2025.01.30
京都の町家を改装したクラフトチョコレート専門店、唯一無二のパフェは必食!
美味しいのは大前提、ギルトフリーかつヘルスコンシャスなクラフトチョコレートの専門店があると知り、京都に数店舗を構える「COCO KYOTO(ココ キョウト)」の本店を訪問。
京都らしい町屋の扉を開けて入店すると濃厚なチョコレートのアロマに包まれ、さっそく幸せな気持ちに…。
ビーントゥバーチョコレートのこだわりやおすすめ商品について、マネージャーの伊東由貴さんにお話を伺いました。また併設のカフェで、本店限定メニューのパフェをいただいたのであわせてご紹介します。
クラフトチョコレート専門店「COCO KYOTO」
京都でオーガニック、ビーントゥバーチョコレートといえば、COCO KYOTO。
数ある京都のチョコレート専門店の中でも、これほどカカオに向き合い、カカオやそのほかの素材が持つ本来の力を引き出すことに情熱を注いでいるお店はそうありません。
同店のパティシエ・横田克久シェフと伊東由貴さん、ともにあるのは「チョコレートには人を幸せにする力がある」という信念と、「チョコレートを通してたくさんの人を笑顔にしたい」という願いです。
そのためには、カカオの持つ力を丁寧に引き出し、余計な添加物を加えない「本物」のチョコレートであることが大切。COCO KYOTOではそこにこだわっています。
「品質に向き合った商品を提供することが、食育の一環になれば。自分で選ぶ力の大切さを知ってもらいたい、という思いが根底にあります。今の日本で買えるのは安価なものも多いけれど、製造法は自然に沿っているか、体に優しいものだろうか。そんな風に想いを巡らせて欲しいんです」
COCO KYOTOのチョコレートは、なぜこれほどこだわっているのか。そこに疑問を持ち、食へ意識を向けるきっかけを提供したい。多くの人に愛されるチョコレートを通してだからこそ、それができるのではないか、と伊東さんは話してくれました。
カカオ本来の力が生きるチョコレート
COCO KYOTOで製造販売されているのはオーガニック、無添加、白砂糖を使わないクラフトチョコレート。スーパーフード・カカオの恵みを享受できる製品ばかりです。
大きな特徴は、カカオ豆の選別から仕入れ、焙煎、製品になるまでの全工程を自社工房で行っていること。まさにビーントゥバーですね!
焙煎ひとつとっても誰がどのように行うかで、味わいや風味に大きく影響を与える。だからこそ、それらの工程を横田シェフ筆頭に、同社の工房で担うことで素材の魅力や個性をより際立たせ、品質が保証された製品に仕上げることができるのです。
実際に食べ比べをさせてもらいましたが、例えばペルー産50%は甘みと酸味のバランスが取れていて口当たりがよく、苦みはほぼありません。マダガスカル産62%の一枚は、かすかな酸味とビターさが濃厚で、まさにカカオのエッセンスをいただいているという味わいでした。このように、産地やカカオが含まれる割合で個性がまったく異なることに驚きです。
伊東さんは「きっと多くのチョコレート専門店がやりたいことを、全部やっていますね」と笑って教えてくれました。頭で考えると「それは難しい」「お金も手間もかかって合理的ではない」というようなことも、カカオ本来の力を引き出すためなら惜しまないのだそう。
お店おすすめの3商品
今回はマネージャーをされている伊東さんに、バレンタインなどの贈り物としておすすめのチョコレートを紹介してもらいました。すべてオンラインショップで全国から取り寄せ可能です。
COCO チョコロールケーキ
人気NO.1スイーツのチョコロールケーキは、「実は私も一番好きです」と伊東さん。通年購入ができることも、ファンが多い理由かもしれません。
国産の米粉を使用した生地は軽やかな食感。しかも小麦粉よりGI値も低いため、体への負担も少ないのが嬉しいですね。
濃厚な甘みとコクには京都産の葉酸卵、北海道バターを使用。そこへ米麹を加えることでしっとり感をアップさせています。中のクリームは、ガーナ産チョコレートクリームと北海道産純生クリームを組み合わせ、豊かなコクを感じられる仕上がりに。白砂糖の代わりに、アガベシロップなど天然の甘味料を使うため、口当たりのいい軽やかなクリームです。
最後にたっぷりのガーナ産チョコレートでロールケーキ全体をコーティング。この上なく贅沢な、手作りだからできる一本です。
Chocolate Terrine(チョコレート テリーヌ)
ビーントゥバーチョコレート専門店だから叶ったテリーヌ。ガーナ産カカオの、マイルドながらカカオの深い味わいが楽しめる、大人のスイーツです。和栗や夏限定の抹茶など異なる味も展開しています。
上質な原料を使用しているのはもちろん、計算された火入れで素材を生かし、グルテンフリーの米粉生地でしっとり感をアップさせました。
ガナッシュサンドクッキー【あまおうショコラ】
商品開発に1年かけたという定番ガナッシュサンドクッキーの新製品、1月20日から販売開始となった「あまおうショコラ」もおすすめ!
