2021.06.02
イタリアンの定番!ミラノから簡単、絶品のバジルレシピを大公開。
イタリア バジルレシピ
優秀ハーブ、バジルについて知ろう
イタリア料理では、お馴染みのバジル。ピザ・マルゲリータに乗っているだけで、甘みのある爽やかな香りが広がるシソ科のハーブです。
イタリアでは、南仏に近い海沿いの州、リグーリアのバジルが有名です。太陽をたくさん浴びて育ったバジルはメンソール成分が少なく、料理に多用されます。
バジルの栄養素といえば、まず挙げられるのが豊富なβ-カロテン。免疫力を高め、老化原因となる活性酵素を抑制する抗酸化作用があり、他にもビタミンE、ミネラル、カルシウム、カリウムも多く含まれています。香りにはイライラ・不安を抑えるリラックス効果があり、殺菌・抗菌作用が高く風邪などの予防、偏頭痛の鎮静効果もあると言われています。
7月から10月にかけて旬のバジルは、日本でも育てやすいハーブ。日当たりの良いベランダなどに置いてしっかり水やりをすると 、次から次へと葉を茂らせます。
バジルを使った簡単なレシピを2つご紹介
★カプレーゼ
モッツァレラチーズを見つけたら、やはり夏が旬のトマトと合わせたカプレーゼがおすすめ。ビタミンカラーの見た目から元気になる、夏バテ効果抜群の前菜です。
材料(2人前)
・バジルの葉 数枚
・モッツァレラチーズ 1個
・トマト 1個 または ミニトマト 適量
・オリーブオイル 大1
・塩・胡椒 少々
・バルサミコ酢(お好みで)
チーズとトマトをバランスよく盛り合わせ、バジルの葉を乗せて、オリーブオイルと塩(プラスお好みでバルサミコ酢)を全体にかけて出来上がり。
★ペスト・アッラ・ジェノヴェーゼ
バジルがたくさんあれば、まずはペースト状にしてみましょう☆魚や肉料理のソースとしても重宝します。ちなみにイタリアでは、このバジルソースを「Pesto(ペスト)」または「Pesto alla Genovese(ベスト・アッラ・ジェノヴェーゼ)」と呼んでいます。「パスタ・ジェノヴェーゼ」と頼むと、牛肉を煮込んだ全く違うソースのパスタを意味します。ややこしいですね。。
材料(4人前)
・若いバジルの葉 50g
・松の実 15g
・ニンニク 小1片
・オリーブオイル 80ml
・塩・胡椒 少々
・パルミジャーノ・レッジャーノチーズ すり下ろし 80g
全ての材料を擦るか、高速プロセッサーにかけて出来上がり。
イタリアでは、伝統的な大理石のすり鉢を使うなどのこだわりもありますが、まずは手軽な道具で作ってみるのが一番だと思います。
まとめて作ったら、保存も可能。
・冷蔵の場合 容器上部にオリーブオイルを加えて1週間
・冷凍の場合 2ヶ月
解凍後パルミジャーノチーズとオリーブオイルを足すと、美味しくいただけます。
普段は、イタリア人も市販の瓶詰めのソースを使います。ニンニクあり(con aglio) とニンニクなし(senza aglio)の2種類が売られています。
ペストに使う伝統的なパスタの種類は、トロフィエ。リグーリア生まれのねじれたショートパスタです。トロフィエは日本でも売られていますが、スパゲッティやフッジリなどで代用しても、ちゃんとソースが絡みます。ソースには火を通さず、茹でたパスタに和えて完成です。
本場リグーリアのペストには、茹でたインゲンとジャガイモも入っています。一皿で手頃に美味しく栄養が取れてしまう、昔から「ケチで寛容」と形容されるリグーリア人らしい一品なのです。写真は、リグーリア州・サンレモで人気のレストラン「RISTORANTE FLIPPER」の一皿。
イタリア産の白ワインとの相性抜群! これからの季節、ぜひバジルを食卓に取り入れてみてくださいね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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