少し贅沢な大人の那覇旅。「沖縄ハーバービューホテル」を拠点に文化と歴史に触れる
LIFESTYLE

2026.06.27

少し贅沢な大人の那覇旅。「沖縄ハーバービューホテル」を拠点に文化と歴史に触れる

沖縄旅というと美しい海を求めて北部へ向かうイメージがありますが、実は那覇でも心満たされるリゾートステイが叶うことをご存じでしょうか。

空港からのアクセスが良く、移動に追われず沖縄らしい景色や食、文化に触れられるのは那覇ならではの魅力。限られた旅時間のなかでも、ゆとりある滞在を叶えてくれます。

そんな那覇のランドマークとして長年愛されてきた「沖縄ハーバービューホテル」は、沖縄返還から4年後の1975年に開業し、2025年に開業50周年を迎えました。そして、2026年6月には全館リニューアルが完了。

ホテルに到着すると、まず目に飛び込んでくるのは樹齢約200年のガジュマル。力強く根を張るその姿は、この場所が歩んできた歴史を静かに物語っているようです。

伝統を受け継ぎながら新たな魅力をまとった沖縄ハーバービューホテルを拠点に、那覇の街や沖縄文化、美食をゆったりと楽しむ2泊3日の大人旅をご紹介します。

DAY1 那覇リゾートに身を委ねる、心ほどける初日

沖縄らしさを味わう、旅のはじまりのランチ

ホテル到着後、まずは1階にあるラウンジ&バーでランチをいただきました。

メインは4種類から選ぶスタイルで、サラダ、本日のスープ、プティデザート、コーヒーまたは紅茶付き。私が選んだのは、ホテル自慢のグリーンカレーです。

ココナッツミルクのまろやかさと青唐辛子の爽やかな辛味が絶妙で、さらりとしたルーは最後まで飽きることなく楽しめます。実はこのグリーンカレー、レトルト商品としても人気で、過去にはローソンとのコラボ商品も販売されたそう。

ほかにも、あぐーハンバーグ〜ストロガノフ風ソース〜や、ジャンボ有頭エビフライとミニあぐーハンバーグを一度に楽しめるハーフ&ハーフなど、魅力的なメニューが並びます。

そして印象的だったのが食後のプティデザート。この日はメロンのショートケーキ、タルト、パンナコッタの3種類でした。プティデザートという名前から小さな一品を想像していたので、思わぬサプライズ。ひとつでも嬉しいデザートが3種類並ぶ光景に、なんだか幸せな気持ちになります。

アイスティーのグラスが琉球ガラスだったのも印象的でした。いただいたのは沖縄県産茶葉を使用した「美ら花紅茶」。すっきりとした味わいが旅のスタートにぴったり。

琉球藍が彩る、穏やかな客室

今回宿泊したのはクラブデラックスツインルーム。リニューアルされた客室は、琉球藍を基調とした落ち着いたデザインが印象的です。

足元に広がるカーペットには、沖縄を代表する植物・月桃の花がモチーフとして描かれています。やわらかな曲線が織りなすデザインはどこか優しく、部屋にいるだけで気持ちが穏やかになるようでした。

