2020.03.22
昼も夜もヘルシーに。ウィーンのベジタリアンレストラン2選
オーストリアといえば、デザートでは何と言ってもチョコレートがたっぷりのザッハトルテ。
そして郷土料理では、カツレツのシュニッツェルやグラーシュという煮込み料理など、肉料理が有名です。
そこで今回は、ベジタリアンの方だけでなく、胃を少し休めたいときなどにもオススメのベジタリアンレストランを2軒ご紹介したいと思います。
ランチのオススメ、人気のビュッフェレストラン
「YAMM!」は、ウィーンの中心地にありアクセスが良く、ウィーンのベジタリアンでは知らない人がいないレストランです。
店内は広く、クールでカラフルなデザイン。
遅めのランチの時間に入店したのでのんびりした雰囲気でした。
中央にあるのがビュッフェのカウンター。
この写真だと小さく見えますが、40種類近い料理が並びます。
平日のビュッフェはお料理の後量り売り形式でお会計をしますが、この日は土曜日だったので、一律料金の「Buffet brunch」(29ユーロ/約3,500円)をオーダー。
お料理は、アジアンから中近東、アフリカまでかなりインターナショナルな品揃え。
ヴィーガン、グルテンフリー、ラクトースフリーから、ニンニク・玉ネギ、辛さなどまでが、ユニバーサルデザインでかなりわかりやすく表示されています。一品一品全ての材料が英語で丁寧に記されていて、アレルギーなどが特になくても、お皿にとるお料理を決める際の参考になりました。
冷蔵されたショーウィンドウの中には、デザートの数々が。ビュッフェで一番気をつけなければいけないコーナーである事は言うまでもありません。
味付けは、独特のスパイスが効いてかなり個性的なものも。
その中で、見た目は悪いのにかなり美味だったのが、こちらの「フィリピン・アドボ」。一般的なアドボは肉を使いますが、こちらは硬めのお豆腐でできています。
ビュッフェとは別に、アラカルトのメニューもあります。個人的には「服部半蔵バーガー」がものすごく気になりました。
ディナーは、有名シェフが手がけるベジタリアンビストロへ
ウィーンの夜も更けて、そろそろディナータイム。
向かったのは、こちらの「TIAN BISTRO」。ひっそりとした路地の一角に佇んでいました。
シェフのPaul Ivićが手がける「TIAN」という高級ベジタリアンレストランの弟版という位置付けの、こちらのお店。
遊び心があるベジタリアン料理に、オーストリアの伝統的なパブ文化のスパイスを加えた、カジュアルでオシャレなレストランです。
屋根付きのテラス席は特に雰囲気も良く、カップルやグループで賑わっていました。
オーストリア産オーガニックワインから、ブルゲンラント州でTIANがプロデュースするZweigelt種の赤ワインをセレクト。(5.5ユーロ/約700円)
重すぎないフルーティーな味わいで、お料理との相性もよかったです。
前菜は、コーヒー風味のビーツのサラダをチョイス。(12ユーロ/約1,500円)
引き締まったコーヒークリームと甘いビーツ、食感の楽しめるヘーゼルナッツとの相性が抜群でした。コーヒーをお料理に使うと、臭みをとったりコクを出したりするそうです。
メインは、クスクスと野菜のグリル。(14ユーロ/約1,800円)
ズッキーニ、ナス、カリフラワーなどの野菜の旨味をしっかり染み込ませてローストしたクスクスは、風味が最高に豊か。松の実も、クスクスと馴染んでいい仕事をしています。ナッツ類の使い方を、家でも真似したくなりました。
2軒とも、スタッフの対応もフレンドリーで、居心地の良い時間を過ごすことができました。
ウィーンに行く際は、TO GOリストに加えてみてくださいね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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