【俳優・森崎ウィン】将来は、俳優業とプロデュース業のハイブリッド化を目指したい
INTERVIEW

2026.04.03

【俳優・森崎ウィン】将来は、俳優業とプロデュース業のハイブリッド化を目指したい

アーティストとしての活動にとどまらず、ドラマや映画、ミュージカルと幅広いフィールドで活躍している森崎ウィンさん。

Snow Manの向井康二さんとW主演した映画ではピュアな青年を演じた森崎さんですが、4月3日(金)から公開される映画『黄金泥棒』では、怪しげな空気をまとうセールスマンを演じます。

今作で演じた役作りのことから、旅についてお話を聞きました。また、森崎さんの思う“キレイな人”にはあの人の名前が…!

見かけは好印象、でも実はヒール!難役と対峙して感じたこと

——映画『黄金泥棒』で演じた金城光輝役は一見するといい人ですが、どんどん意地悪なところが出てくる役でした。

光輝という人物は前半、仕事がデキる営業マンで、表面上はいわゆる“いい人”ですが、ストーリーが進んでいくうちに自身の保身に走るクズっぷりを発揮していきます。表向きの顔から裏の顔に移っていく過程が難しく、撮影に入ってすぐはどんな風に演じようか手探り状態でした。

——前半は光輝の余裕が見られましたが、後半は苛立ちが表情からもよくわかりました。

光輝はやり手の営業マンですが、実は何を考えているのかわからない人物です。表面上は笑っていても目の奥は笑っていない…見えない何かが宿っているような雰囲気を出したいと思っていました。観てくれている人が「光輝ってどこか怪しいな」と思ってもらえたら嬉しいです。

——これまで森崎さんが演じてきた役とはだいぶ離れているように感じました。役になりきるまでは大変でしたか?

大変でした(笑)。笑顔の裏は何を考えているかわからない、ギャップがある役だったので人物像を掴むまでは時間がかかりました。田中麗奈さんが演じる美香子を追い込んでいったり、対峙したりするシーンでは表情の作り方も苦労しました。また、作品の中には本物の黄金が出てくるわけですが、取り扱いを慎重にしないといけないので、撮影に時間がかかりました。実際の金庫ドアの開閉をワンカットごとに撮影していたので、そういう意味でも大変な撮影現場でした。

田中麗奈さんの圧倒的な演技力を前に自然に反応

——森崎さんはコメディ作品にも出演しているイメージがあるのですが、コメディを演じる上で大切にしていることはどんなことですか?

コメディ要素のある作品を演じる時、まずは客観的な視点で台本を読みます。その時にクスっと笑える部分があるのですが、実際演じる時に“笑い”を意識してしまうとダメになるような気がします。だからコメディを演じる時はとことん真面目に演じています。でも、やりすぎもよくないんです。今回の作品も現場で監督にさじ加減をコントロールしてもらいながら演じました。

——今作もクスっと笑えるシーンがたくさんありました。

現場は座長の田中さんを中心に和気あいあいとした雰囲気でした。田中さんの明るさが、周りを引っ張っていってくれたので本当に心強かったです。僕も思う存分、楽しませてもらいました。

——光輝に対して美香子はちょっと天然でつかみどころのない女性でしたね。

今回の作品では表情で芝居をするようなことはあまりしませんでした。それでも田中さんが「なんだこの人?」と思わせる女性を全力で演じてくれたおかげで、僕も大いに困ることができました。後半は、僕の困っている素の表情が見られると思います(笑)。

——「一度きりの人生、特別なことをしたい」と思って美香子は黄金を泥棒しますが、森崎さんは“特別なこと”ができるとしたらどんなことをしたいですか?

9歳の時にミャンマーから日本に移住し、14歳の時にスカウトされこの世界に入りました。そこからは演技や歌など、これまでの人生でもかなり特別なことをさせてもらっています。でも、そうだな…さらに特別なことができるのならば、宇宙に行きたいです。自分の住んでいる星を宇宙から見てみたいですね。

——それはたしかに“特別なこと”ですね。

実際、行くとなれば訓練もしないといけないでしょうし、お金もかかるでしょう。でも、何か特別なことをさせてもらえる機会があるならば「宇宙に行きたい」と即答します。今は撮影技術のおかげで鮮明な映像を見ることができるかもしれませんが、やっぱり自分の目で自分の住む星を見てみたいです。

旅先ではその土地の感覚を掴むために行動力を発揮

——昨年、日本国籍を取得されたと聞いています。

日本人であればビザなしで渡航できる国でも、これまでは何週間も前からビザ申請の手続きをしなければならない状態でした。でも、昨年日本国籍を取得することができました。スケジュールの流動性が高くても気軽に海外旅行に行ける身になったので、これからもどんどん旅に出たいです。

——以前のインタビューで「1年のはじまりにひとり旅をするのが定番」とお話しされていました。今年はどこかへ行かれましたか?