30㎡という広さながら、オープンクローゼットや開放的な洗面スペースによって実際以上のゆとりを感じます。

旅先ではつい外へ出かけたくなりますが、この部屋なら少しゆっくり過ごしたくなる。そんな居心地の良さがありました。

今回は宿泊しませんでしたが、クラブエグゼクティブルームは最大6名まで利用可能。

電子レンジや食器類も備えられており、三世代旅行や長期滞在にも人気なのだそうです。

自分だけのアフタヌーンティーを作るラウンジ体験

少し休憩した後は、新しく生まれ変わったクラブラウンジへ。

県産食材や沖縄ならではの食文化をベースにしたメニューが揃い、朝食からナイトキャップまで、一日を通して沖縄を感じられる空間です。私が訪れたのはティータイム。

そこで出会ったのは、これまで体験したことのないアフタヌーンティースタイルでした。

小ぶりなティースタンドに、自分で好きなスイーツやセイボリーを選び、自由に盛り付けることができるのです。

私は甘党なので、当然ながらスイーツ多めが好み。

サーターアンダギーにチョコレートソースをかけたり、季節のスイーツを自由に並べたりしながら、自分だけのアフタヌーンティーを作ることができます。

ちんすこうの種類も豊富でした。コーヒーに合うちんすこうやチーズ味など、これまで出会ったことのないラインナップも。

落ち着いた色調のインテリアと、ゆったり流れる時間。ラウンジそのものが、沖縄を味わうもうひとつの旅先のように感じられました。

サックスの音色が彩る、那覇の夜

夕暮れ時、プールサイドではサックスの生演奏が始まります。

毎週金曜・土曜、マジックアワーに合わせて開催される特別な時間です。

沖縄フルーツを使ったカクテルを片手に、夜風を感じながら音楽に耳を傾ける贅沢な時間。

鮮やかなライトアップも気分を盛り上げてくれます。ここが那覇であることを忘れてしまうほど、リゾートらしいひと時でした。

実は今回の旅で初めて知ったのですが、沖縄には「ウチナージャズ」と呼ばれる独自のジャズ文化があります。戦後の米軍統治下で発展し、現在も地域に根付く沖縄独自のカルチャーとして親しまれているそう。

せっかくならその空気を感じてみたいと思い、その夜は那覇市内のジャズバー「Jazz Bar Swing OKINAWA」へ足を運びました。

ピアノやトロンボーンの生演奏を楽しみながらグラスを傾けていると、沖縄の新たな一面に出会えたような気持ちになります。

今回の2泊3日の旅では沖縄の文化や歴史に触れる時間を中心にお届けしますが、ホテルステイそのものをさらに特別なものにしてくれたのが1日目の夜に伺った「鉄板焼 泉崎」でのディナーでした。

沖縄ハーバービューホテルの新たな魅力として注目を集める鉄板焼 泉崎の詳細は、別記事で詳しくご紹介しています。

>>鉄板焼 泉崎の記事はこちらから

DAY2 南部の自然と歴史を巡る、沖縄を知る一日

沖縄を“体験する”レストラン プランタンの朝食

翌朝はレストラン「プランタン」で朝食をいただきました。

プランタンの朝食で印象的だったのは、沖縄の食文化を“体験”できること。海鮮丼やポークたまごなど、最後の仕上げを自分で作る体験ができるのです。

ライブキッチンで提供される朝食限定のご当地バーガーでは、沖縄ハーバービューホテルならではの「58(ゴーヤ)バーガー」をいただきました。

目の前で焼き上げられたパテに、自分で好みのトッピングを加えて完成させます。フレッシュなゴーヤスライスにゴーヤソースを重ねてひと口頬張ると、ジューシーな肉の旨みのあとに、ほろ苦いゴーヤの風味が追いかけてきます。

まだ目覚めきっていない朝の身体に、心地よい刺激を与えてくれるようでした。

悠久の時を歩く、ガンガラーの谷

朝食後に向かったのは、ホテルから車で約30分の場所にあるガンガラーの谷。

数十万年前の鍾乳洞が崩れてできた亜熱帯の森で、沖縄南部を代表する人気スポットです。沖縄の南部には自然だけでなく、こういった土地の歴史や人々の暮らしを感じられる場所が数多く残されています。

今回参加したのはガイドツアー。

案内してくださった諸見正太さんは、生き物や植物にとても詳しく、質問すると何でも答えてくださる経験豊富なガイドです。

ガイドツアーは、この谷に2万年ほど前に暮らしていたであろう古代人のことや世界最古の釣り針が発見されたという話から始まりました。かつてここで人々が暮らしていた、その事実を知ってから谷を歩くと、景色の見え方が変わります。

