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2025.03.10

北海道在住のフリーアナウンサーが選ぶ、“セコマ”で食べるべき商品10選

元TBSアナウンサーで、現在は故郷・札幌を拠点にフリーアナウンサーや文筆家としてご活躍のアンヌ遙香さんによる連載「now HOKKAIDO by Anne Haruka」。

今回は、「“セコマ”で食べるべき商品10選」。アンヌさんの熱量溢れる文章をお届けします。

第十一回のテーマは…「“セコマ”で食べるべき商品10選」

2024年に故郷札幌に生活拠点を戻した私。北海道に帰ってきて、嬉しい! と感じることが、セイコーマートにいつでも行けるということ。皆様、セイコーマート、略してセコマをご存知ですか?

2024年7月31日付の北海道新聞によりますと、「2024年度の顧客満足度調査のコンビニエンスストア部門で、セイコーマートが9年連続首位になった」というニュースがありました。「他の大手コンビニがコストパフォーマンスで評価を落とす中で、セイコーマートは価格面で特に高い支持を得ている」というのです。

セイコーマートの顧客満足度は77.2%。ちなみに2位はデイリーヤマザキ、3位はファミリーマート。人口減少などでコンビニエンスストアの出店は全国的にも頭打ち状態であるにもかかわらず、セイコーマートは着実に店舗数を拡大しているというところもポイントです。2025年2月末時点で、道内175市町村に1090店、茨城県と埼玉県の店舗を含めれば1188店にのぼります。

都内ではワンブロックごと、もしくはそれ以上にコンビニエンスストアが目立ち、飽和状態ではないかという指摘もありますが、自社で製造から販売までのサプライチェーンを持っているセイコーマートはまだまだ店舗数を伸ばす可能性がある最強のコンビニエンスストアなのです。

オリジナル商品も数多く揃え、何を食べても満足のセイコーマート。ものによっては通信販売できるものも。

北海道旅行の際には必ず行って欲しいセイコーマート。ここからは、セイコーマートで絶対買うべきオススメ商品を順不同でご紹介します。これはあくまでも私の主観であり、異論は認めます。泣く泣く外したものもあるということを忘れずに…。それでは、ご紹介します。

① 北海道とよとみしぼり

北海道といえば牛乳というイメージですが、実は私、セコマきっかけで、最近また牛乳を買うようになりました。

東京に住んでいる頃は、牛乳よりもなぜか豆乳などに手を伸ばす機会があった私でしたが、「セコマといえば、とよとみ牛乳だよ!」と多くの方から教えていただき、買ってみると…その濃厚さにびっくり!! 冷蔵庫に常備する位に。

セコマの牛乳はとよとみ町で生産されていますが、年間を通して冷涼な気候は、牛にとってとても快適な環境なのだそう。ストレスが少なく、のびのびと育った牛から搾った生乳を使用しているからか、乳脂肪分が高い!

コクのある味わいの牛乳で、私のオススメは、この牛乳にお紅茶ティーバッグを入れてチンして作るお手軽な濃厚ミルクティー!! 満足感があります。ちょっと小腹が空いた時に飲むだけで胃が満足する感覚も。食べ過ぎ防止によいかもしれません。

② 山わさび塩ラーメン

こんな危険な食べ物が世の中にあるのかと度肝を抜かれた商品です。こちらはお取り寄せも可能です。ぜひ道外の方にも挑戦していただきたい。

別名「食べる催涙ガス」と呼ばれています。

そんな物騒な商品があるなんて! 私はおっかなびっくりで挑戦。お湯を入れて3分待っている間から、不穏な空気が… なんだか目がチカチカするような。

そして勢いよく、出来上がったラーメンをすすってみると!! すすりながら同時に激しい咳き込み。顔中の穴という穴からすべての水分が出てくるようで、目を開けていられません。ゴホゴホげほげほと咳き込む! しかし! 手が止まらない…。顔のみならず、全身から汗がほとばしります。

一気にかきこんだ後にはとんでもない爽快感…癖になる、中毒になる、危険極まりない(褒めてます)商品なのです。よくこれがプライベートブランドとして許されたな…なんて私はびっくり。

実は2024年11月15日付北海道新聞内、セイコーマート社長・赤尾洋昭さんのインタビュー記事に印象的な言葉が。「すべてのお客様に美味しいものを、というのは難しいもので、極端に言えば、6割の人が美味しいと言ってくれればそれで良い」とのことなのです。今回ご紹介するものの中には入っていませんが、中華フェアの際に販売するマーボー豆腐は辛すぎるとのクレームが入ったこともあったそう。しかし、リピート率がとても高い、と。

万人受けする商品は美味しいけど、まぁ普通、となりかねません。赤尾さんは「尖った商品を作ることも大切」とおっしゃっており、なるほどねと納得。その最たるものがこの危険極まりない山わさびラーメンなのかもしれません。癖になる〜!

