
2025.04.15
予算2,000円以下!現地美容ライターが選ぶ、オーストラリアの日本未発売オーガニックコスメ
広大な土地、豊かな自然に恵まれたオーストラリア。この国でしか自生しない植物や花々を使ったナチュラル&オーニックコスメは、力強いパワーがあります。
そこで、予算2000円以内で、日本ではまだ知られていないおすすめブランドのアイテムを厳選してご紹介! 旅に出かけた時はもちろん、お土産のリクエストとしても、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※オーストラリア 1ドル=約93円(2025年3月7日現在)

どうしてオーストラリアはナチュラル&オーガニックコスメが多いの?
日本の20倍以上の広さがあるオーストラリア。世界でもっとも古い森林が広がる湿潤熱帯地域、世界で二番目に大きい砂漠、世界最大のサンゴ礁・グレートバリアリーフが広がるサンゴ海など、豊かな自然に囲まれています。
また、ボンダイビーチをはじめとした世界有数のビーチ、植物園のような公園があちこちにあるなど、日々の生活の近くに自然があり、共存しています。

そんな自然な豊かな国で暮らしていれば、ナチュラルやオーガニックに関心を寄せるのはある意味、当たり前のことかもしれません。また、この国でしか自生しない希少な植物なども多く、パワーのある成分や香りを使った製品をつくることができます。
さらに、自分のアイデアを形にするスモールビジネスが盛んで、あちこちでマーケットが開催されています。


どこに売ってる?選ぶポイントは?
小さなブランドが多く、店舗を持たずにオンラインのみで販売を行っているブランドもありますが、店舗に卸しているブランドも少なくありません。
ナチュラル&オーガニックな製品を取り揃えているライフスタイル系ショップ、健康食品を扱うオーガニックスーパーや専門店、ケミストやプライスラインといった大手ドラッグストアでも見つけることができます。
購入する時のポイントは、パッケージの裏に書いてある成分表、原産国のラベル、認証マークなど細かくチェックしたり、ブランドサイトで確認するのも手。


日本ではまだ知られていない、注目ブランドは?
ここ数年で、さらに市場が大きくなっているせいか、新しいブランドも次々にローンチされています。すべてを試すことはもちろんできませんが、誕生からわずか2年で急成長を遂げているブランド、研ぎ澄まされた感性と才能から生まれたこだわりのバームなど、日本人の感覚や好みに合うブランドを7つセレクトしました。
自然治療療法からヒントを得たウェルネスブランド「SMMER SALT BODY」

キラキラと輝く夏のビーチからインスピレーションを得たメルボルン生まれのブランドで、スクラブやオイル、美容液、バームなどのスキンケア、神秘的なクリスタルを主役にしたアロマ製品などユニークなアイテムも。
ヘルスケアに関心の高い4人の女性が2014年に立ち上げ、自然治療療法による知見を多く取り入れるなど、ウェルネスブランドとして注目されています。
ヒーリング効果の高い「エッセンシャルオイルローラー」は目的に合わせて9種類あり、クリアクォーツと金粉が入っています。集中力を高めたい時や大切なミーティングなどがある時は「CLARITY」がおすすめ。レモングラス、ペパーミント、ユーカリ、ライムなどをブレンドしたエッセンシャルオイルを手首やこめかみにそっと塗って。

誕生から2年、紙パッケージのデオドラントがヒット!「PAPER MOON」

LouisaとJeremy夫妻が2023年に立ち上げたばかりのメルボルン生まれのブランドで、初めて作ったデオドラント製品が話題となり、注目されています。
自然派思考でサステナブルに関心があった2人は、自然な流れでブランドをつくり、プロフェッショナルな専門家とタッグを組んで、厳選された植物、環境に配慮したモノづくりにこだわっています。
「ナチュラルデオドラント」は、抗炎症作用のあるココナッツオイル、ローズヒップ、ローズマリーオイルをブレンド。アルミニウムフリー、ビーガンフレンドリー、プラスチックフリーに加え、リサイクル可能なすべて紙でできたパッケージ。

