2021.03.16
山形の織物の村発、究極にシンプルなシナの花オーガニックコスメ
山形県 umu シナの花水 シナの花石鹸
山形県鶴岡市の関川という小さな村で生まれた、日本初の「シナの花」を使ったオーガニックコスメ。関川は日本最古の織物のひとつと言われる「しな織」の産地として有名な場所。一見関係のなさそうな織物とコスメ、どんなつながりがあるのでしょうか。
今回は、UMUというプロジェクトからオーガニックコスメが生まれた経緯と、「シナの花」のコスメの使い心地をレポートしたいと思います。
村の自然を未来に残すためシナの花を使ったプロジェクトが発足
関川は35世帯ほどのとても小さな集落です。過疎化が進む中で、村の自然・文化・社会を未来につなげていくために何かしなければと、若者を中心にUMUプロジェクトが発足。関川の魅力を伝えながら地域経済が潤う仕組みを模索しはじめます。
関川で古くから伝わる「しな織」に関わるものがいい。その思いから注目したのが「シナの花」でした。しな織は日本最古の織物と言われており、シナノキの樹皮を原料として作られますが、花については特に何も活用されずにいたのだそうです。6月下旬ころの短い期間に咲く黄色い小さな花は甘い香りで、ヨーロッパではお茶に使われているのだとか。
「このシナの花を使って化粧品を作ってみてはどうか?」そう思い成分分析を依頼したところ、高い抗酸化作用が認められたのだそうです。これならコスメにも良さそう。こうしてシナの花エキスを使ったコスメができあがりました。
クリーミーで優しい泡立ちのオーガニック石鹸
シナの花石鹸は石鹸用素地、水、シナノキ花エキスのシンプルな処方で作られています。手練りで状態を確認しながら成形しているそうで、でこぼこのある愛らしい形。なんともいえない温かさを感じます。
水に濡らし泡立ててみました。
とてもソフトで優しい泡。もこもこと弾力があるというより、ふんわりと軽さのある泡です。クリーミーで軽く、肌をふんわりと包み込むように洗えます。これがシナの花の香りなのでしょうか。ほんのりと甘い花の香りも。洗いあがりはさっぱり。心のもやもやもスッキリするような、すがすがしさを感じました。
水とシナの花エキスだけでできたナチュラルな化粧水
化粧水はさらにシンプル。水とシナの花エキスだけでできています。
青いビンもキレイですね。中には水のようにサラサラした化粧水が。
花のような草のような、心が落ち着く香りがします。シナの花エキスは天然のものなので、香りは毎年違うのだそう。みずみずしくて、さっぱり。何もひっかからず肌になじむ感覚が心地よい化粧水でした。
コスメの使い心地はとても優しく、余計なものをプラスしないシンプルさが魅力。ちょっとお肌も心も疲れているかな、という時に使ってもらいたいアイテムです。
こちらはシナの花のドライフラワー。
コスメと一緒に届いたのですが、ハチミツのような甘い香りがします。関川の方の話によると、花は毎年森の中でミツバチと格闘しながら手摘みしているのだそう。そんな情景も思い浮かべながら使ってみると、より優しさと温かさが伝わってくるかもしれません。
コスメコンシェルジュ資格保有。東京都在住、1児の母。出産前は仕事の合間をぬって世界を旅するバックパッカーでした。現在は子供とお散歩すること、カフェめぐり、スキンケアで自分をいつくしむ時間、が日々の癒し。リラックスしたりワクワクしたりと毎日がキラキラする情報を発信していきます。
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