バテバテの季節に「きゅうり」きゅうりとエビの水餃子 バテバテの季節に「きゅうり」きゅうりとエビの水餃子

仕事を休むほどではないけど、体がだるい、気持ちがスッキリしない、“なんとなくの不調”ってありますよね。
それ実は、季節や気候の変化が影響しているのかも。
「季節の症状の改善には季節の食材が効果的」という
東洋医学の知恵に基づき、
旬をおいしくとり入れた献立=食養膳をお届けします。
カラダとココロをセルフメンテナンスしていきましょう!

7月後期のカラダとココロ 7月後期のカラダとココロ

この季節は、年に4回ある「土用(どよう)」のひとつ、「夏の土用」(2020年は7月19日~8月6日)です。よく耳にするのは鰻キャンペーンでおなじみの「土用の丑の日」ですが、これは古くから「夏の土用は、“う”のつく食べ物を食べると夏バテしない」といわれていることに起因しています。この時期は、急に体調を崩したり、妙にお腹がすいて食べすぎたりすることも。

土用の期間は、人間の根本的なエネルギーが弱まって疲れやすい状態に。東洋医学ではこれを「腎虚(じんきょ)」といいます。また、胃とその経絡に沿った炎症「胃熱(いねつ)」が起こり、胃の痛み、重さ、むかつき、咽の腫れ、肌荒れ、皮膚病の悪化、歯が浮くなどの症状も出やすくなります。あっさりした食事とたっぷりの睡眠を心がけて、この時期を乗り切りましょう。

この季節になるべく避けたいもの:
辛いもの、脂っこいもの、こってりと甘いもの、寝不足

ジメジメの季節にきゅうり

きゅうりは、夏の土用に食べると体にいいといわれている“う”のつく食材“ウリ科”の一種。胃の熱を冷まし、余分な水を排出してむくみをとり、必要な水分を補給してくれる作用があります。胃腸を冷やしすぎないために、加熱調理がおすすめ。

胡瓜イラスト

きゅうりをつかった主菜「きゅうりとエビの水餃子」 きゅうりをつかった主菜「きゅうりとエビの水餃子」

梅雨明け後の痺れるような暑さ、屋外とエアコンが効いた室内との気温差、そんな中でバテバテになるこの季節は、さっぱりとしたものが食べたい気分。今回のテーマ食材「きゅうり」は、サラダや漬物など生で食べるイメージですが、加熱してもとても美味しくいただけるんです。そこで、ぷりぷりのエビと鶏ひき肉を合わせて、ツルンと喉ごしのいい水餃子にしました。あっさりしつつ、存在感とボリュームもバッチリ。お好みでポン酢や酢醤油をつけてめしあがれ。

材料(2人分)

きゅうり 1本

むきエビ 80g

鶏ひき肉 80g

(つなぎになります。豚ひき肉でもOK)

☆塩小さじ1/2

酒小さじ2

しょうゆ小さじ2

片栗粉小さじ2

餃子の皮 12枚

1 下準備
きゅうりは千切りにして塩小さじ1/3(分量外)をもみこみ、しばらくおいて水気を絞る。むきエビは背わたをのぞいてから粗く刻む

ひと手間の理由
エビは、ぷりっとした食感を出すため細かく切りすぎないこと

2 餃子のあんをつくる
きゅうり、むきエビ、鶏ひき肉に☆の調味料を加えてよく混ぜる

3 包む
餃子の皮の中央にあんをのせたら、ひだをつける部分を水でぬらして、包む

4 茹でる
沸騰した湯に、ごま油をひとたらし。そこに餃子をそっと落とし、餃子が鍋底につかないようぐるっと混ぜる。餃子が浮き上がってきたら、皮に透明感がでて中の色が綺麗に透けてくるまで3分間程度ゆでる。ゆで上がったら、ゆで湯と一緒にお皿に盛りつけて、完成

ひと手間の理由
ごま油を入れると餃子同士がくっつきません

本日の食用膳

本日の食用膳 本日の食用膳

蒸し暑いときでも食が進むように仕立てたお膳です。副菜は、胃腸を元気にして湿気をとり除くといわれている夏野菜いんげんに、アンチエイジング効果のある黒ごまを合わせたあえもの。除湿利尿作用がある夏野菜の代表格、とうもろこしの旨味をギュッと詰めた炊き込みごはんを主食にしました。

いんげんのごま酢あえ つくりかた(2人分)
いんげん60gを塩ゆでし、食べやすい長さに切ったら、
黒すりごま小さじ1、しょうゆ小さじ1、砂糖小さじ1/2、酢小さじ1/2を混ぜ合わせたタレとあえる。


とうもろこしごはん つくりかた(2人分)
といだ米1合と、1合の目盛り水を炊飯器にセット。塩小さじ1/2を加えてざっと混ぜたら平らにならし、
そいだとうもろこしの実と芯を米の上にのせて炊飯。炊きあがったら芯はとりのぞく。

鈴木聖子 Seiko Suzuki
料理研究家。大学で栄養学を習得し、卒業後は飲食店のスタッフトレーニングや商品開発の仕事に従事。その後オーストラリアへ渡り、レストランで働きながら食文化を学ぶ。帰国後はクッキングスクールに10年間勤務。2013年から「3さいからはじめる料理教室 KISSAKO」を主宰。季節の食材を使う料理レッスンのほか、企業向けのレシピ開発、ケータリング、加工食品販売なども手掛ける。頭の中は常においしいもののことでいっぱいな二児の母。
料理教室・料理研究家KISSAKO
instagram
facebook

飛奈光重 Mitsue Tobina
漢方家。大学の薬学部在学中、医療ミスで祖母を亡くした経験から東洋医学と漢方の道へ。卒業後は漢方専門薬局に勤務し、数多くの漢方相談を受けることで臨床経験を積む。2019年「漢方専門 横浜梅桜堂薬局」を開業。婦人病、皮膚病、目の病気の研究に特に力を入れている。漢方歴25年、薬剤師と国際中医師の資格を持つ。
横浜梅桜堂薬局

編集・文/依知川亜希子