クッキー生地に自家製のベリーチョコレートを練り込むことで、いちごの甘酸っぱさが加わり華やかさが増します。もちろん白砂糖・小麦粉は不使用。生地にサンドされたガナッシュにはホワイトチョコレートとあまおうを組み合わせ、いちごミルクのような味わいに。なんとも春らしいアイテムです。
また、ひとつでもギフトになる、こだわりのパッケージにも注目! シンプルにボックスなしでも購入可能です。
カフェ利用のすすめ
本店にはカフェも併設。高い天井に、剥き出しの梁がそのまま残る空間で、カフェメニューを楽しむことができます。
本店のカフェでのみ食べられる一品
せっかく本店に足を運ぶなら、ぜひ試してもらいたいのがアイスやテリーヌ、クリームにジュレなど、食感や味わいの異なる11種類ものチョコレートが大集合した、贅沢なパフェ。
チョコレート好きでも、そうでなくても一度は試して欲しい一品です。
最後の一口まで美味しく食べられるのは、やはり素材の品質によるもの。普段チョコレートをあまり食べなくてもぺろりと食べられる、という人も多いそうです。
スプーンですくうごとに、新しい味や食感に出会えるパフェ。
カカオパルプのアイスは食べたことのない味! 甘さだけでなく、心地いい酸味が感じられます。通常、カカオパルプ(カカオの実)はつけたまま発酵させるため、実そのものが出回ることはほぼないそうです。COCO KYOTOではパルプの魅力を引き出し、独自のアイスクリームを製造しているのです。
どの部分も間違いなく美味しいのですが、特に記憶に残っているのはパルプのアイスに加え、カカオティジュレ、スイートニブです。
ジュレはカカオのゼリーで、素材そのものをしっかり感じられるトゥルンとした独特の食感に感動しました。さらカカオにニブはカラメライズすることで、ビターさを優しい甘さでコーティング。そのため、ザクザクと食感を楽しみつつたくさんのニブを一度に口に頰張るという贅沢も可能なのです。
また好みで、別の器で提供されるベトナム産チョコレートソースをかけながらいただけるのも楽しかったです。
京都にあるCOCO KYOTOを紹介しました。お話を聞くほどに、チョコレート好きや健康志向の人に勧めたくなるお店でした。
近年はバレンタイン期間に百貨店やデパートで買い物をする人が増えているため、直前を除いては、COCO KYOTOの店舗では比較的落ち着いて買い物が楽しめるそうです。
ただ催事にも出店されている関係で、その期間中カフェはお休みとのこと。今回紹介したパフェがお目当てなら、バレンタインが過ぎてから訪れてみてくださいね。
また今後、健康とカカオなどのテーマでセミナーの開催も予定されているそうでこれからも目が離せません。気になる方はCOCO KYOTOさんのInstagramなどで最新の情報をチェックしてみてください。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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