2024.11.16
ロンドンから日帰りで行く!パリ1日街歩きモデルプラン
制限なく渡航できるようになった今、多少の円高ではあろうとも海外旅行に行きたいという人は多いのではないでしょうか。
今回、この記事の執筆を担当する於ありさもその1人。
大好きなロンドンに暮らすように滞在し、あわよくば思い出がいっぱいのパリにも行きたいと考えました。
ただ、宿泊を伴うとなると、大荷物を抱えての移動もなかなかに面倒。
というわけで、今回はロンドンからパリへ日帰り旅行を敢行。モーニング、行きたかった雑貨屋、2つの美術館、そしてシャンゼリゼ通りからの凱旋門、エッフェル塔を巡った1日をたっぷりとレポートしていきます。
6:00 ロンドン キングス・クロス・セント・パンクラス駅を出発
日帰り旅行の朝は早い。
特に今回は、パリのおしゃれなテラス席でモーニングを嗜みたいという目的があったから。
というわけで、地下鉄でキングス・クロス・セント・パンクラス駅まで移動。ユーロスターに乗るには保安検査所や税関でチェックを受ける必要があるため、少し早めの5時過ぎには到着しました。
しかし、売店などでなんやかんや買い込んでいると、時刻は5時30分。その時点で搭乗口からは「間もなく、締め切るよ?」との呼びかけが。もう少し余裕を持って行ってもよかったかもしれないと反省しています。
そんなプチハプニングもありつつも、無事にユーロスターへと乗車。
ここからパリまではおよそ2時間半(到着時刻は、時差によりパリのほうが1時間進んでいるため9時30分ですが…)。
ありがたいことに2人掛けの席を予約できていたので、同行者と2人だけの空間。もしも3人がけで、もう1人隣り合わせた人がいたとしたら、気を遣いそうだなと感じたため、2人席を予約できて正解でした。
9:28 パリに到着
パリの朝は、思った以上に寒い。10月下旬にしてセーターを着ていても寒くないほどでした。
まずは1日乗車券を購入。いくつか種類があるのですが、今回買ったのはナヴィゴ・イージー。日本でいう無記名型のICカードに1日パスの機能を搭載したもので、1日だけの滞在であれば、これの使い勝手が良い印象でした。
正直なところ、買わなくても良さそうでしたが、何よりも気軽に電車・バスに乗れるのはありがたく、おかげで、この日、一度もタクシーに乗らずに済みました。いちいち計算する手間が省けるという意味でも、時短をしたい方にはおすすめです。
9:45 地下鉄で目的地へ移動
数年前までパリの地下鉄は治安が…と言われていた記憶があります。しかし、2024年にパリオリンピックがあった影響でしょうか? 車両は新しく、車内も明るい雰囲気に。
一番驚いたのは、駅のホームに自動販売機があったこと。
「自動販売機がおける国は治安の良い国」とも言われるので、ここ数年で治安が良くなったのではないかと感じました。
ただ、もちろん油断は禁物! 持ち物は自分の肌身から離さないようにしましょう。
10:00 文豪たちが愛したレ・ドゥー・マゴ
メトロ4番線のサンジェルマン・デ・プレ駅すぐの位置にあるのは、19世紀にカフェとして創業した「レ・ドゥー・マゴ」。
信じられない話ですが、ピカソやヘミングウェイが通った店でもあり、80年以上続く独自の文学賞「ドゥー・マゴ賞」を毎年選出しているお店です。
モーニングセットは€14〜35、副菜やパンの数によって値段は異なりますが、正直なところ日本で食べるモーニングを想像しては後悔するレベルでボリューミー。
テラス席を希望したら座らせてくれたので、気になる方はぜひともテラスで。
11:00 ル・プティ・プランス・ストア・パリ
パリといえばサン=テグジュペリ「星の王子さま」。ということで、パリにある唯一の公式ショップへ。
同じくサンジェルマン・デ・プレ駅より徒歩圏内にあるため、こちらへは徒歩で移動。
店内は「星の王子さま」好きにはたまらない、ここでしか手に入らないグッズがたくさんありました。
11:30 セーヌ川沿いを歩きながらルーヴル美術館へ
今回、ルーブル美術館での鑑賞予定はなかったものの、13時よりオルセー美術館の入場予約をしていたこともあり、セーヌ川沿いへと移動。
約10分ほどでルーヴル美術館へと到着しました。
天気が良いこともあり、セーヌ川沿いを歩くのはとても気持ちが良かったです。
その後、特に用事があるわけではありませんでしたが、ルーヴル美術館の地下にあるお土産売り場や逆三角形のピラミッドがあるナポレオンホール周辺を見てみたり。12時少し過ぎまで滞在していました。
12:30 オルセー美術館へ
今回のお目当てでもあるオルセー美術館は、事前に予約。ルーヴル・オルセーの2大美術館に関しては特にですが、当日券で入場を試みるとかなり並ばなければいけないので、旅行の予定が決まり次第、早めに予約することをおすすめします。
ちなみに、今回は1週間前に予約したのですが、それでも午前の時間は取れず、1番早いのが13時だったため13時をセレクトしました。
13時に予約したにもかかわらず、12時30分に行ったのは、あくまでも噂ではありますが、かなり時間に厳しいとの表記を見たため。なので余裕を持って早めに行ったところ、12時30分すぎからすでに中に入ることができました。ぜひ、余裕のあるスケジューリングを心がけてみてください。
