2024.12.18
モデル・アリスさんに聞く、フェムケアと子宮まわりの血流をよくするヨガポーズ
モデルとして活躍するかたわら、ヨガ講師としても多忙な日々を送っているアリスさん。
そんなアリスさんから、身体を整え、元気をチャージする方法をレクチャーいただきます。
最終回のテーマはアリスさんが“要”だと言うフェムケアについて。
きちんとケアしなければ、と思いつつ、どこから始めたらいいか分からない…という人も多いのではないでしょうか。そこで、アリスさんが取り入れているケア方法についてお話いただきました。そしてフェムケアにもぴったりな子宮まわりの血流をよくするポーズも併せてご紹介します。
ほっこりすると身体が喜ぶ
とにかく冷え性で、モデルの仕事に没頭していた頃は寒い中でのロケなども多くすごく身体が冷えていました。婦人科系でもずっと悩んでいたのですが、冷えると悪化することに気が付いたので、それからはもうずっと温活をしています。
酵素風呂もそのひとつ。米ぬか100%の酵素の中に入るんです。体感としてはじんわりと温かい、というイメージ。入ることによって免疫力のアップだったり、じわっと発汗することで、お肌も綺麗になったりします。
あとは特におなかを温めようと思って、シルクの腹巻をしたり、根本的に温めて、芯まで血流を巡らせることを心掛けました。
そして、温活にハマり出した時に始めたもののひとつがヨガなんです。最初は溶岩ヨガに通っていました。
やっぱり温めると余計な力が抜けてほっこりするので、身体が喜ぶんだな、ということが実感できたんです。それで続けることにしました。溶岩ヨガは20代前半からやっていたんですが、次第に自分で勉強してやってみよう、と思って。ヨガに関しては、自分の治療のためにやっている、というところがあります。
同時に、フェムケアは20代後半ぐらいから始めるようにしました。ありがたいことに私の周りには美容系に詳しいお友だちが多いので、そこで情報交換をしていたんです。
人間は肌からいろんなものを取り入れていきますが膣の皮膚は身体の中でも一番薄くて、吸収力があって…というところなので、ナプキンなどもどういったものを選ぶかがとても大事です。大抵のナプキンは石油化合物の吸収性ポリマーを使用しています。つまり、自ら石油を吸収しているということになるんです。そう思うと少し考えてしまいますよね。
私の場合、今はオーガニックコットンのものを選んでいます。そこを変えるだけで、すぐにではありませんでしたが、次第に生理痛が緩和されました。
自分が何を選ぶかで身体が変わってきているんですよね。そういう意味では「自分が今何を欲しているのか」と耳を傾けてあげた結果、良い方向に向かったのかもしれません。
でも、フェムケアって一体何が自分に合っているかが分かりづらいもの。ナプキンひとつとってみても、分からないことだらけ。今は落ち着きましたが、当時は私も試行錯誤していたんだな、と思います。
ただ、変えていくことで、着実に身体に変化は現れます。ひとつ忘れないでいただきたいのが、長く続けられるかどうかです。
例えば、お薬も漢方薬にしてみるのもひとつのトライ。すぐに効果を求めてしまいがちですが、劇的に変わるものはわりとケミカルなものが多いので、長い目で見ることが大事です。習慣的にも金銭的にも、自分の生活に馴染むものを。
「自分が欲しているものは何か?」「自分が長く続けていけることは何か?」、そういうことを誰のためでもなく、自分のために、と考えて取り組んでみると良いかもしれませんね。
体をしっかりと芯から温める、がっせきのポーズ
このポーズは骨盤周りの血流をよくしてくれるので、婦人科系のトラブルや、生理痛、または足のむくみを軽減してくれます。女性にとって優しいポーズとなっています。
まずは長座のポーズをとっていきます。骨盤をしっかりと立てましょう。
ゆっくりと膝を立てて、横に広げます。足でひし形を作っていきましょう。
足の裏側同士をつけて、左右の骨盤が均等かチェックします。
両手で足先を掴んだら、息を吸い、背筋と骨盤を立てます。
息をゆっくりと吐いておなかから前屈を深めていきましょう。できる場合は額を床につけます。
深い呼吸を送り届けて。この時、背中が丸まらないように意識していきましょう。
次の吸う息でゆっくりと体を起こしていきます。
女性の身体にとって、冷えは大敵です。できることから、少しずつ。アリスさんのアドバイスを参考に、健やかな日々を過ごしましょう!
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撮影/渡会春加
取材・文/ふくだりょうこ