
2025.04.17
5ドル以下で満喫!フェリーからグルメまで、有益すぎるNYの観光手段&スポットを紹介
カフェで簡単な朝食をいただくだけで3,000円以上の出費も珍しくない、ニューヨーク。世界でも有数の物価の高い都市ですが、実は工夫次第で低コストで満喫することも可能!
そこで今回は、旅のコストをおさえて満足度を高められる、コアな観光情報をお届けします。
無料:廃線が生まれ変わった空中庭園「ハイライン」
2009年から段階的にオープンし、2014年に完成したマンハッタンの高架跡地を再開発した空中庭園「ハイライン(the High Line)」は、街を快適に眺めつつ、緑やアートを楽しみながらお散歩できる遊歩道。

南は15丁目のミートパッキング地区から北は34丁目まで、マンハッタンの西端を2.33kmに渡って続くので、移動手段としても活用できます。ハイラインの入り口は Gansevoort St.、23rd St.、30th St.の3ヶ。入場無料で、開園時間は朝7時、閉園時間は12月〜3月までが夜8時、4月〜11月までが夜10時です。

私のお気に入りの散策ルートは、ハイラインに隣接するミートパッキング地区の「チェルシー・マーケット(Chelsea Market)」で飲み物を購入し、すぐ横の入り口からハイラインへ入り、のんびりと過ごすこと。

マーケットは1959年まではナビスコの工場として使用され、今は60以上のお店が入る巨大商業施設に。お土産探しにも最適です。

ハイラインは19世紀半ばに建設された高架鉄道で、1980年代には廃線、長年荒れ放題で高架のまま放置されていたという歴史があったとは思えないほど、現在はクリーンでピースフルな場所。実際に高い場所にあるので、排気ガスや喧騒の影響も受けません。マンハッタンの西側に位置するので、サンセットが美しいのも魅力です。
$3:コーヒー、ラテ、ティーストア「マット・エスプレッソ」
通常であればラテの価格が7ドルを越えるというのが珍しくないほど、物価が高騰しているニューヨーク。そんな中、ありがたい存在が、“3ドル”で色々なドリンクがすぐに楽しめる新興コーヒーチェーン「マット・エスプレッソ(Matto Espresso)」。
トランプの絵柄のようなデザインが目印のショップで、すでにマンハッタンとその周辺に約30店舗を展開中。至るところでショップを見かけます。

店内は小規模で、席やトイレのない店舗も多く、あくまでサクッと持ち帰り対応をするコーヒースタンド。とはいえ、店内では抹茶やペストリーも購入可能です。食べ物はコーシャ(ユダヤ教徒の食べ物)にも対応しているのが特徴。

店内でゆっくりおしゃべりや仕事を…というコンセプトのお店ではありませんが、この価格でコーヒーやティーをいただける場所は貴重です。ちなみに“3ドル”価格で購入できるのは、アプリからのオーダーのみ。外国人でも購入可能なので、ぜひ街歩きの合間にオーダーしてみては?

$1.5〜:便利な立地で、NYスタイルのピザに舌鼓
ニューヨークの激安グルメの代表格といえるのが、ピザ。いくつかお手頃チェーン店がありますが、マンハッタンのグランドセントラル駅すぐの「$1.50 Fresh Pizza」は、立地と味の両方からオススメできます。

営業時間内には、いつも誰かしら並んでいる人気店です。

私は今回、一番お手頃価格のピザソースとチーズのみの「チーズスライス」をオーダー(現金のみ)。

ニューヨークスタイルのピザの特徴は、アメリカのパンタイプのピザの中でも生地が薄めで、幅広い1ピースに分けて売られていること。縁の部分は厚くパリッとしているものの、柔らかく食べやすいです。この「チーズスライス」は、生地がサクサクで、小腹が空いた時のおやつにもピッタリ。
路上で2つに折ってささっといただき、次の観光場所に向かう…というのもあり。忙しいニューヨーカー気分を味わえそうですね。

$4.5:マンハッタン〜ブルックリンまで、フェリーで絶景を満喫
さて、マンハッタンの摩天楼は、少し離れた位置から眺めるのも、これまた格別に情緒的というのをご存知でしょうか? 展望台の価格からも明らかですが、ニューヨーク観光の頼みの綱は、実はフェリー!

だいぶ昔のフェリー乗船料金は$2.5ほどでしたが段階的に値上げされ、現在は1度の乗船が$4.5(2時間以内の乗り継ぎは無料)。観光の手段としても、十分オススメです。
ニューヨークフェリーに乗るなら、公式のスマホアプリ「NYC Ferry」のアプリが便利。どの船が何分後にくるか、何分でどこに着くかなどをスムーズに検索可能です。アプリで乗船券が購入できますが、この日はあえて券売機で購入してみました。

乗船ルートはいくつかあるものの、私が絶景ポイントめぐりとして最も推したいルートは、“マンハッタンの34丁目のフェリーターミナルから、ブルックリンのダンボ(DUMBO)へ向かうルート”。

ダンボは”Down under the Manhattan Bridge Overpass(マンハッタンブリッジの高架下)“の略です。
無料:ブルックリン・ダンボの有名スポットで撮影
フェリーでブルックリンのダンボに渡ったら、近くのワシントンストリートへ。ワシントンストリートは、観光客に人気の撮影スポット。マンハッタンブリッジの橋脚に完璧に縁取られた、エンパイアステートビルが見えます。

また少し歩いてダンボのリバー沿いに佇むと、情緒あふれる絶景が! ブルックリンブリッジやマンハッタンブリッジとともに、行き交う船、ロウワーマンハッタンのビル群の絶景に心を揺さぶられてしまいます。

左端には自由の女神像までが眺められます。

物価の高い都市の観光は、出費にメリハリをつけるのが満足度を高めるコツ。低コストでも満足できるスポットやテクニックをしっかり抑えて、ニューヨーク旅行を楽しんでくださいね。

ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
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