【俳優・上戸彩】台湾で臨んだ15年ぶりの写真集は「楽しい瞬間を切り取った、大切な作品」
INTERVIEW

2025.07.11

【俳優・上戸彩】台湾で臨んだ15年ぶりの写真集は「楽しい瞬間を切り取った、大切な作品」

デビューから25年が過ぎ、現在も俳優として第一線で活躍している上戸彩さん。圧倒的な透明感と美しさは3児の母となった今も健在です。

そんな上戸さんが15年ぶりに臨んだ写真集「Midday Reverie」(宝島社)が7月10日(木)に発売されました。

写真集の撮影場所は歴史と現代が融合し、色彩豊かな台湾。魅力あふれる台湾を舞台に上戸さんはどんな表情を見せてくれているでしょうか。写真集のことを中心にじっくりお話を伺いました。

“笑顔”を通り越して“爆笑”の瞬間が多かった撮影期間

――15年ぶりの写真集、完成した作品を見てみてどんなお気持ちですか?

はじめて仕上がった写真を見た時、自分の表情があまりにも楽しそうで、そこでも笑顔になりました。そして素敵な旅だったな、夢のような時間を過ごせたな…と、しみじみ感じました。

――撮影場所を「台湾」にしたのはなぜですか?

撮影場所は家族になにかあってもすぐに戻れる場所が第一優先でした。国内の離島や近場の海外も候補にありましたが、そんな中でも台湾は行き来も短時間ですし、母に縁(ゆかり)のある土地ということが決定打になりました。

家族から「いい機会だから行っておいで」と背中を押してもらえたので、安心して撮影に臨むことができました。

――構成はどんな風に組み立てていったのでしょう?

まずはすべての写真の中からデザイナーさんがチョイスし、ストーリーの構成を考えてくれました。そこからスタッフの皆さんと「こっちの写真のほうがいいんじゃない?」「この表情もいいね」なんて話しながら、内容を組み立てていきました。

――撮影チームの雰囲気はいかがでしたか? 

ヘアメイクさん、スタイリストさん以外の方は全員、初めましての状態でした。でも、初めてという感覚がなく和気あいあいで、終始いい雰囲気でした。「笑顔」というよりも「爆笑」していることが多い、とにかく楽しい現場だったので、大口開けて”ガハハ笑い“している写真が多くて…(笑)。それはデザイナーさんがカットしてくれていましたね(笑)。

カメラの前で嘘はつきたくなかった

――今回台湾を訪れ、どんな印象を持ちましたか?

台湾は以前、映画関連のお仕事で訪れたことがありましたが、今回改めて素敵な場所だなと感じました。街中も色鮮やかで雰囲気も良かったです。そして、果物がみずみずしくて新鮮でした。滞在中は毎日美味しい食事をたくさんいただきましたが、帰国してからも台湾料理が恋しくて、しばらく本場の味が忘れられませんでした。

――写真集の中でご自身が1番こだわった点はどんなところですか?

撮影に行く前にスタッフの皆さんとミーティングをして、自己満足な写真集だけは避けましょうと決めていました。私はもともとかっこつけるのが苦手ではあるのですが、それでもかっこつけすぎてしまったり、こう映りたい、こんな私を見て! という写真集にはしないようにしよう、と。

――少し内容を見せていただきましたが、とてもナチュラルで等身大の上戸さんがカメラに収められている印象でした。

普段、仕事をする上で、見え方というのは常に考えながらお仕事をしています。でも、今回の写真集に関しては、そういう気持ちをすべて取っ払い、“皆さんが作り上げてくださった上戸彩”がレンズの前に立っている、ということを最大限、意識しました。

一人は苦手。だから旅は誰かと一緒がいい

――上戸さんのひとり旅を覗かせていただいているような気持ちになれる作品でしたが、もし実際に一人で旅に出るとしたら、どこに行って何をしたいですか?

一人旅は寂しいから行きません(笑)。もし行ったとしても、たぶん寂しくてすぐに帰りたくなっちゃうと思います。もしくはずっと携帯で写真を撮って、寂しさをまぎらわしているかもしれません。

――多忙な日々から少し離れて一人の時間を…という気持ちにはならないんですね。

そもそも一人が苦手なので、一人旅に憧れはないんですよね。旅は誰かと一緒に行って、その場所の景色や食べ物、雰囲気をその人と共有したいです。現地の人ともコミュニケーションをとって、ワイワイ過ごすことも楽しそうです。

――昔から一人で過ごすことが苦手なのでしょうか?