アートな感性をミックスしたライフスタイルブランド「ADDICTION STUDIO」

グラフィック&ビジュアルアーティストのRyan Hanrahanによって2010年に誕生。建築やアートを学ぶ傍ら、ヘルスコンシャスなライフスタイルやクリアなマインドなど、ウェルネスへの関心が高まりブランドを立ち上げたそう。
プラントベース、ヴィーガン、そして廃棄削減&環境に配慮した再生可能な材料を用いるなど、モノづくりのこだわりが強いのが特徴です。アロマやボディケア製品などライフスタイル系が中心。
新作のリップバームは、キュウリから採取されたというオイルが主役。リッチな潤いがありながらも軽やかな質感が特徴で、皮脂膜がない唇の表面をしっかりバリア。このほか、シアバター、オリーブオイルなど数種類のオイルを配合。

天然素材を最新技術と科学で生み出す高品質な製品「blossom」

栄養学を専門とするPaul Jonesによって2003年に誕生しました。世界中から専門家を集め、科学的な知見をもとにした100%オーストラリアの材料、生産に徹底したナチュラルヘルスケアブランド。NSW州北部の沿岸で採取された高品質のマヌカハニーを原料とした製品が人気です。
ブロッサムラノインクリームは、オーストラリアの羊毛に由来したフェイスクリーム。プラセンタエキス、ビタミンE、マヌカハニーなどパワーのある製品が肌奥まで深く浸透、潤いだけでなく肌にハリを与えてアンチエイジングとしてのメリットも。リッチな質感ながらもベタつかず、さらっとした仕上がりで朝晩の保湿ケアとしておすすめ。

ボンダイビーチ生まれ。エコリュクスなキャンドルを届ける「WILD FOLK」

オーストラリアの中で世界一美しいと言われるNSW州にあるボンダイビーチで2012年に誕生したブランド。創業者のVeganは自然療法のクリニックで働いていた頃、職場で処分していた琥珀色のガラス容器のボトルを何かアップサイクルできないかと考えたがきっかけとなり、キャンドルづくりをはじめたそう(大サイズはガラス瓶でできています)。農薬や除草剤、パラフィン、パラベン、パーム油を含まない100%大豆ワックス、100%エッセンシャルオイルを使用するなど素材にもこだわっています。

500以上のウェルネスストアで展開するバス&ボディブランド「salus.」

2010年、メルボルンで誕生したバス&ボディケアブランドで、現在、オーストラリア、ニュージーランドで500店以上のウェルネス&ヘルスケアストアに展開しています。国産のエッセンシャルオイル、希少な植物から採取された抽出物はもちろん、現地製造にもこだわっています。
また、地元メルボルンのシアターのスポンサーを務めるなど芸術活動への貢献でも有名。パッケージのプリントも美しい「ボディソープ」は、全部で8種類。スクラブ入りの「ペパーミント」は、黒炭、ペパーミントのデトックス効果とシアバターの保湿効果で、肌表面に溜まった古い角質、毛穴汚れをすっきりオフ。すっきりとした清涼感のある香りはまさしくジェンダーレス。

フェイスマスクでご機嫌なリチュアル「Gracious Minds」

2021年、メルボルンで誕生したブランド。マインドフルでホリスティックをベースとするスキンケア中心で、オーストラリア原産のパワーのある植物を厳選した製品づくりに加え、肌に負担のかからない低刺激な処方にこだわっています。
自然由来のスキンケア、ウェルネスをコンセプトにしているだけあって、日々のお手入れを“リチュアル”として考え、ボトルの美しさ、テクスチャー、香りも他にはない唯一無二を目指しているそう。
「オーガニックシートマスク」は、セルフケアのために作られたアイテムのひとつ。生分解性、リサイクル可能な地球環境にやさしい素材で作られています。4種類の中でもスター製品が「ブライトニング」。ベアベリーエキス、オーストラリア原産のカカドゥプラムなど高濃度なビタミンCがたっぷり。

手つかずの大自然が残るオーストラリアで大切につくられたナチュラルでオーガニックなコスメの数々、いかがでしたか? 実際に試してみることで、その野性味あふれるダイナミックなパワーをぜひ感じてくださいね。

大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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