【箱根】森に溶け込む隠れ家ヴィラで、温泉、懐石料理を味わう
LIFESTYLE

2024.09.17

【箱根】森に溶け込む隠れ家ヴィラで、温泉、懐石料理を味わう

心身のリフレッシュを求める方に、ぜひ訪れてほしい「箱根リトリート före & villa 1/f」。箱根、仙石原の雄大な自然に囲まれ過ごす癒やしの時間をご紹介します。

コンセプトの異なる新たな7つのヴィラ

箱根リトリート före & villa 1/fには全部で18棟のヴィラがあり、同じ木材などを用いて異なるデザイナーが作ったため、統一感のある景観を保ちながらもそれぞれの個性を持っています。整地されすぎない自然の傾斜が残る広大な土地に点在しているヴィラはまるで隠れ家のよう。

今年の8月に出来上がった7棟の新しいヴィラの一つ、温泉スイート(庭苑付)「いぶき」16号棟に滞在しました。入ってすぐ見えるのが天井高なリビング。角度のある天井が自然豊かな箱根にマッチした空間に感じます。

隣にはダイニングもあり、大きな窓からは朝は木漏れ日、夕方は揺れる木々を身近に感じることができて、まるで屋外にいるような感覚に。

部屋風呂は、温泉です。手触りの良い手桶や木の温もりが、気持ちをホッと落ち着かせてくれました。お湯は熱々で日々の疲れを解くように労り、奥に見えるお庭の緑を眺めながらぼーっと浸かっているのが至福の時間でした。足を思いっきり伸ばしてもスペースが余るほど広々とした浴槽という点も開放感抜群。

ドライヤーはReFa、アメニティは、すべてOSAJIで良い香りに全身が包まれました。

こちらは温泉スイート「いぶき」の17号棟。景色を切り取ったかのような大きな三角窓が印象的。家具と家具の間にゆとりがあり、穏やかに過ごせそうなヴィラ。

温泉スイート「いぶき」14号棟は、天井が先に見た2棟とは全く違って木目の主張があり、温かみを強く感じます。手前がリビングダイニング、階段を上げってその奥がベッドルーム、さらにその奥がバスルームと、部屋の中にいながら傾斜を感じられ、奥へ奥へつながっているのが洞窟のようでした。

100余年の歴史を刻む俵石。歴史ツアー&お茶体験

上皇陛下ゆかりの数寄屋作りで歴史的にも貴重な建物「俵石閣」で歴史ツアー&お茶体験に参加ですることもできます(別途3,000円)。

100余年の歴史がある俵石閣には、侘び寂びのある演出や、日本古来の建築物ならではの伝統的な空間が残されていました。一つひとつ丁寧に説明をしてくださり、現代の日本の家屋にはない、余白や遊び心を大切にしている技法や作りを知ることができ興味深かったです。

扉の取っ手にもお花があしらわれ、花籠のよう。

お茶体験では、茶室に通していただき、立礼式でお茶をいただきました。

正座ではないので、お茶に集中し楽しめます。掛け軸の前にある竹の花入は、茶人の手作り。お作法やおもてなしの心を教えていただきました。

フリースペースやカフェでひと休み

木々に囲まれたフリースペース「Free Bird」には、ライブラリーやボードゲームなどがあります。テラス席も多く、まるで森林浴をしているような清々しい気持ちに。

カフェは、挽き立てだけ楽しめるので、焼き菓子やケーキと合わせてまったりティータイムを楽しんでも良いですね。

日本らしさと四季の彩りを楽しむ懐石料理

夕食は、先ほど歴史ツアーでも伺った「俵石閣」の中にある「俵石」へ。

趣向を凝らしたインテリアや照明、この空間だけでも見る価値があるこちらのお部屋で夕食をいただきます。

前菜はなんとも華やかで繊細。スイカに見立てたメロンのゼリーや蛇籠サーモンなど、小さいものを愛でる日本人のらしさを感じます。

鱧の煮物椀は青柚が添えられ爽やかでした。お造りには、イサキ、太刀魚、本マグロ。太刀魚のお刺身も丁寧な処理で皮も気にならず、たんぱくで弾力のある歯応えは個性があって印象に残りました。

おすすめしていただいた日本酒がなんとも目に映えるデザイン。錦鯉と丹頂です。あまりの見栄えの良さに持って帰る方もいるそう。どちらもしっかりとした甘みを感じます。

活け鮎の塩焼きは、添えられた渦に見立てて味噌と合わせていただくと鮎の優しい味わいが引き立ちます。お凌ぎの檸檬の細麺は器も可愛らしく涼しげ。

どのお料理も一口一口、感じ考え味わう。日本食の素晴らしさが十二分に感じられものでした。料理も器も目で見て楽しむこともでき、優美で趣のある夕食となりました。

心身のデトックスに。爽やかな朝食とお散歩タイム

朝食は、「WOODSIDE dining」へ。レストラン内には壁一面の窓ガラスがあり、その時々の季節を感じられるとか。今回は夏に訪れたので生き生きとした緑を見ることができました。赤や黄、オレンジに染まった木の葉で窓が埋まる紅葉の時期もまた良さそう。

壁にある照明は、卵のデザインとのこと。箱根リトリートの施設内には鳥の巣箱があったり、野生のキジに出会えたり、自分と向き合う時間を過ごす旅という意味のリトリートと鳥がかけ合わさっているのかななんて考えると少し面白い。

ビュッフェスタイルの朝食で、オープンキッチンでは信州サーモンのエッグベネディクト、BLTバーガーサンドなどを目の前で作ってくれました。

食後、のんびりとコーヒータイムをした後にはサイクリングを楽しみました。

他にも四季折々の風景を眺めながら入れる大浴場などもあり、もっと何日も滞在していたかったです。今でも写真を見返すと深呼吸した時の気持ちよさを思い出します。肺まで綺麗になり体が軽くなる、心身のデトックスができるようなひとときでした。

魅力的な箱根の土地の中でも、さらにワンランク上の癒しを求める方におすすめです。

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