ふらふらの季節に「鶏レバー」鶏レバーときのこのフリカッセ | キレイノート

KIREI NOTE

SERIAL STORY

2020.09.03

ふらふらの季節に「鶏レバー」
鶏レバーときのこのフリカッセ

仕事を休むほどではないけど、体がだるい、気持ちがスッキリしない、“なんとなくの不調”ってありますよね。
それ実は、季節や気候の変化が影響しているのかも。 「季節の症状の改善には季節の食材が効果的」という 東洋医学の知恵に基づき、
旬をおいしくとり入れた献立=食養膳をお届けします。 カラダとココロをセルフメンテナンスしていきましょう!

9月前期のカラダとココロ

日中の暑さが残る中、朝夕は肌寒さも感じられるようになってくる9月。夏の疲れの蓄積により月経不順が多くなるのがこの季節です。東洋医学用語では、エネルギーが不足していることを「気虚(ききょ)」といい、それが続くと、「血虚(けっきょ)」と呼ばれる状態に。血は気(エネルギー)から作られるため、気虚が長くなることで血が少なくなり、体が月経を起こしにくい状態になります。

血が少なくなることで起こりやすい症状は、月経周期が遅れる、経血の色が水っぽくサラサラで色が薄い、量が少なく3~4日で終わってしまう、月経中から後半にかけて腹痛が起こる、など。ほかに、立ちくらみや、めまい、だるさ、物忘れ、手足がつるなどの症状が月経中にひどくなることもあります。月のもののめぐりは、女性の体調管理のバロメーター。体に栄養や潤いを与える血をしっかりと補充するために、栄養補給が大切です。

月経の特徴は体質によって違います

気虚体質(エネルギー不足)

周期が短く長引きやすい。経血はサラサラで薄く量が多め。おりものが多い。倦怠感、食欲低下、息切れなども。

瘀血体質(血の巡りが悪い)

くすんだ濃い色の経血で、塊が混じっている。生理痛が強く、塊が出るとラクになる。量は多めで、だらだらと続き、すっきり終わらない。周期は不安定で遅れぎみ。アザができやすく、肩こりや頭痛なども起こりやすい。

寒邪体質(冷えている)

月経前はお腹が冷える感じ。周期は遅れぎみ。経血の色が濃く、塊が混じっている。おりものが多い。生理痛が強く、温めるとよくなる。寒がりで顔が青白い。

熱邪体質(熱がこもりやすい)

鮮やかな色の経血。周期が短く、出血が多め。赤ら顔、唇の乾燥。陰部の灼熱感を伴うことも。

この季節になるべく避けたいもの

生のもの、消化の悪い物、寝不足、目の酷使、長風呂

ふらふらの季節に「鶏レバー」

鶏レバーには、血を補う「補血(ほけつ)」と、目を見えやすくする「明目(めいもく)」の効果があるといわれています。さらに、気血のめぐりをコントロールし、月経や排卵とも深く関係する「肝(かん)」と、生命力を貯蔵し、生殖機能や老化に影響している「腎(じん)」を元気にする「補益肝腎(ほえきかんじん)」の働きも。まさに女性のための食材です。

鶏レバーを使った主菜

鶏レバーときのこのフリカッセ

材料(2人分)

  • 鶏レバー 150g
  • お好みのきのこ(今回は、しめじ、エリンギ、マッシュルームを使用/きのこは複数合わせるとうまみが増します) 100g
  • にんにく 1かけ
  • 玉ねぎ 100g
  • オリーブオイル 大さじ1
  • バター 20g
  • 白ワイン 大さじ2
  • 生クリーム 100ml
  • 粒マスタード 小さじ1
  • 塩 小さじ1/3
  • こしょう 少々

「フリカッセ」とは「白い煮込み」という意味で、フランスの家庭料理のひとつ。バターと生クリームを使ったクリーミーな味わいのフリカッセには、今回のテーマ食材「鶏レバー」がよく合います。鉄分が豊富で女性にうれしい食材ですが、“自分で料理するのは難しそう”というイメージを持っている方も多いと思います。しかし、実際に調理してみれば意外と簡単! どうしても苦手な方は、刻んでハンバーグなどのひき肉料理に練り込むと食べやすくなりますよ。

1 下準備

鶏レバーはキッチンバサミで一口大に切り、脂や血の塊をのぞいてから塩水でゆすぎ、水気をしっかり切る(レバーが苦手な方は30分ほど牛乳に浸してください)。きのこは食べやすい大きさにそろえ、玉ねぎはみじん切り、にんにくはつぶしておく

2 きのこを焼きつける

オリーブオイルとにんにくを入れたフライパンを熱し、香りが出たら、きのこを加えてざっと炒める。平らにならして焼きつけ、ところどころに焼き色がついたら一旦とり出しておく

ひと手間の理由

きのこの水分を飛ばしてうまみを凝縮させます。焼き色をつけることで香ばしさもプラス

3 玉ねぎをいためる

同じフライパンにオリーブオイル小さじ1(分量外)を足し、玉ねぎとひとつまみの塩を加えてしんなりするまで炒める

4 鶏レバーも一緒にいためる

玉ねぎが透明になってきたら端に寄せ、空いたところにバターを溶かしてレバーを炒める。レバーの表面が白くなったら白ワインを加えてアルコールを飛ばす(ツンとした香りがなくなったらアルコールが飛んだサイン)

5 仕上げとパセリライス

生クリームと粒マスタードを加えたら、きのこを戻し入れる。塩とこしょうで調味し、1~2分ふつふつと煮立たせたらできあがり。炊きたてのごはんに刻んだパセリ、バター、塩を混ぜたパセリライスを添えて一皿に

ひと手間の理由

レバーは火を入れすぎるとパサパサになります。大きさによって加熱時間が変わるので、ひとつとり出し切ってみて、中がほんのりピンク色になっていたら完成

(献立担当) 鈴木聖子 Seiko Suzuki

料理研究家。大学で栄養学を習得し、卒業後は飲食店のスタッフトレーニングや商品開発の仕事に従事。その後オーストラリアへ渡り、レストランで働きながら食文化を学ぶ。帰国後はクッキングスクールに10年間勤務。2013年から「3さいからはじめる料理教室 KISSAKO」を主宰。季節の食材を使う料理レッスンのほか、企業向けのレシピ開発、ケータリング、加工食品販売なども手掛ける。頭の中は常においしいもののことでいっぱいな二児の母。

料理教室・料理研究家KISSAKO / instagram / facebook

(カラダとココロ担当) 飛奈光重 Mitsue Tobina

漢方家。大学の薬学部在学中、医療ミスで祖母を亡くした経験から東洋医学と漢方の道へ。卒業後は漢方専門薬局に勤務し、数多くの漢方相談を受けることで臨床経験を積む。2019年「漢方専門 横浜梅桜堂薬局」を開業。婦人病、皮膚病、目の病気の研究に特に力を入れている。漢方歴25年、薬剤師と国際中医師の資格を持つ。
横浜梅桜堂薬局

編集・文/依知川亜希子

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