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2025.12.12

新大久保でも珍しい、済州島料理が食べられるお店 #森田想の韓国偏愛日和 vol.1

映画『ソロモンの偽証』『朝が来る』『タイトル、拒絶』『わたし達はおとな』『辰巳』などさまざまな作品で大活躍の俳優・森田想さんの連載がスタート! 韓国通の森田さんによる、韓国コラム連載です。

第一回は作戦会議で訪れた新大久保の韓国料理店「OLLE」について。森田さんが実際に撮影された写真とともにお楽しみください。

-무드 인 코리아- 森田想の韓国偏愛日和 vol.1

キレイノートさんから、韓国通としてコラムを連載してみませんか、とお誘いをいただいた。”韓国通”、なんと良い響き。遂にそう名乗っていいものか…! 小学生の頃に出会った韓国ドラマ。高校卒業時の旅行で初めて足を踏み入れた韓国・ソウル。そこから食・服・文化をメインにどっぷり惚れ込み、俳優業の傍ら、年に3回は必ず訪れるようにしています。韓国愛を育むのはむしろ日本で暮らしているなかで、アンテナを張って常に新しい韓国情報・新しいドラマの追っかけをしている私が、気になっていること、おすすめしたいもの、行って良かったもの、幅広いテーマでシェアしていければいいなと思っています。正直自分が一番楽しみ。

さて、連載を始めるにあたってまずは軽めの作戦会議ということで、編集部のお二人と新大久保で会うことに。お店は私が最近気になっていたOLLEさんにお邪魔しました。

トッポギを食べたいときは「シンジョントッポギ」に行くのですが、そこに行く途中で通りかかり気になっていたお店でした。初めて見る横長の鉄板、済州島グルメ、新しめな気がする! 2024年7月にオープンしていたらしい。

「ここ好きだな」ポイントは早くも着席した途端に発見。お通しがさつまいもチップス。ほのかに香るしあわせバター。いただきますも言わず一枚目に手を伸ばしてしまった。ちなみにドリンクには一時大流行りした蜂の巣マッコリもあるなど種類も豊富だったので、メニュー選びの段階で旅行気分を味わえるのも嬉しい。

済州島グルメということで名物はチュクミとナッコプセ、海鮮メニューが多く展開。自分の好きな組み合わせで二種類の鉄板が選べるセットでは、6種のおかず、コッチョリ、ケランチム、サンチュと締めの米かカルグクスもついてくる。大好きなカルチジョリム(南大門市場といえばの太刀魚の赤い煮付け)もあり、ぐぐぐ…と悩みながら初めてなので私たちは定番のナッコプセ&ミナリサムギョプサルセットを選択。2人前にして他のメニューも楽しめるようにしたのですが、全部ナッコプセか海鮮蒸しにしても良かった、と思うくらいホルモンや海鮮がぷりぷりでお勧めです。店員さんが焼き加減・締めのタイミングも全部やってくれるので会話に集中して良し。

優しい編集部の方とマネージャーさんに甘え、私チョイスでメニューを選べたのですが、「梨泰院パスタ」を全力で推薦します。前にソウル・漢南洞で食べたタコとトマトのパスタが、完全に日本と違う味付け(ピリ辛さがデフォルトであって、味の要素が多かった)であることに感動し、韓国に行ったら韓食と同じくらい洋食を食べようと決めているのでここでも試すことにしたのですが、サイコー。唐辛子の辛さはパンチがあり、チーズの味を軽くして、食欲を増進させる美味しさ。海老が本当にはち切れちゃうくらいぷりぷり。今度は一人で平らげたい、と皿を睨む。

次に来たのは「豆腐キムチ」これ結構私の中で定番メニューです。韓国の居酒屋にあるイメージですが、真ん中のキムチ炒めが結構辛いので、豆腐と合わせて口の中で調和させる、お酒に合うメニュー。ただここのは全然辛くなくて、お肉もたくさん入ってたのでしっかりお腹に溜まる。マネージャーさんが気に入ってモリモリ食べてくれて、選んだ者として心ホクホク。

4人で行くとたくさん試せるのが嬉しくてもう2品追加注文決行。「ロゼトッポギ」と、済州島名物らしい「ジョプチャクピョク」を試してみることに。後者は初めて聞く料理名でしたが、豚の骨を煮込んで蕎麦粉でとろみをつけた料理らしく、お粥のように粘り気があり、味付けはしっかりめ、豚骨の味が染み渡ってて、まさに締めに頼みたくなる一品。無類のテジクッパ好きの私、ストレートパンチを食らう。ネットで検索しても新大久保のここの店がメインでヒットするので、食べてみたい方は是非「OLLE」に来てみてください。コサリユッケジャンも、京都の「하하하」だけかと思ってたのに! ロゼトッポギにはみんな大好きブンモジャを発見。ここは重要なポイントですよね。全体的に料理の辛さはマイルドだったので、辛いもの苦手な方も挑戦しやすいはず。

ここらで満腹! 新しい店を開拓できた喜び。セウビビンバやチムタクなどまだまだ気になるメニューを残しつつ、大満足で退店。帰りには何と無料でアイスのサービスまであり、肌寒い駅までの道中まで楽しめました。実は新大久保内以外のエリアで気になる店のほうが多いので、次はそっちも視野に入れつつ、ですね。勝手に視野に入れました。

連載を持つことは夢だったので、好きなことには物理的に早口になる私が、こうして語れる機会を得られて本当に嬉しいのです。記事ではとにかく書きたいことを書きたいだけ自由にお願いします、という素敵加減だったので、腕が鳴ります、キレイノートさん。最近はもっぱら自分のYouTubeチャンネルで韓国旅行のブイログをあげたりしていますが、文字で言えることはまた別軸で沢山あるので、毎度アツアツの愛でお送りできる、情報量たっぷりなコラムにしていけたらなと思います。ではでは、次回またお会いしましょう!

文/森田想

スタイリスト/入山浩章
ヘアメイク/江指明美(mod’shair)
撮影/金井尭子

<衣装>
スリーブレスフーディー ¥39,600、トップス ¥29,700、スリーブレスチュールドレス ¥52,800、サイクリングショーツ ¥12,100(すべてnaokitomizuka/naokitomizuka.official@gmail.com)
グローブ ¥8,470、スカートベルト ¥6,710(ともにGBH/https://gbhjapan.com
スニーカー ¥51,700(MIKIOSAKABE/https://mikiosakabe.shop/
ビーニー ¥9,350(BOCBOK/PR01.TOKYO 03-5774-1408)

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