2024.10.17
オーストラリア在住ライターが伝授!シドニーを1日で観光する方法
シドニーってどんなとこ?
オーストラリ最大の都市、シドニー。オペラハウス、シドニー・ハーバー・ブリッジをランドマークに、シティには金融街があり、足をのばせば世界的に有名なボンダイビーチなど、観光スポットがたくさんあります。
都会的なイメージがあるシドニーですが、実は郊外に行かなくても緑豊かな公園や植物園などオーストラリアらしい自然を満喫できる場所がたくさんあります。また、植民地時代の古い建物や厳かな教会、美術館など観光スポットが満載です。
1日で効率よく観光したい!
そんな見どころの多いシドニーですが、オーストラリア各地を周遊しながら旅する場合、1日で効率よく観光したいと思いませんか? そこで、限られた時間をフルに活用してシドニー散策ができる方法をご紹介します。
シドニーはメトロ、電車、バスなど公共交通機関が充実していて、非接触型のクレジットカードやデビットカードで乗車することができます。シドニー空港から市内中心までは電車で20分もかからないので、すぐに観光ができるのもいいところ! 1日という限られた時間での観光は、移動時間をいかに短くするかがポイントです。今回はシティをスタート地点とし、オペラハウスのゴールを目指しましょう。
鼻をさすると願いが叶う「イル・ポルセリーノ」
マーティン・プレイス駅を降りてすぐ見えるオーストラリア最古の病院、シドニー病院の目の前に堂々と鎮座する大きなイノシシ「イル・ポルセリーノ」。1633年にイタリアから寄贈されたもので、よく見ると鼻のまわりだけで色が違います。これには理由がありまして、「鼻をさすると願いが叶う」と言い伝えられているそう。観光客はもちろんですが、通りすがりのビジネスマンもさりげなく鼻をなでているのが、とても印象的でした。シドニーの人たちに長年愛されているイノシシの前では、記念写真を忘れずに!
オーストラリア最大規模の「ニューサウスウェールズ美術館」
シティに隣接する大きな公園「ドメイン」の一角にある「ニューサウスウェールズ美術館」。1871年のオープン以来、オーストラリア人アーティストや先住民アボリジナルの人々の作品を多く展示しています。公立の美術館なので観光客も入場は無料となっていて常設の絵画や作品をじっくり鑑賞することができます。
また、イギリス植民地支配の名残を受けて、19世紀のイギリス絵画、ピカソ、モネ、ロダンなどヨーロッパの巨匠たちの作品も充実しています。すみずみまでじっくり鑑賞すると1日必要ですが、せっかくなので1~2時間程度は時間を確保したいところ!
オーストラリア固有種がたくさん!「ロイヤルボタニックガーデン」
シティのすぐ脇にあるオーストラリア最古の植物園「ロイヤルボタニックガーデン」。ハーバーのすぐそばに位置する立地の良さと珍しいオーストラリア固有種をはじめ多くの植物をゆっくり鑑賞することができ、その数は何と8000種類以上! 敷地面積が30ヘクタールと大きいので、中心地にいながら自然を満喫できる超穴場スポットのひとつ。
園内にはカフェ、ベンチ、ごろんと寝転べる大きな芝生などもあるので、観光の休憩スポットとしてもぴったり。ガーデン周辺には10個のゲートがあるので、最寄りの門から入ってみて。
世界文化遺産に登録「シドニー・オペラハウス」がゴール!
ロイヤルボタニックガーデンを出て左手に歩いていくと、世界でもっとも有名な建築のひとつ「シドニー・オペラハウス」が見えてきます。14年もの歳月をかけて作られ、1973年に完成、2007年に世界文化遺産に登録されました。ここは、バレエ、オペラ、演劇、舞踊、音楽、コメディやショーなど、年間1,600を超える催しを開催しています。館内には6つの施設があり、それぞれ特徴のある設計になっているので、いつかは鑑賞したい場所。
ブランチする余裕があれば「GEORG.ST Deili」でベーグル
シドニーにはおいしいものがたくさんありますが、限られた時間の中で食事するなら“おいしいものを、さくっと手軽に”食べられるベーグルはいかがですか?
「GEORG.ST Deili」は、ニューヨークスタイルの本格的なベーグルが食べられることで、地元の人たちにも愛されているお店。具材がたっぷり入ったボリューム満点のメニューからピーナツバターのシンプルなベーグルまでいろいろ。プレーン、ケシの実、グルテンフリーなど種類もいろいろあるので、好きなものを選んで。スタッフがとてもフレンドリーなので、気軽に声をかけてOK。ドリンクをオーダーするなら濃いめがおいしすぎる抹茶ラテ一択。抹茶は栄養価の高い素材としてオーストラリアで人気なんです!
5つのスポットを紹介しましたが、朝から行動すれば夕方にはオペラハウスに十分到着できるプランです。もし夜まで時間があれば、そのままシティに戻って夜ご飯を食べてもいいし、市内を走るトラムに乗って少し遠くに出かけるのも手。シドニーはとにかく大きい都市ですから、しっかり計画を立てて楽しんでくださいね!
大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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