体の変化を前向きに受け入れ
適応していく
個性と才能、そして美しさを携えながら業界の最前線に立っているプロフェッショナルのみなさん。彼女たちは普段どんなセルフケアやメイク、ストレス解消法を実践しているのでしょうか? 外見はもちろん、内面も“キレイ”でいるための“メソッド=方法”をご本人から特別に教えてもらう企画、それが『キレメソ』。
今回は、モデルの山本優希さんが登場です。創刊当初から
10年間ストリートファッション誌「JELLY」の専属モデルとして、若い女性のトレンド
を牽引してきた彼女。結婚、そして出産を経験してからの心と体の変化とは? 愛用のコスメについても教えてもらいました。


スキンケアは、ヘレナ ルビンスタインのアドバンスドP.C.ローションに、ドゥ・ラ・メールのオイルとクリームです。
クレンジングも洗顔も全部ドゥ・ラ・メールです。最初はクリームだけ使っていたんですけど、気づいたらほかのものも揃えていましたね。
学生時代に仕事と学業の両立がうまくできなくて、ストレスで肌荒れして、ニキビがすごくできたんですよ。そのときにいろいろなスキンケア用品を使ってみて、出会ったのがドゥ・ラ・メールでした。
それから10年以上ずーっと使い続けていますね。私けっこう乾燥肌なんですけど、これのおかげで一日保湿されている感じ、なくてはならない存在です。
あと、アディクションのSPF50の日焼け止めは一年中塗っていますね。


今日はカラコンも入れてバッチリメイクをしていますけど、お仕事がないときは、メイク道具を持ち歩かないし、メガネでごまかしています(笑)。
普段はファンデーションを塗らずに、アディクションのコンシーラーでニキビとか気になるところだけ隠して、ブラシでパウダーをのせるだけ。光が当たるところだけ押さえて、全体的にあまり塗らないようにしていますね。塗り過ぎると逆に顔が大きく見えちゃうって聞いたことがあるから、それを実践しています。眉毛はアートメイクを少ししているので、足りないところを描き足して、クリームチークとアイシャドウをのせて、ビューラーをして、って感じです。


リップは、NARS(ナーズ)のベルベットマットリップペンシルばっかり! ツヤ感のあるものがあまり好きじゃないから、マットなものを選びますね。
前は真っ赤なリップが好きだったけど、今はコーラル系とベージュ系が好き。気分によって混ぜて使っていて、今日も2色を混ぜています。
毎日鏡で自分の顔を見ながら、“あ、これとこれを混ぜちゃえ!”とか、よくやってます(笑)。いろいろ試しながら気づくことが多いんですよ。
リップは、NARS(ナーズ)のベルベットマットリップペンシルばっかり! ツヤ感のあるものがあまり好きじゃないから、マットなものを選びますね。前は真っ赤なリップが好きだったけど、今はコーラル系とベージュ系が好き。気分によって混ぜて使っていて、今日も2色を混ぜています。
毎日鏡で自分の顔を見ながら、“あ、これとこれを混ぜちゃえ!”とか、よくやってます(笑)。いろいろ試しながら気づくことが多いんですよ。


夕方になって化粧よれしてくると、イプサのクリエイティブオイルをメイクの上からポンポンとのせて、お化粧直しします。でも夏はあんまり使わないかな、冬の乾燥しているときってシワができてくるじゃないですか、そういうときに使っていますね。あと、ハワイに行ったときにセフォラで買ったハイライトは、粒子が細かいところが気に入っています。
リップバームは、ドゥ・ラ・メールとジョンマスターオーガニックのものを使っていて、ジョンマスターのは10本くらいリピートしているかも。乾燥しないし、皮がめくれないし、リップをのせたときの持ちがいいんですよ。


ずっと子育てでバタバタしていたから、美容にかける時間がなかなか取れなくて。美容院にもちゃんと行かずに2年半くらいカットしていなかったら、ショートだったのがロングになりました(笑)。この春に下の娘が小学校に入学して、やっと時間が確保できるようになったので、“これから楽しもう!”って加圧トレーニングのジムに通い始めたんです。
トレーニングはマンツーマン指導なので、私の身体をしっかり見てくださって、メニューを考えてくださるので、すごくいいですね。時間はだいたい50分くらいで、傍から見ると地味なんですけど、実はすごい負荷がかかっていて、次の日に気持ちいい筋肉痛が残るくらいのトレーニングです。腰痛持ちなので、そこをカバーしようとして始めたんですけど、体が活性化されて、肌にもすごくいいなって実感しています。
32歳で本厄で(笑)、体の面でもいろいろ変わってきているので、これからちょっとずつ磨いていきたいなと思っています。