この日はあいにくの雨模様。

けれど湿った土の香りや、雨粒をまとった植物の鮮やかな緑は、晴れの日とはまた違う生命力を感じさせてくれました。2万年前も、きっとこんな雨が降る日もあったはず。レインコートも傘もない時代、人々はどんなふうに雨を受け止めながら暮らしていたのだろう。

そんな想像を巡らせながら歩く時間も、この場所ならではの魅力でした。

道中では、日本でも南の島々にしか生息しない陸生の貝「アオミオカタニシ」にも出会いました。鮮やかなエメラルドグリーンの体は宝石のように美しく、思わず足を止めて見入ってしまいます。

力強く存在感のある「ヒギリ」や、甘い香りを放つ「クロツグ」、白く可憐な「サクララン」など、この土地ならではの植物との出会いもありました。

そして圧巻だったのが、大主ガジュマル。雨に濡れた姿はどこか神秘的で、長い年月を生きてきた存在感に圧倒されます。

「樹齢は推定150年なんですよ」そう聞いて、「年輪はないんですか?」と尋ねると、諸見さんは笑顔で教えてくれました。

「実はガジュマルは年輪がはっきりと刻まれない木なんですよ。だから、推定なんです。それもまた魅力のひとつですよね」

また、ガジュマルは、新しい根を伸ばしながら成長し、古い根は朽ちていくことがあるため、“歩く木“とも呼ばれているそうです。

同じ日本にいても、植物の常識がこんなにも違うことに驚かされました。

ツアーの終盤には、約2500年前の棺の跡も見ることができました。

ここで見つかった人骨が生きていた時代の人々は、どんな景色を見て、どんな思いで日々を過ごしていたのだろう。

ガンガラーの谷は、自然や歴史を学ぶだけでなく、自分自身の暮らしや生き方についても考えさせてくれる場所でした。

島時間を楽しむ、奥武島グルメ

ガンガラーの谷を後にし、向かったのは奥武島。

奥武島いまいゆ市場では、アップルバナナやパッションフルーツを購入しました。地元の方も利用する市場をのぞくと、その土地の日常が少し見えるようで楽しくなります。

ランチは奥武島の人気店「くんなとぅ」へ。

いただいたのは、もずくが練り込まれた麺を楽しめるくんなとぅ定食です。つるりとした喉ごしの麺からは、ふわりと磯の香り。

目の前に広がる海を眺めながらいただく一杯は、沖縄らしさを感じる特別な時間でした。

食後は、奥武島名物の天ぷらを求めて「大城てんぷら店」へ。

沖縄の天ぷらは本土のものとは少し異なり、ふっくらもちもちとした衣が特徴です。

揚げたてを片手に海辺へ向かい、護岸に腰掛けながら頬張ります。

海風を感じながら食べていると、学生時代に友人たちと過ごした放課後のような懐かしい気持ちがよみがえりました。何気ない時間なのに、どこか童心に帰れる。そんな島時間もまた、沖縄旅の醍醐味です。

ホテルで楽しむ、大人のご褒美ディナー

たっぷりと南部を巡ったあとは、少し早めにホテルへ戻りました。

旅先ではつい予定を詰め込みたくなりますが、沖縄ハーバービューホテルではホテルで過ごす時間そのものが楽しみのひとつです。

この日の夕食はレストラン「プランタン」へ。開催中だった「背徳のミートフェア」(2026年8月31日まで開催)では、ライブキッチンで焼き上げる牛フィレミニッツステーキが人気を集めていました。