日本のパスポートを取得できたので、昔から行きたかった台湾に行きました。スケジュールの都合がつき、チケットも取れたので短時間で台湾行きが実現しました。行きたい時に海外に行けるようになり、日本国籍を取得したことを実感しています。

——台湾はどうでしたか?

ジブリ映画の『千と千尋の神隠し』の世界観によく似ていることでも有名な、台湾のレトロな街並みが広がる九份(きゅうふん)を訪れました。ノスタルジックな風情が漂う街を満喫してきました。でも、訪れた時間帯が昼間だったので、次は夜の時間帯に行くか、九份周辺で一泊してゆっくり観光したいです。台湾の方は親日だと聞いていましたが、皆さん本当に優しくて思い出深い旅になりました。

——国内を旅行される機会もありますか?

僕はキャンプが好きなので、これまでいろんなところでキャンプをしています。東京を離れ、自然の中で自分を見つめ直す時間を作ることを大事にしています。また、初めて訪れる土地を探索することも好きなので、足を使って徹底的に満喫するタイプです。

——今、好きなだけ時間があるとしたらどんなことをしたいですか?

やっぱり旅ですね。世界中を飛び回りたいです。バックパッカーのようなこともしてみたいですし、とにかくいろんな土地に行って、カメラを片手にいろんなものを見たり食べたりしたいな。

——森崎さんは語学が堪能ですから、どこへ行っても楽しめそうです。

その土地の語学は話せなくても何とかなる気がします。英語圏に限らずいろんな土地に行ってみたいですね。

“キレイな人”と聞いて、向井康二さんの名前を即答したワケ

——今後お仕事で挑戦したいことはありますか?

これからも俳優としていろんな役に挑戦していきたいですが、いつかは演じながら、プロデュース側の立場に立ってゼロから作品に関われたら最高ですね。ビッグバジェットの作品に携われるよう、これからも頑張ります。

——最後の質問です。森崎さんは、“キレイな人”と聞いてどんな人をイメージしますか?

真っ先に思い浮かんだのは、Snow Manの向井康二くん! 映画『(LOVE SONG)』の時に一番近くで見ているので間違いないです。彼は、顔も肌も心も、本当にキレイな人です。

僕の中ではクリエイターの方や、モノ作りをされている方もキレイな人というイメージがあります。キレイな映像を撮ったり、作ったりされる方の頭の中はキレイに整理整頓されていて、生活も整っているように感じています。向井くんも写真を撮りますが、素敵な写真をたくさん撮るんですよ。やっぱり僕はキレイなものを生み出す人が好きなのかもしれないです。

Profile
森崎ウィン
1990年生まれ、ミャンマー出身。幼少期に日本へ移住し、中学生の時に現事務所にスカウトされ芸能界入り。数多くの映画やドラマに出演する中で、2018年にスティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』で主要キャストに抜擢され、国際的な注目を集めた。2019年には『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど俳優としての評価を高めている。近年では、NHK大河ドラマ『どうする家康』で二代将軍の徳川秀忠を演じ、また劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では新キャラクターのCVを担当。2025年10月31日から公開されている映画『(LOVE SONG)』も話題。2026年4月3日(金)から公開される映画『黄金泥棒』では新しい役に挑戦している。

■映画『黄金泥棒』作品情報
4月3日(金)より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー
出演:田中麗奈 森崎ウィン 阿諏訪泰義 石川恋 岩谷健司 中村祐美子 勝野洋 宮崎美子 他
監督・編集・脚本:萱野孝幸
主題歌:広瀬香美 「Let it flow」
公式サイト:https://ougondorobo.jp/

撮影/渡会春加
取材・文/安田ナナ

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