンサーで、現在は故郷・札幌を拠点にフリーアナウンサーや文筆家としてご活躍のアンヌ遙香さんによる連載「now HOKKAIDO by Anne Haruka」。

今回は、「希少度高めの道内ラーメンの名店」について。アンヌさんの熱量溢れる文章をお届けします。

第二十二回のテーマは…「希少度高めのラーメン」

東京で20年暮らし、生活拠点を故郷・札幌に戻したのは2年前。あれから、どれだけの数のラーメンを食べてきたでしょうか。

つくづく、北海道のラーメンのレベルの高さに感激する日々。あの大泉洋さんも「東京で食べる味噌ラーメンと北海道で食べるそれは全然違う」と地元のローカル番組でおっしゃっていました。

私は「ラーメン活動、略して“ラー活”」を日々の楽しみとし、この2年で様々なラーメンにトライしてきました。

前回のラーメン特集では、札幌旅行にいらしてくだされば、比較的足を運びやすい名店をピックアップさせていただいたと自負しています(よろしければぜひご参考になさってください)。

今回は、少し足を運びにくい地域だったり、季節が限られていたり、閉店が迫っていたり…と、あえて「希少性の高い」道内のラーメンスポットを選りすぐり。この1杯をめがけて道内をめぐってみるのもありかも!? そんな、本物の北海道ラーメン通を名乗れてしまう名店をご紹介します。

■冬限定の背徳「痛風」ラーメン

札幌中心部、狸小路七丁目、いつも行列ができている「豚骨拉麺大河」

有名店とのコラボや季節限定のメニューを提供したりと意欲的な取り組みの数々が印象的なお店。北海道No. 1豚骨ラーメンをうたい、本場・福岡の製法と北海道産豚骨を掛け合わせた唯一無二の豚骨スープを売りにしています。

こちらからは、来年もまた食べられるかわかりませんが、もし食べられるチャンスがあるのなら必ずおすすめしたいのが「北海道痛風味噌豚骨ラーメン」

2月の北海道の味覚、真たち、牡蠣、あん肝をトッピングしたという贅沢な一杯。何を隠そう、私の大好物をすべて合わせたすごすぎるメニューです。みんな好きよね!?

「痛風のもと」を想起させる組み合わせだけど…大丈夫? いやいやなんのその! という思いを込めてのネーミングでしょうか。

これは絶対絶対食べなくては!!!!!! と足を運んだのが、まだまだ雪深かった時期。

濃厚、とろとろの背徳のハーモニーと味噌とんこつの最高の組み合わせに私は悶絶。食べ応えがありすぎる!!! 好きすぎる!!

こちら、来年も提供されるなら、必ず私はまた行きます! 毎年の、自分の中の「冬の味覚の定番」にしたいくらい。

ちなみに、“たち”というのは「白子」のこと。北海道のスーパーでは「真たち」や「助たち」という名称で売られており、自宅で白子を調理するのも日常風景ですが、飲食店でプロの手を経た「たち」はやっぱり最高なのです。

このラーメンの時期は、ちょうどさっぽろ雪まつりの季節。来年再び登場するかはわかりませんが、もし登場したら、ぜひ並んでみて!

■エスコンフィールドで食べられる本格貝出汁ラーメン

私が愛してやまない北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールド北海道。

野球に詳しくなくとも、そのスケール感、開放感、海外のようなワクワク感に胸が高まる魔法のような場所ですが、エスコンのすごいところは「球場グルメ」のレベルをはるかに超えているところ。

おすすめは「麺屋優光 エスコンフィールドHOKKAIDO店」

そもそもは私の最推しである清宮幸太郎選手とコラボしたラーメンを出されているということでお邪魔したわけでしたが、私はこちらのお上品なラーメンにすっかりはまってしまったのでした。

牡蠣、あさり、しじみを使った貝出汁スープに自家製麺と贅沢レアチャーシューの組み合わせ。あっさりだけど食べ応えがあり、私は観客席まで持って帰ってビールとともにいただくのがお気に入り。炙りレアチャーシュー丼も人気ですが、試合がある日だと売り切れちゃうことも…。早めの行動がおすすめ。

京都の有名店が北海道初進出しエスコンにお店を出店。しかもエスコンの中でも名店ぞろいで雰囲気も最高な「七つ星横丁」に軒を連ねているの、ですぐ見つけられるはず!

試合日と土日の営業ですが、試合がない日は並ばずに食べられるかも!? ラーメンにつけられたかわいらしい旗も忘れずにお持ち帰りを!

■旭山動物園。極寒でこそ食べたい味噌ラーメン

旭川市の「旭山動物園」は皆さんご存知、日本一の動物園といっても過言ではないでしょう。そして旭川といえば北海道三大ラーメンの地のひとつということで、もしかしたら「旭山動物園の中でお食事をするのはもったいないかも…行きたいお店も沢山あるし…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが…。

いえいえ、私は「旭山動物園中央食堂」の味噌ラーメンに感激してしまいました。

身をもって感じたのは、「北海道のラーメンってやっぱり極寒の中冷え切ったからだを温めるために開発改良されたごちそうなんだな」ということ。冬の旭山動物園は、どさんこの私でもびっくりするような寒さになる時があります。

