1980年7月5日生まれ ナショナルセールスマネージャー
常夏の国であるのに肌がきれいで、スッピンもしくは薄化粧、
いきいきとした美しさが魅力の台湾人女性。
いつもどんなことを心がけているの?
健康的なスタイルをキープするには?
台北に暮らす、職業も年代も違う彼女たちにインタビューし、
それぞれのナチュラルビューティーの秘訣に迫ります。
ビールメーカー、ハイネケン台湾で海外向けのセールスを担当しているJean(ジーン)。彼女の1日は、1杯のレモン水を飲むことから始まる。
「毎朝、自分で作って飲んでいます。コップ1杯のお水にレモンを絞るだけなんですけどね(笑)。だいたい300mlくらいかな、起きてすぐに飲みます。レモン水で身体を目覚めさせて、しっかり朝食を食べて、それから仕事に行きます」
取材に現れたジーンを見て、まわりの友人たちは「あれ、今日はどうしたの?」とニコニコ。なぜなら、プライベートのジーンは、ほとんどメイクをしないで過ごしているから。
「今日は撮影があるから、ちゃんとしてきたけど(笑)、普段は、ほとんどお化粧をしていないんです。仕事でクライアントに会ったり、取引先の会社を訪問するなど、自分に勢いをつけたいとき以外は、オフィスにいるときも日焼け止め効果のあるファンデーションを塗るだけ」


ジーンのように、台湾人女性のほとんどが、スッピンか薄化粧なのはどうしてなのだろう?
「たぶんですけど。台湾の女性は、美しさよりも健康を大切にしているんだと思います。まずは、自分の肌を休ませるため。濃いメイクを長時間したままだと肌に悪い影響を与えることを知っているから、みんな無理をしないんですね。日本や韓国では“お化粧をしなかったら相手に失礼”っていう意識があるみたいだけど、台湾にはそういうのがなくて、あくまでも自分のためにメイクをします。私もそうだけど、パッと見ただけでは何もしていないと思うくらいの薄化粧が好みなんですよ」
普段ほとんどメイクをしないジーンだが、スキンケア用品や健康食品などの“内側の美容”には興味津々。常にアンテナを張っている。
「美容と健康に関するものは生活に必要だと思うから、惜しまずにどんどん買っちゃう! 私は敏感肌でもないし、アレルギーもないから、頻繁にスキンケア用品を変えています。新製品で気になったものは全部試してみるんですよ」
「スキンケアで大切にしていることは、保湿。毎日、化粧水をつけてから、シートマスクでパックしています。そのあとに美容液と乳液をつけて終わりですね。たまにサボっちゃうけど(笑)。愛用しているシートマスクの中で、大切な仕事の前日に使っているのは、“MIRAE”のもの。普通のパックは15分くらい貼っておかないといけないんだけど、これは8分でいいので、時短美容なんです。翌朝のメイクのノリがとてもよくなるんですよ。健康食品も積極的に取り入れています」




健康的な体型をキープするために、何か実践していることはないか聞いてみた。
「3食普通に食べているけど、太らないように気をつけてはいます。朝食と昼食は気にせず食べて、夕食はなるべく少なめに。夕方4時、5時くらいの早めから食べ始めることも心がけていますね。お酒はあまり飲まないです。台湾では、“飲み会”というものがあまりないんですよ。女友だちと食事をするときも、お酒は頼みません。日本みたいに“食事をしながら飲む”という習慣が台湾にはないんです。私、お酒の会社で働いているんですけどね(笑)」


ほかの台湾美人たちと同様に、ジーンも水をたくさん飲むことをすごく大切にしている。
「水分はすごく大切で、1日に2リットル程度は必ず飲むようにしています。冷たい水は体を冷やすので飲みません。それから健康のために、毎日ランチのあとに霊芝のタブレットを2~3粒食べています。“霊芝”とはきのこで、漢方の一種なんですよ」


常に外部とのコミュニケーションを必要とされるポジションで働いているからには、様々なストレスが当然あるはず。気持ちを安定させるために必要なこととは?
「この仕事はすごくストレスが溜まりやすいので、発散することはすごく大切なんです。仕事の帰りにマッサージに行ったり、土日の休日は展覧会を観に行ったりして、あまり仕事のことは考えないようにしています。人間関係やいろいろなことで落ち込むこともあるけど、そういうときは自分から笑うこと! 友だちと映画を観に行ったり、カラオケに行ったり、楽しく遊んで、笑って、気持ちを切り替えます。それから今まで運動を全然やっていなかったけど、最近は週に1~2回ペースでヨガのクラスに通うようになったんですよ。スッキリしてストレス発散になりますね」






日本統治時代、酒工場だった跡地を2007年にアート・イベント空間としてリノベーション。さらに2009年には、映画館、ライブハウスショップ、レストラン、カフェなどが入った複合商業施設としてパワーアップ。当時の建造物や雰囲気を大切に残しながら、新しいムーブメントとの融合を実現している。最先端の台湾カルチャーとエンターテインメントを体験できるスポット。
「休日によく訪れる大好きな場所。いつもおもしろいエキシビションを複数開催しているから、飽きることがないんですよ。ここに来ると刺激と元気をもらえて、週明けからまた仕事をがんばろうという気持ちになります」Jean
撮影・通訳/王立元(ロバート・ウォン)