そうなんです。昔から一人が苦手なので、一人でカフェでお茶を飲むこともしません。お店でどうしても一人で過ごさないといけない時は、ドキドキしながら時間が過ぎることを待つと思います。

ネガティブな思考や疲れはその日のうちに解消する

――上戸さんは10代の頃からまったく変わらない透明感、スタイルを維持されていますが、「美」に関して意識していることはありますか?

見られる仕事をしているので、見た目や体重は気にするようにしています。10代の頃は体の線が細いことがキレイだと思っていました。今は毎日、家事や育児でやることが多すぎて食事を摂るタイミングを逃して痩せてしまいます。だから痩せすぎを避けるために、しっかり食べることを意識しています。

――睡眠はどうですか? しっかりとれていますか?

ドラマや映画の撮影に入ると不規則になってしまいますが、今は育児を優先しているので、普段は子どもたちが寝る時間には一緒にいることを心掛けています。

家にいると何かしら目について片付けたり、掃除をしたりしてしまうので今年に入ってソファに座ってゆっくりしたのは一度くらいかもしれません。だから寝る前に家事をすべて済ませて、子どもたちと一緒に布団に入る時は幸せですね。

――笑顔が印象的で“天真爛漫”という言葉がよく似合う上戸さん。仕事にプライベートに、知らず知らずストレスが溜まる場面もあるかとは思いますが、どのようにして気持ちの切り替えや、発散をしていますか?

普段からストレスをため込まないように意識しているので、イライラしてしまう前に解消するようにしています。たとえば、自分が気になるようなことを言われた場合、「これはどういう意味だろう」「この場合、どうしたらいいかな?」と周りの人に相談しながら溜めないようにしています。

疲れやストレスを感じたらマッサージに行ったり、ヨガやピラティスなどのトレーニングで体を動かしたりもします。なかなか時間がとれませんが、仕事が予定より早く終わった日に「1時間だけ行ける!」と思ったら、さっと予約を取ってマッサージかトレーニングに行き、その日のうちにネガティブな思考や疲れを解消するようにしています。

――台湾でもマッサージに行きましたか?

はい、スタッフさんたちも誘って、みんなで一列になって本場のマッサージを体感しました。とっても気持ち良かったです。カメラマンの(川島)小鳥さんがどんどんむくみが取れて、わかりやすくスッキリしていました。すごくいいデトックスでした!

キレイな人…それは、自分のキャパシティにゆとりがある人

――次に美容のためにやっていること、やらないようにしていることがあれば教えてください。

美容のためというわけではないですが、寝たら忘れる体質なのでしっかり睡眠をとること、そして体の代謝や巡りを良くすることを日ごろから意識しています。逆にやらないことは、肌が弱いほうなので負担をかけないように気をつけています。いろんなことを試すのではなく、むしろシンプルなケアだけのほうが調子いいです。

――最後に“キレイな人”と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?

「キレイ」という言葉だけで考えると、余裕があるというイメージですね。だから「キレイな人」と聞くと、自分のキャパシティにゆとりがある人、そして裏表のない人が思い浮かびます。

――上戸さん自身も毎日を丁寧にキレイに生活している印象です。

目の前のことを一つひとつ丁寧にこなしていくことは意識しています。これからもこのペースを保てていけたらいいなと思っています。

Profile
上戸彩
1985年生まれ。東京都出身。1997年にオスカープロモーション主催の「第7回 全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞。2000年に放送されたテレビドラマ「涙をふいて」で女優デビュー後、「3年B組金八先生」第6シリーズで難役を演じ、話題となる。その後も映画『テルマエ・ロマエ』、ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」「半沢直樹」シリーズなど俳優としてドラマや映画、舞台と様々な作品に出演。2012年に結婚し、現在は3児の母。約15年ぶりに宝島社より発売される写真集「Midday Reverie」が話題となっている。また、9月26日公開予定の映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』への出演も控える。

■上戸彩写真集 Midday Reverie
宝島社より7月10日(木)に発売

<衣装協力>
トップス ¥57,200
スカート ¥64,900
(2点、RIV NOBUHIKO/ハルミ ショールーム)
イヤリング〈1点〉 ¥110,000
イヤカフ ¥74,000
リング ¥129,000
(3点、oeau/ハルミ ショールーム)
お問い合わせ先:
ハルミ ショールーム
03-6433-5395

撮影/金井尭子
取材・文/安田ナナ

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