2019.10.23
【デンマーク王室御用達】可愛くておいしいナチュラルスイーツ。
デンマーク王室ご贔屓のキャンディーショップへ
デンマークには、ヨーロッパ最古の王室があります。日本の皇室とも親密で、東日本大震災の年には王室のメンバーが次々に来日し、被災地を訪れたことでも知られています。
そんなロイヤルファミリー御用達スイーツを、まずはご紹介したいと思います。
「 SØMODS BOLCHER 」は、 1891 年創業のキャンディーショップ。大通りに面したゴージャスなお店を想像していましたが、見つけたのは小さな看板のみ。少し不安になりながら、矢印に従って建物の中庭に入ります。
中庭の一番奥にお店はありました。 1932 年からこの場所で、商品を作っています。
レトロ感溢れる店内には、カラフルなキャンディーが所狭しと並びます。フレーバーもカラーも創業当時から天然材料のみを使用し、防腐剤などは一切使っていないそうです。
マルグレーテ女王の写真も飾られていました。
販売スペースの奥は、広い工房になっています。家族経営で現在 5 代目となる職人さんの、創業当時から変わらない飴作りを、平日の決められた時間に一般公開しています。
販売スペースにはジュエリーのように美しい飴が、きれいに陳列されています。
約 90 種類のフレーバーがあり、とても選び切れません。
現代のニーズに合わせてシュガーフリー、グルテンフリー、ヴィーガンのタイプなども揃い、それらも全て天然材料にこだわって作られています。
スタッフにおすすめを聞くと、ルバーブのフレーバーを味見させてくれました。( 46 クローネ / 約 700 円 100g)
ルバーブはヨーロッパでは馴染みのある、赤い茎が特徴で酸味の強い野菜です。
手作り感溢れる、愛しい金太郎飴的フォルム。 想像以上に美味しく、ジューシーな甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
こちらは子供にも人気のロリポップタイプ。(各 6 クローネ/約 100 円)
左からバナナ、イチゴ、パイナップル、ペパーミント、レモン、キャラメル味です。
私は一番シンプルなパッケージに詰めてもらいましたが、他にも缶や箱のタイプなどから選ぶことができ、ここぞというプレゼントにも最適です。
世界が認めた、ハイスペックなリコリス菓子
次にご紹介したいのは、「 LAKRIDS BY BÜLOW 」というリコリス菓子のお店です。
サルミアッキという、世界一不味いとも言われるお菓子の原料に使われているのが、店名の「 LAKRIDS 」=リコリスという植物。黒いタイヤのようなグミ状のお菓子と言えば、ご存知の方もいるかもしれません。サルミアッキもリコリスも、北欧の伝統的で人気のあるお菓子なのですが、特にサルミアッキはアンモニア臭も加わりなんとも言えない不味さで、私は今まで口に入れても、飲み込めた試しがありませんでした。
創業者の JOHAN さんはリコリス菓子を極めるべく長年研究し、最高品質の天然材料による手作りのリコリス菓子を 2007 年に完成させました。これが飛ぶように売れ、現在はヨーロッパや北米に多店舗展開しています。
私も店頭で勧められたベリーフレーバーを、恐る恐る試食させてもらいました。
すると不味いどころか、意外なことに相当美味しく、購入即決。( 130 クローネ / 約 2,100 円 295g)
リコリス独特の苦味は抑えめで品が良く、コーティングに使われているホワイトチョコの甘さとベリーの酸味が完璧なハーモニーを生み出しています。ここで使われているベリーとは、デンマークのシーランド島産のフサスグリだそう。赤い小さな粒状の、酸味の強いフルーツです。
ハーブや漢方にも使われ(漢方名は「甘草」といいます)、喉や消火器の不調を整える効果などが高いリコリス。
「 LAKRIDS BY BÜLOW 」はリコリスが大の苦手な方以外に、ぜひ手に取っていただきたいリコリス菓子です☆
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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