2019.07.25
ハーブの力で体質を改善。 エルボリストリで美と健康づくり
体調にも変化が訪れやすい季節の変わり目。
寝付きが悪くなったり、肌の調子が悪くなったり、病院に行くほどではないけれどなんだか不調だなというとき・・・フランスでは体にやさしい薬草(ハーブ)を取り入れたフィトテラピー(植物治療)によるセルフケアが一般的です。
今回はセルフケアの駆け込み寺的存在である伝統的なエルボリストリ(薬草専門薬局)をご紹介します。
薬草専門の薬局「エルボリストリ」とは?
エルボリストリの説明の前に、まずご紹介したいのがフィトテラピー(植物治療)について。
植物の力を使って本来備わっている自然治癒能力を高め、日々の不調を改善へと導くための治療法のこと。
ヨーロッパでは学問として体系化されています。たとえば私たちの身近なものだと、アロマテラピーもフィトテラピーの一種なんだそうです。
そんなフィトテラピーを取り入れた健康作りの拠点が、エルボリストリ(薬草薬局)です。
エルボリストリをフランス語で書くと ”Herboristetir” 。その名のとおり Herbe (ハーブ)が語源となっており、薬草を処方してくれる人のことを意味します。
症状に対して薬を出す一般的な薬局と違い、体質からじっくりとメンテナンスすることを目的としていて、専門知識を身につけた薬剤師さんが、親身に相談に応じてくれます。
パリ中心部、ルーブル美術館から徒歩圏内のエルボリストリへ
今回訪れたのは、パレ・ロワイヤルのすぐ近くにあるこちらの店舗。
昼下がりで、多くのパリジャンたちで賑わっております。
店内に入るとまず印象的なのがハーブの香り。
この日は鼻づまりがひどかったのですが、この香りで一気に鼻の通りがよくなった気がします(!)
店内には症状・目的別に陳列されたチンキ剤、精油、クリーム、サプリメント、パウダー、ティザンヌ(煎じ茶)など幅広い商品が所狭しにずらり。
入り口脇にたくさん並べられたBIOのハーブティーの数々。
サプリメントも豊富です。
アロマウォーターやシャンプーもこんなにあります。
今回は不眠と停滞気味のダイエットで悩んでいたので、そちらに適したティザンヌ (煎じ茶) を求め、早速スタッフに声をかけてみました。
スタッフのマチルドさん。気さくに話を聞いてくれたあと、スピーディーに商品を選んでくれました。
たとえば同じ症状でも人によって軽度や原因も違ってきますが、生活習慣や食事、日常の小さな不調を聞いて、一人ひとりに合う商品を選んでもらえるのが一番の魅力です。
ティザンヌだけでもこんなに数があるので、スタッフにしっかり相談して選んでもらうことをお勧めします。
この日は不在でしたが、こちらの店舗では日本人スタッフも勤務されているとのこと。
フランス語や英語ができなくても相談できるので、パリにお越しの際にはぜひ訪れてみてください。
エルボリストリで処方されたティザンヌ、初体験
さて、マチルドさんに相談してチョイスしてもらったのは こちらの2点。
左:不眠用ハーブティー。サンザシの花や葉、パッションフルーツなど約9種類がブレンド(
14.8€)
右:約30種類ほどの草花のハーブがブレンドされたデトックスティー(17.8€)
とにかく最近不眠が続き疲れていたので、この日の夜は不眠用ハーブティーを試しみました。
パッケージを開けるとかなり強烈なハーブの香りが。
でも不思議と心地よい香りなのでご安心ください。
抽出方法や量はパッケージの表示に沿って作ればOKなので簡単です。
抽出時間を長めに放置したので、少し濃くなりました。パッケージ開封時とは異なり、香りもいい感じに中和されています。
少しルイボスティーににたような爽やかな苦味が広がったあと、最後に甘みが口に残る感じでスッキリと飲むことができます。
薬と違い即効性を感じられるものではないそうですが、体質の改善を目指して、 夜のティータイムにはこちらのティザンヌを楽しんでみようと思います♪
古くからある植物の知恵を生かしたセルフケア「フィトテラピー」。
内側からの美と健康づくりのために、日常生活に植物の力を取り入れてみてはいかがでしょうか。
元旅行会社勤務。結婚を機にパリに移住。パリのおいしいクロワッサン、ビル・アケム橋からのぞむ風景が大好きです。将来は大学院への進学、それと本場インドでヨガを学ぶのが夢。最先端のトレンドが集まる街・パリの最新オーガニックグルメや人気のカフェ、おみやげにぴったりなプチプラコスメをリアルタイムでお届けしていきます。
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