目の前で焼き上がる音や香りに期待が高まります。

さらにランチで人気だったエビフライも食べ放題。たくさん歩いた一日の締めくくりだからこそ、ゆったり自分のペースを楽しめる時間が心地よいですね。

お腹も心も満たされて、2日目が静かに終わっていきます。

DAY3 旅の余韻を持ち帰る、那覇の朝と文化体験

ラウンジ朝食で味わう、旅の余韻

あっという間に迎えた最終日の朝。

この日はクラブラウンジで朝食をいただきました。レストランよりも落ち着いた雰囲気で、旅の終わりをゆっくり味わうにはぴったりの空間です。

ラウンジ朝食の魅力は、オムレツ、サーモンミキュイ、ローストビーフ、フレンチトースト、ベジタブルホットサンドの5種類のメインメニューからひとつ選べるところ。

どれも魅力的でしたが、最終日の特別感を味わいたくてローストビーフを選びました。さらにスパークリングワインも一緒に。普段なら絶対にしない朝食ですが、旅先だからこそ許される贅沢です。

沖縄の余韻を持ち帰る、お土産探し

朝食の後は、ホテル内のショップへ。

旅先でお土産を選ぶ時間は、その旅を振り返る時間でもあります。

ショップには定番のお菓子はもちろん、美容アイテムや雑貨、アパレルなど、少し特別感のある沖縄土産が並んでいました。

私が自分用に選んだのは、沖縄素材を使ったチャイとフェイスパック、ヘルシーなOKARAちんすこう。

シークヮーサーやタンカンなど沖縄らしい香りを楽しめるフェイスパックは、自宅に帰ってからも旅の記憶を呼び起こしてくれそうです。チャイも想像以上に華やかな香りで、さんぴん茶や南国らしいスパイスを感じ、ひと口飲むたびに沖縄で過ごした時間を思い出します。OKARAちんすこうは、一般的なちんすこうより軽やかな食感で、コーヒーとの相性も抜群。自分へのお土産としてもおすすめしたい一品です。

ホテルと街をつなぐ、やちむんの物語

チェックアウト後に向うのは、那覇市の壺屋やちむん通り。沖縄らしい赤瓦の街並みが続くこの場所には、多くの窯元やショップが軒を連ねています。

今回訪れたのは「育陶園」。

実は沖縄ハーバービューホテルとは長い縁があり、ホテルのエントランスでゲストを迎えるシーサーも、約50年前に育陶園が手掛けたものなのだそうです。

ホテルに到着した日に出会ったシーサーと、旅の最後に訪れた育陶園。

2泊3日の旅がひとつの円を描くようにつながった気がしました。

体験したのは、やちむんの絵付け。

まっさらな器を前にすると、意外にも何を描けばいいのか迷ってしまいます。頭の中ではイメージできているのに、実際に筆を動かすと想像通りにはいきません。

苦戦しているとスタッフの方が優しくコツを教えてくださり、少しずつ形になっていきました。夢中で筆を走らせていると、時間が経つのも忘れてしまいます。旅先では「見る」「食べる」が中心になりがちですが、こうして手を動かしながら文化に触れる時間もまた特別な体験でした。

完成した作品はこれから焼成され、色味や大きさが少し変化して手元に届くそうです。数週間後、自宅でその器を手にした時、きっとこの旅の続きをもう一度思い出すのでしょう。

那覇だから出会えた、もうひとつの沖縄

沖縄旅行というと、美しい海やリゾートホテルを思い浮かべる方も多いかもしれません。けれど今回の旅で出会ったのは、その先にある沖縄の魅力でした。

ホテルのガジュマルが見守る長い歴史。ガンガラーの谷で感じた遥かな時間の流れ。戦後の沖縄で育まれたウチナージャズ。そして、今も受け継がれるやちむん文化。沖縄ハーバービューホテルを拠点に過ごした2泊3日は、観光だけではない、沖縄の文化や人々の営みに触れる旅となりました。

移動に追われることなく、自分のペースで沖縄を味わう。那覇で過ごした穏やかな時間は、旅を終えた後も、きっと心に残り続けるはず。

■沖縄ハーバービューホテル
アクセス:〒900-0021 沖縄県那覇市泉崎2-46
那覇空港より車で約10分。モノレールでは壺川駅、旭橋駅いずれかで下車、各徒歩約10分。
料金:2名1室 1名様あたり1泊 約9,500円~
公式サイト:https://oka-hvh.com/

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