でも、あざらしのもぐもぐタイムや、ペンギンのお散歩だって見届けたい。

私は冬場の動物園取材でお邪魔しましたが、手がかじかみ、園内を歩き回るうちに、「あたたかい味噌ラーメンで暖をとりたい!」というコンディションに。

そして…いただいた味噌ラーメンの本当に本当に美味しいこと…。感激を通り越して、「沁みる!」と叫びたくなったほど。

旭山動物園をあとにしてラーメン専門店に行くのもよいですが、動物園内を歩きまわったその足で、中央食堂のオーソドックスなラーメンを楽しむのもよいものですよ。

ちなみにちなみに、旭山動物園には「ごはんちゃん」というラブラドールレトリバーさんがいます。ふれあい動物園の子ですが、時折園内をお散歩していることが。無類の愛犬家の私は、「ごはんちゃん」にお目にかかれて大興奮。

あえてここでは「ラブラドールと園内の食堂のラーメンのみご紹介する」というシュールすぎる旭山動物園情報をお伝えします。

■道東の「白すぎる」ラーメン

摩周湖や屈斜路湖、川湯温泉、など雄大な大自然の恵みを全身で感じられる弟子屈町。「食堂と喫茶 poppotei」では、大変珍しい「白すぎるラーメン」をいただくことができます。

弟子屈産大豆を使用した「雪見ラーメン」は弟子屈産大豆をすりつぶし呉汁(ごじる)にしたものをスープに使用した、味噌仕立ての珍しいもの。ラーメンの上には、自家製のチャーシューに卵をトッピング。麺に使用する小麦や、スープの隠し味として使用した牛乳も地元のものにこだわっています。

駅弁甲子園で話題になった豚丼を選ぶべきか迷うところですが、私はラーメンと豚丼のセットを選択。この組み合わせ、よい!! 厳選した北海道産の豚ロースを使った豚丼は、あまじょっぱい特製ダレの深い味わいと、香ばしさが癖になります。

駅の目の前。かわいらしい外観に、ラーメンと豚丼という男前なメニューのコントラストが良い味を出している!

白いラーメン、ぜひ一度お試しを。

■ラーメン日本一の町の食堂のラーメン

旭川にほど近い上川町。実はこちら「ラーメン日本一のまち」を名乗っているのです。

かつて町おこしの一環として「上川町ラーメン日本一の会」なるものが創設されました。大雪山の湧き水を使って麺やスープを作っているのが上川町のラーメンの特徴。たしかに「ラーメン日本一」!

ラーメン好きなら一度は味わってほしいのが上川町のラーメンです。今回は地域の方に愛されている「きよし食堂」へ。

ラーメン専門店ではないようですが、多くの方がやはりラーメンを注文する様子。

店構え、暖簾、上川出身の高梨沙良選手応援グッズが飾られた店内、小上りやカウンターの雰囲気。どの部分をとっても、私たち世代が子どもの頃に眺めたような昭和の息吹が残る“マチの食堂”。

今やこんな味わいのあるお店、なかなか札幌でも少なくなってきました。この雰囲気を味わうだけでも良いぞ!

伺った時は塩ラーメンを頼んでいる人が多くいましたが、私は「バター味噌ラーメン」を選択。

豚骨出汁のようですが、とんでもなくお上品なあっさり具合、そして深い野菜の風味に私は感激。

いろいろラー活してきたけど、このお味は唯一無二。食べたことない! コクとまろやかなうまみに、やわらかめの麺のハーモニー。

普段からいろいろなラーメンの食べ比べをしてきている方こそ、このすごさがわかるかもしれない! なんて。

上川町は景観も素晴らしく、遠くに臨む大雪山系の姿はまるでスイスのよう。

大好きなまち、そしてラーメンです。

■もう食べられなくなる!?閉店前に急げ!フレンチのようなラーメン

「Japanese Ramen Noodle Lab Q」は、地下に降りていくスタイル。

少し薄暗い店内に入れば、おしゃれすぎる空間づくりに驚き。まるでフレンチの名店のようなたたずまいに大変丁寧な接客、そして極上すぎる、高級感あふれる一杯にとにかく感激した名店です。情熱大陸でも紹介されたことがある名店ですので、ご存知の方も多いかもしれません。

地鶏の香りが鼻をくすぐる極上スープに極上自家製麺。すべての食材が選び抜かれたものであり、それをしっかりと明記した説明文がテーブルに置かれています。

開かれたキッチンには何人ものシェフが動き回り、色々な意味で「こんなすごすぎるラーメン屋さん見たことない!」という印象。

看板メニューは「醤油らぁ麺」。透き通るようなスープに、美しく並んだ具材の数々。もう芸術品のよう。

スープを飲めば鶏出汁の香りが広がり、やさしくやさしく丁寧につくりこまれた一杯であることがよくわかります。

実は私が今回選んだのは「特製醤油らぁ麺」で、なんと3,000円ごえ。特製はいわゆる全部のせで、Qのやわらかチャーシューを複数種類、そして黄身が鮮やかなこだわりの煮卵、炭を使用した専用ヒーターのようなものに大切に入れられた海苔、ワンタン、すべてを楽しむことができます。

さあ、絶対にこの至高の一杯、一度は体験してほしいと思いつつ、実は2026年6月12日(金)をもって現店舗での営業を終了することが発表されています。

現在の店舗では、ということなのか、それとも今後なんらかの新たな動きがあるのかわかりませんが…ファンとしては今のうちにたくさん食べておきたい! というところ。まだ時間はあります! ぜひチャレンジを。

*****

いかがでしたでしょうか?

なかなか希少度、場合によってはお店にたどり着くまでの難易度が比較的高いというものかもしれませんが、どうぞご参考になりますように!

Profile
アンヌ遙香

1985年生まれ。北海道出身。2010年より小林悠名義でTBSでアナウンサーに。現在は札幌を拠点にフリーアナウンサー、文筆家、スクール講師などとして活動している。ゴールデンレトリバーの愛犬と仏像をこよなく愛す。
Instagram:@aromatherapyanne

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