基本的に、夜は炭水化物を摂らないようにしています。
牛丼とか、鰻丼とか、丼ものを食べるときは別ですけどね。
夕飯のとき、子どもには白米を出して、私はなしで魚をプラスして食べたり、鉄分を摂るために、ほうれん草の胡麻和えを多めに作り置きして食べることも。あと、朝は食べないようにして、1日2食にしていますね。
料理の味つけは、子どもがいることもあって、塩分を摂り過ぎないように全体的に薄めにしています。大さじ2杯にしたいところを1杯にしたり。私、名古屋出身で、甘辛の味付けで育ったから、気をつけないとそういう味に持って行っちゃうんですよ。だからなるべく控えています。


あと、私が動物性の脂がダメになってしまって、ルーを使うと胃もたれするようになったから、カレーもシチューもいちから作るようになりました。大好きだったアボカドもアレルギーになって食べられなくなっちゃったんですよ。
産後、体が変わったのか、いろんな反応が出るようになって、自分で見直すことがどんどん増えてきたんです。でもそれは子どもにとっても自分にとってもプラスに働くのであればいいことなのかなって思うし、出産を機に変化していく体に適応していかないといけないなって、この10年で受け入れられるようになりました。前を向いて、“じゃあ変えなきゃ!”って見直すようにしていますね。


私、メンタルが非常に弱いんです(笑)。自分だけで考え込んで、どんどんマイナス思考になっちゃうタイプだから、何かテンションが下がるようなことがあったときは、なるべくひとりでいないようにしていますね。
友だちとお酒を飲みながら正直に何でも話して、カラオケに行って大声を出して、年齢関係なく今でもそれは気持ちがスッキリするかな。やっぱり友だちはいいなと思います。あとは夫や親に話を聞いてもらって気がラクになることもあるし、子どもと遊びに行って発散することもあるし。できるだけ大勢の人と一緒にいるっていうのがいちばん発散になるのかもしれない。それが疲れちゃう人もいると思うけど、私は人に囲まれているほうが安心するから、いろんな人に会ってみんなに話しちゃう。落ち込んだときこそ、外に出て人に会う、それが自分なりの解決方法ですね。


子どもたちにいつも言っているのは「その日のうちにやるべきことは全部やろう」ですね。あと、子育てにおいては、とりあえず本人たちの意見は一通り受け入れます。頭ごなしに大人の正論をぶつけないように、ちゃんと子どもたちの目線に立って、対等に話を聞くようにしていますね。だから私のほうが無邪気になったり、同レベルになったり、いっちょまえなことを言われたりしています(笑)。


うちは女の子ふたりで、ああ言えばこう言うだし、偽れないから、私も嘘をつかないように。失敗したらそれを認めてちゃんと謝るし、できるだけ同じ目線に立つことは心がけていますね。
子どもたちが小さいうちはたくさん遊ばせたいなと思うし、勉強ばっかりじゃなくて、いろんな経験をさせてあげたい。それにはまず自分がいっぱい行動して、知識を得ないといけないですよね。小さいことでも一緒にいろいろ発見しながら教えていけたらいいなって、そんなことを思いながら子育てをしています。


子どもが大きくなってもう少し手が離れて、自分の時間が今よりもできたら、何か違う仕事をひとつ見つけて、普通に穏やかに生活できたらいいなと思いますね。産後に体質が変わって、以前より健康のことを考えるようになったこともあって、自分の体に合った生活の中で、家族と元気に暮らしていきたいです。


20代にやりたいことをいっぱいやってきたから、今はあまりいろんなことを望んでいないんですよ。「JELLY」の専属モデルを卒業して、今は真っ白な状態っていうか、自分ひとりの時間をもうちょっと楽しんで、次のことを考えていきたいなって思っています。とりあえず自分の体と向き合って、今の年齢に合った生き方というか、楽しみ方をしたいなと思うんですよね。子どもたちからは「ママ、いつも明るいね、楽しんでるね!」って言われたいな。
山本 優希 Yamamoto Yuuki


1987年2月9日愛知県生まれ。水瓶座・B型。
高校生のときにスカウトされ、雑誌「Ranzuki」の読者モデルとしてデビュー。その後、10年間「JELLY」専属モデルとして活躍。
「強め」「セクシー」などのスタイルを担当する。今年3月に同誌からの卒業を発表。テレビのバラエティ番組やイベントに出演するなど、多岐に渡って活躍。プライベートでは、2010年に結婚を発表。2011年1月に長女を、2012年7月に次女を出産、二児の母としてもパワフルに活動している。