ジリジリの季節に「新じゃが」新じゃがとタラのロースト | キレイノート

KIREI NOTE

10/SERIAL STORY

2021.05.13

ジリジリの季節に「新じゃが」
新じゃがとタラのロースト

仕事を休むほどではないけど、体がだるい、気持ちがスッキリしない、“なんとなくの不調”ってありますよね。
それ実は、季節や気候の変化が影響しているのかも。「季節の症状の改善には季節の食材が効果的」という東洋医学の知恵に基づき、旬をおいしくとり入れた献立=食養膳をお届けします。カラダとココロをセルフメンテナンスしていきましょう!

5月後期のカラダとココロ

5月から7月にかけて紫外線のピークを迎えます。日焼けは、シミやくすみの原因になるだけでなく、放っておくと、慢性炎症を起こして、頑固な湿疹、皮膚炎など、肌トラブルの原因に。また、皮膚の老化を早めることも知られています。一方で、日差しを浴びることは、骨を丈夫にし、自律神経を整えるという利点もあるので、しっかりと日焼け対策をしながら上手につき合っていきたいですね。

漢方では、シミやくすみの原因を「瘀血(おけつ)」と考えます。瘀血とは、血がよどんで流れが悪くなっている状態です。日焼けによって炎症を起こした皮膚は、ダメージが癒えた後も表面によどんだ血液が溜まりやすく、色素沈着につながることも。肌トラブルを起こさないためには、しっかりと血液を循環させて、老廃物を排出させることが大切です。

この季節になると、汗で肌がしっとりしているように感じますが、実は皮膚も体も水分やエネルギーが蒸発して砂漠状態になっています。特に強い日差しを浴びると、角質から水分が失われるので、ほてった熱を冷ました後はしっかり保湿してください。日焼けによる肌のダメージを回復するためには、メラニン色素を排出できる体にしておくこと。栄養をとって胃腸を元気にし、皮膚の代謝をしっかり働かせる力を蓄えましょう。

この季節になるべく避けたいこと

紫外線の浴びすぎ、疲れ、寝不足、辛いもの、こってり甘いもの、もち米、冷たいものや消化の悪い食べもの

ジリジリの季節に新じゃが

4月頃から旬を迎える新じゃがは、皮が薄く、そのまま食べられます。ビタミンCを豊富に含み、さらにそのビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特長。炎症をとる「解毒消炎(げどくしょうえん)」の作用があり、日焼けのほか、やけどや湿疹などにも効くといわれています。また、胃腸を整えて丈夫にする働きもあり、栄養の吸収をよくして、皮膚の代謝を上げるため、日焼け後のケアにもぴったり。日差しが強い時期の食事にぜひとり入れてください。

新じゃがを使った主菜

新じゃがとタラのロースト

材料(2人分)

  • 新じゃが 2個
  • タラ切り身(小) 4切れ
  • 塩 少々
  • こしょう 少々
  • レモン汁 大さじ1
  • オリーブオイル 大さじ1
  • ディル 適宜
  • パプリカ 1/2個
  • プチトマト 6個

初夏にぴったりのさわやかなオーブン料理です。カラフルな彩りで、見た目からも元気が出るレシピに仕上げました。タラには、炎症を抑えて、血液の流れをよくする働きと、肌のターンオーバーを促す効果が。さらに、夏野菜のトマトとパプリカには、ほてった熱をとる作用があるので、新じゃがとの組み合わせは、まさに日焼けでダメージを受けた皮膚の回復にぴったりです。マリネ液につかうレモンは、ビタミンCが多いものの、紫外線の吸収を促進する作用もあるので、なるべく日焼け後に摂ることをおすすめします。

1 タラをマリネする

タラの両面に塩こしょうをまんべんなく振り、レモン汁とオリーブオイルとディルでマリネする

2 新じゃがを茹でる

新じゃがを食べやすい大きさにカットして、竹串が通るくらいのやわらかさになるまで茹で、お湯を切る

3 彩り野菜の味つけ

パプリカは食べやすい大きさに切り、プチトマトと一緒に、塩少々とオリーブオイル小さじ1であえる

ひと手間の理由

野菜にオイルをまとわせることで、オーブンで焼いたときに焦げるのを防ぎます

3 耐熱容器に並べる

耐熱容器のいちばん下に新じゃがを並べ、その上からマリネ液ごとタラをのせる。隙間にパプリカとプチトマトを加える

ひと手間の理由

新じゃがをいちばん下に敷くことで、タラの旨味を吸わせます

3 オーブンで焼く

200℃に予熱したオーブンで20分焼いてできあがり。そのままテーブルに出しても、お皿に盛りつけても

唐辛子やにんにく、もち米などは皮膚の炎症をひどくし、化膿させる働きがあります。脂っぽいものやこってり甘いものは血液の流れを悪くし、うっ血させる作用があるので、日焼けや皮膚の炎症があるときには注意が必要です。

(カラダとココロ担当) 飛奈光重 Mitsue Tobina

漢方家。大学の薬学部在学中、医療ミスで祖母を亡くした経験から東洋医学と漢方の道へ。卒業後は漢方専門薬局に勤務し、数多くの漢方相談を受けることで臨床経験を積む。2019年「漢方専門 横浜梅桜堂薬局」を開業。婦人病、皮膚病、目の病気の研究に特に力を入れている。漢方歴25年、薬剤師と国際中医師の資格を持つ。
横浜梅桜堂薬局

編集・文/依知川亜希子 撮影/黒澤義教

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