③ ホットシェフ すじこおにぎり

セコマの人気要素の大きな柱がホットシェフ。

ホットシェフとは“店内で調理したホカホカのお弁当類をそのまま提供する”コンビニ業界では画期的なシステム。できあがったお弁当は 直前まで、特別な温かい台の上に並んでおり、新鮮で美味しいものをすぐ手に取れます。

実はテレビ局ロケの一瞬の憩いの時間というのが、みんなでコンビニに寄る時間だったりします。フリーアナウンサーである私調べですが、実際、北海道のテレビ局のカメラマンさんや音声さんに「どこのコンビニが1番好きですか?」と聞いたところ、ホットシェフがあるセコマ!! との答えが。

実はセコマの中にも、ホットシェフのある店舗とない店舗があります。初心者の方はぜひ、ホットシェフの看板が出ている店舗をお試しいただきたい!!

私は巨大な筋子おにぎりがお気に入り。味がしっかりめで、ビールと合わせていただきたいほど。
私の中では特別な時に食べたい、特別大きなおにぎりです。

④ 完熟トマト酎ハイ

Instagramのフォロワーさんからオススメされて挑戦し、思わず「おいしっ」とつぶやいたほど。これは美味しい!!

北海道余市町の「中野ファーム」で収穫された完熟トマト「桃太郎」を使用したお酒で、糖度8%。心地の良い甘さが癖になります。しっかりトマトの風味があるのに青臭さは無い。甘いのに食事の邪魔をしない。絶妙なのです!!

お酒は飲みたいけど、なんとなく健康的なものが飲みたいかも…という方にもぴったりかもしれません。

⑤ 十勝ブランデーハイボール/ブランデー梅酒ソーダ

実は、セイコーマート店舗の発祥は酒屋さん。そのため、美味しくて安い、良質のお酒が多いこともセコマの特徴なのです。 

北海道池田町の「十勝ワイン(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)」で作られた「ブランデー梅酒」を使用した、頻繁に売り切れが発生するこの梅酒。北海道産青梅を池田町ブランデーの原酒に漬け込み、1年以上熟成させているこだわりの逸品です。

このブランデー、本当に希少! ですのでこのブランデーを使った商品そのものが、すべての店舗にあるわけではないとのこと。目に入ったら即買いです!

芳醇で奥深い香りが、味にコクや厚みを加えているので、良質な満足感があります。

⑥ ホットシェフ カツ丼

セコマユーザーの間では、ホットシェフといえばカツ丼のイメージが根強くあるようです。とにかく大人気。そして間違いなく美味しい!!

オリジナルのタレと、からりと揚げたカツ丼はクセになります。あまりにも人気がありすぎて、「カツ丼祭り」が催されるほど。初心者はまずはカツ丼から挑戦というのもありですね。

⑦ ミルクコーヒークリームパン

セコマは菓子パンが全て美味しい!! どれを食べても間違いがない。これは断言できます。その中で、どのパンを選ぶかというのが今回の難題でした。

悩んだ結果選んだのは…ほんのり大人の味わいがあるミルクコーヒークリームパン。ふわふわしっとりの生地の中にぎっしりとクリームが! もちろんオーソドックスなクリームパンも最高に美味しいのですが、あえて甘さ控えめで、いくつでも食べたくなるこのミルクコーヒークリームパンをご紹介してみました。

コーヒーのほろ苦さとミルクの濃密な甘さのハーモニーがたまりません。私はデザート感覚で買うことがあります。

⑧ みたらし大福

レジの横に置いてあるセコマオリジナルの大福たちはいつも人気。

そこに仲間が加わった! みたらし団子ならぬ、みたらし大福。

もちもちやわやわ〜なお餅の中に、しっとりなめらかなしょうゆ餡とみたらしのタレが! 甘じょっぱく、甘すぎないこの絶妙な感じがたまらない。

私はもともとみたらし団子好きですが、みたらし団子とお大福のいいとこ取りをして融合させた感じは、他にはない良さがあります。私の行きつけの店舗は朝一を逃すと売り切れてしまうことが…見かけたら買いだめするのが最近のルーティーンです。

⑨ 子和えこんにゃく

北海道の郷土料理ともいえる、生たらことこんにゃくをあえたもの。これが常時手に入るというのはすごいことでは?! 味も濃すぎず、どことなくうちの祖母がかつて作ってくれたものを思い出すような味わい…。

絶妙なサイズ感で晩御飯の一品にプラスするのにはちょうどいいかも。今日はどうしても自炊ができないという時は、ホットシェフのおにぎりにこちらをいただくのも悪くありません。

⑩ 北海道バターアイス

牛乳と同じ豊富町産バターと北海道産小豆のこしあんを使用。バター特有の香りと味わいがくせになり、アイスクリームならではのさっぱり感がありながらも濃密な満足感が得られます。

あつあつホットケーキにトッピングしたらどんな味になるんだろう?! と夢が広がりますが、まだ私はそれを実行する勇気がありません。ニコニコしながらあっという間に1本完食。

以上が、私が愛する商品の数々。このためだけでも、北海道に来る価値がありますよ! ぜひ!

Profile
アンヌ遙香

1985年生まれ。北海道出身。2010年より小林悠名義でTBSでアナウンサーに。現在は札幌を拠点にフリーアナウンサー、文筆家、スクール講師などとして活動している。ゴールデンレトリバーの愛犬と仏像をこよなく愛す。
Instagram:@aromatherapyanne

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