ちなみにここは、徒歩でも移動ができたのですが、少々歩き疲れをしたため、バスにて移動。バスでもナヴィゴ・イージー1日券を使えたのは、かなりありがたかったです。
滞在時間は1時間30分ほど。ある程度全部は見切れないと割り切ってみても1時間30分かかったので、もしも全部の展示が見たい、カフェに行きたいなどの要望がある方は3時間ほどを見積もったほうが安心かと思います。
14:30 オランジュリー美術館へ
こちらも先述した通り、余裕を持って行きたかったので15時のチケットを所持していたのですが、14時30分には到着していました。が、さすがに30分前からは列が動かず、実際に入場したのは14時45分ごろ。
スーツケース以外の大きなカバンを預ける場所はなかったため、できるだけ身軽で行くことをおすすめします。
オランジュリー美術館にはモネの大作「睡蓮」が8枚。こんなにも大きな睡蓮が大広間の壁いっぱいに掲げられている光景を見られるのは間違いなくここだけだと感じました。
滞在時間は1時間ほど。オルセーと比べるとかなりコンパクトな施設という印象を受けました。
16:00 シャンゼリゼ通り〜凱旋門
オランジュリー美術館から凱旋門までは、徒歩で約20分ほど。
ここでもひたすらに歩いて移動しました(メトロやバスももちろんありますが、天気が良いこともあり、歩きたかったのです。特にこの移動手段がおすすめ、というわけではありませんので、体調と相談してみてくださいね)。
ただ、道を歩き、美術館の中もひたすら歩き回っていると、未だに朝食が体に残っているとはいえ、少々疲れたのも事実。一旦、安心・安定のスターバックスに入りました。
ここで嬉しかったのは、パリのスタバ、リフレッシュドリンクが豊富であったこと。清涼感あふれるベリーのジュースと、マンゴーとパッションフルーツのドリンクをオーダーしたのですが、かなり体に沁みました。
そんな小休憩を挟み、凱旋門へ。ここでは、北海道の某ローカル番組での記念写真を模した写真を撮影。アジア圏の観光客の方が多かったため、お互いに写真を撮り合うことができ、非常にありがたかったです。
17:30 エッフェル塔の外観を楽しむ
少し時間にゆとりがあったため、メトロで移動しエッフェル塔へ。
一昔前までは観光地付近を走るメトロでは、日本語で「スリにご注意ください」というアナウンスが流れていたものですが、そういえば今回の旅行では1度も聞きませんでした。やはり、前よりも治安が良くなったのでしょうか(たまたまかもしれませんが)。
ここでも観光客の方が多かったため、お互いに写真を撮り合うことに成功。
そうこうしているうちに日没時刻となり、エッフェル塔に光が灯りました。
そんな光を見ながら、バスで移動しているとライトが点滅しシャンパンの泡のようにキラキラと輝くイルミネーションショーも。夜のパリ、セーヌ川沿いを走るバスで臨むのは、最高にラグジュアリーな体験でした。
19:00 セーヌ川沿いを散歩し、パリ北駅へ
ルーブル美術館の近くの駅で降り、再びセーヌ川沿いを散歩。
やはり昼と夜では見える景色が全くを持って違います。また、個人的に大好きな映画『Midnight in Paris』の中に「雨のパリはいちばんすてき」というセリフが出てくるのですが、この日のパリは幸いにも雨!
あの映画の中のセリフは本当で、石畳の上に雨が広がると鏡のように電灯が反射してとてもキレイでした。最後の最後に、念願の景色を見ることができて、本当に良かったです。
20:00 パリ北駅へ
21時発のユーロスターでロンドンへと帰るべく、行きの反省を生かし少々早めに到着。しかし、乗れたのは結局のところ15分前。ロンドンよりもかなり待機時間が長い印象を受けました。
おかげで事前に車内で食べようと買っておいたファストフードが冷めてしまったほど。ユーロスターに乗るには何分前に行くのが最適解だったのかは国にもよりそうだなと感じました。
また、帰りのユーロスターは車両が古かったのか、なぜか定期的に激しい揺れが。気圧で頭が痛かった私は満足に眠ることもできず、少し大変な思いをしました。ユーロスター、基本的には快適なのですが、こんなこともあるのですね。
22:30 ロンドン到着
時差の関係で、1時間時間は戻りますが、約2時間の旅を経て、ロンドンへ。
かなり歩いたこともあり、かなり疲労感はたまったのですが、正直なところ日帰りロンドン〜パリ旅行は可能だなと感じました。
ぜひともみなさん、どちらかの国に行った際にはふらりと足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
ライター・インタビュアー。サンリオ・アイドル・お笑い・恋愛番組・ガールズムービー・サッカー…とにかくエンタメ好き!サウナと旅で体を癒しながら、マイメロディに囲まれた自宅でテレビとラジオ漬けの毎日を送っている。
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