2024.12.25
佐藤ありささんがドイツの冬の風物詩“クリスマスマーケット”へ!
10代からモデルとして活躍し、結婚・出産を経て2017年からドイツで生活をしている佐藤ありささん。そんな佐藤さんの、ドイツでの生活を覗かせていただく新連載。ご自身で撮られたお写真とともに、エピソードをお話しいただきます。
第二回は、「世界最大規模!本場ドイツの美しいクリスマスマーケット」について。
ドイツでは11月最終週の週末からクリスマスにかけて、各地で華やかな「クリスマスマーケット」が開催されます。
数十軒規模のマーケットから、何百軒ものお店が並ぶ巨大なものまで大小さまざまですが、今回は私が毎年訪れるフランクフルトのクリスマスマーケットをご紹介します。
フランクフルトのクリスマスマーケットは世界的に有名で、1393年から開催されているそうです。
メインとなるレーマー広場には毎年、大きなクリスマスツリーが飾られます。しかもツリーには毎年名前が付けられるんです。今年の名前は「Florian(フロリアン)」。ツリーに命名をすることで、街の人も観光客も愛着が沸きますよね。
樹齢約65年、高さ26mのFlorianが今年はフランクフルトのクリスマスマーケットのシンボル。私は毎年、ここレーマー広場のクリスマスマーケットに来ますが、ツリーを見ることも楽しみのひとつになっています。
クリスマスマーケットといえば、街中の華やかな雰囲気に心がときめきます。ドイツ伝統の木組みの建物が並ぶ街にいると、まるで自分がおとぎ話の中にいるよう。ゆっくり見てまわるだけでも楽しいので、この時期は一人でふらっと散歩に来たり、家族やお友だちと来たりします。
屋台もクリスマスマーケットの魅力のひとつ。私が必ずと言っていいほど食べるのがクリスマスマーケットの定番、マッシュルームのドイツ風煮込み「シャンピニオンプファンネ」です。
じっくり煮込まれたマッシュルームはとってもジューシー。ガーリックがきいたサワークリームと一緒に食べると幸せな気分になります。グリューワイン(ドイツが発祥のホットワイン)も欠かせません。
ドイツと聞くとどうしても「ソーセージとビール」のイメージがあるかもしれませんが、私のおすすめは「マッシュルームとグリューワイン」です。
ドーナツやプレッツェルなど、スイーツの屋台も豊富に出ています。私も子どもと一緒の時は揚げたてのドーナツやクレープの屋台に足を運びます。とっても甘いですが、この季節に外で食べるスイーツは格別!
皆さんご存知のシュトーレンもドイツの伝統的なお菓子。クリスマスマーケットにも、もちろんいろんな種類のシュトーレンが並びます。
こちらのハート形のスイーツは、ドイツの伝統菓子・レープクーヘンです。お菓子の家をつくる時に使われるようなしっとりしたケーキで、見た目がかわいいですよね!
我が家ではオーナメントを買い足すことも恒例行事としています。こちらはプレッツェルのオーナメント。日本では見ないようなドイツらしいものもたくさんあるので、毎年見るのが楽しみです。
クリスマスマーケットは夜になるとがらりと雰囲気が変わります。ぜひどちらも堪能していただきたいので、機会があれば、昼も夜も訪れることをおすすめします!
また、屋台だけでなくメリーゴーランドなどのアクティビティもあるので子どもたちは大喜び。日本のお祭りとは違った楽しみ方ができます。
ちなみに、今年は我が家でもクリスマスツリーを出しました。コロナ禍に、クリスマスマーケットが中止になってしまって。その時に小さいツリーを買ったんですが、それを久しぶりに飾っています。子どもたちが喜んでいるので、私も嬉しいです。あとはアドベントカレンダーをやるのが楽しいみたいですね。
私はというと、プレゼントの準備をするのに大忙し(笑)。ドイツって、お店でプレゼント包装をしないんです。なので、自分で包装紙やリボンを買ってラッピングをするんです。子どもの喜ぶ顔が親の喜びなので、がんばります!
Profile
佐藤ありさ
1988年生まれ。北海道出身。ファッション誌「Seventeen」のモデルオーディション「ミスセブンティーン2005」に選出され、専属モデルとしてデビュー。その後、「non-no」「MORE」「VERY」などでモデルを務める傍ら、映画などでも活躍。また、「Going!Sports&News」(日本テレビ系)ではお天気キャスターとしてレギュラー出演をはたし、活躍の幅を広げる。2016年に結婚、2017年に出産し、現在はドイツで暮らしている。
>>佐藤ありささんが家族と一緒に久しぶりに訪れた“思い出の場所”
語り/佐藤ありさ
文/安田ナナ