2026.01.09
初めての中国旅行!出国前に準備しておくべき最低限の知識とアプリをガイド
日本から近い海外旅行先の一つである、中国。しかし、中国本土では英語があまり通じず、さらに私たちが日常的に使っているスマホアプリ、ウェブサービス、そして支払い環境・通信環境が“そのまま使えるわけではない”という点には、注意が必要な国です。
そこでこの記事では、まず「ビザ(VISA)」の要否、続いて「インターネット・通信(VPN/eSIM)」「決済・クレジットカード」「主要アプリ・移動手段(WeChat/Alipay/Didiなど)」「言語・地図・交通」の順で、初めて中国を訪れる方向けに“知っておきたい基本”を解説します。安心して旅を楽しむためのチェックリストとしてもご活用ください。
中国入国の基本ルール:入国時のビザ(VISA)に関する最新情報

近年、中国は観光やビジネス渡航を促進するため、ビザ免除措置や無査証トランジット制度を大きく拡充しています。2025年現在の旅行者向けのポイントは、以下の通りです。

◆一般的な観光目的での短期滞在の場合
日本国籍を含む一部の国籍では、短期(15日以内)の観光・商用・親族訪問などでビザなし入国が一時的に認められています。この措置は試験的な特例として導入され、2025年も延長され継続中。今後も更新の可能性があります。ビザなしでの入国では、入国時に有効なパスポート(残存6か月以上)と、出国便の予約証明、入国時に書類への記入が必要です。
◆トランジット(乗り継ぎ)滞在の場合
「144時間(6日間)以内のビザなしトランジット制度」に加え「240時間(10日間)まで滞在可能な新制度」が2024年12月より順次導入されました。
対象となる都市は、北京・上海・広州・深圳など主要24省・直轄市の約60都市。乗り継ぎを目的とした短期滞在であれば、10日間までビザなしで、中国国内の観光や滞在が可能です。
これらのビザ免除・無査証制度は、あくまで観光・商用・親族訪問・乗り継ぎなどの目的に限定されます。就労・報道・留学目的では、これまで通り事前にビザを取得する必要があります。入国条件や対象都市は頻繁に変更されるため、出発前に中国大使館公式サイトまたは「中国ビザ申請センター(Visa for China)」で最新情報を確認しましょう。
インターネット通信事情:VPN・eSIMの事前準備を
中国では、私たちが普段使っている多くのウェブサイト・サービス(例:Google、YouTube、LINE、Facebook、Instagram、X、WhatsApp、Yahoo!など)は「グレート・ファイアウォール(中国インターネットの検閲・ブロック)」の対象となっており、そのままではアクセスできません
外資系ホテル内でも同じ状況で、しかるべきVPNを経由しなければ、普段の連絡手段も断たれてしまいます。そこで重要なのがVPN・eSIMの2つです。
◆「VPN(仮想プライベートネットワーク)」
VPNを利用すれば、ブロックされたサイト・アプリにアクセスできる可能性があります。VPNを使いたい場合は、日本での購入とダウンロードを済ませておく必要があります。
滞在中困ることとしては、中国政府によるVPN規制があるため、動作保証が確実ではないことです。実際に私はVPNを購入しましたが、中国国内で通信ができなかったという体験があります。
◆「eSIM/ローカルSIM」
空港や現地でプリペイドSIMを購入する方法もありますが、出発前にeSIM(海外利用可能なデータ専用プラン)を用意しておくと到着直後から通信がスムーズ。
アクティベートを日本国内で行うと使用時間のカウントが始まってしまうため、eSIMのアクティベートは到着後の空港で行いましょう。また日本国内で購入できるeSIMは基本的には“eSIMプランにVPN機能付き”であるので、出国前に購入を済ませておきましょう。
決済環境に注意!モバイル決済アプリは渡航前に登録&確認を

中国では、現金を使わずにモバイル決済アプリで支払う“キャッシュレス社会”が進んでいます。さらにホテル以外の場所では、クレジットカードだけでは決済できない場面が多いという実情があります。他の国ではクレジットカードが利用できる場合が多いので、注意すべき点です。
代表的なモバイル決済として、「WeChat Pay:ウィーチャットペイ(WeChat内)」と 「Alipay:アリペイ(支付宝)」があります。
出国前に「WeChat」と「Alipay」のアプリをダウンロードし、クレジットカード登録までを済ませておきましょう。現金や予備として少額をアプリ内にチャージしておくのもおすすめです。
ちなみにこちらにも落とし穴があります。私は少し前に中国へ渡航した時に「WeChat」を現地で使っていましたが、今回久しぶりに出国前にアプリを開いたところ、アカウントが凍結されていました! 結局、解除が出国に間に合わず現地で「WeChat」を使うことができませんでした。現地でとても不便な思いをしましたので、中国入国時には早めにアプリの状態をチェックしておきましょう。
連絡・移動手段に必要!中国で必須のスマホアプリ
中国滞在中にスムーズに過ごすためには、以下のコミュニケーションアプリ・サービスを理解しておきましょう。
◆ WeChat(微信)
チャット・通話機能だけでなく、決済・ミニプログラム機能が備わっており、現地で必須級のアプリです。前述のように、しばらくログインをしていないとアカウントが凍結していることがあるので、以前ダウンロードしたことがある方は状態を確認しておきましょう。
◆ Alipay(支付宝)
店舗決済・交通系チャージ・ミニプログラムなど、「WeChat」と並んで重要なモバイル決済プラットフォームです。今回、タクシーやお店で全て「Alipay」で支払いを済ませたので、こちらも中国旅行の必須アプリと言えます。
◆ Didi(滴滴出行)/タクシー配車アプリ
いわゆる“中国版 Uber”と呼べるような配車アプリで、都市部の移動で非常に便利です。外国人でも国際電話番号で登録でき、英語表示が可能な部分もあります。ただ日本国内や他国で使える「国際版Didi」では中国国内では利用できません。
外国人は「中国版Didi」のアプリをダウンロードし、降車時に車内で「Alipay」などのアプリでQRコードを読み込み、支払いを行うことが一般的です。
◆地図・交通アプリ
日本でメジャーな地図アプリの「Google Maps」は、中国では情報が十分でないことが多いです。そこで、現地向けアプリとして、中国国内で日常的に使われている2つのアプリ「Baidu Maps(百度地图)」、「Amap(高徳地图/Gaode)」のアプリをダウンロードしておくと安心です。ただ、英語インターフェイスがないアプリもあるので、わかりにくい可能性があります。

中国は情報・通信、決済、移動といった“スマホ時代の旅”において、私たちが普段慣れている環境と異なるルールがあるので、事前準備を全くせず渡航してしまうと、不便な状況に陥ってしまいます。しかしだからこそ、日本の感覚や生活とは異なる文化を体験できる、貴重な機会でもありますよね。
安心して旅を満喫するために事前の準備をしっかりして、“中国ならでは”の体験を豊かに楽しんでみてくださいね。

ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
この著者の記事一覧へ



