2023.06.20
日本化粧品検定代表に聞く「コスメの捨て方」メイク編
コスメの捨て方
限定コスメや、新作コスメなど、たくさん欲しくなってしまうメイクアイテム。使っていないのに、捨て方がわからずにお部屋に放置されているコスメはありませんか?
前回の「日本化粧品検定代表に聞く『コスメの捨て方』スキンケア、香水、スプレー」に続き、今回はメイクアイテムの正しい捨て方を、一般社団法人日本化粧品検定協会 代表理事 小西さやかがアイテムごとに、わかりやすく解説します!
アイシャドウやファンデーションなど
コンパクトタイプの捨て方
<中身の捨て方>
パウダーの場合は、中身が飛び散らないよう気をつけながら、ビニール袋などに中身をかき出し、可燃ごみへ。クリームタイプも同様。
クッションファンデーションは、スポンジ部分を取り出し、汚れないよう古紙などに包んで可燃ごみへ。
メッシュタイプのファンデーションは、カートリッジ部分を取り外し、不燃ごみとして捨てましょう。
<容器の捨て方>
パウダーなどが入っている金皿は、容器の背面からピンなどで押すと外れる場合があるので、外れるものは不燃ごみへ。
容器は識別表示に従って分別し、お住いの自治体のルールに従って処分を。コンパクトの鏡などは取り外せない場合は、無理に取り外そうとせず不燃ごみとして捨てましょう。
口紅・マスカラ・アイライナーなどの捨て方
<中身の捨て方>
スティックタイプの口紅は根元から折り、容器に余った口紅は綿棒などでかき出し、可燃ごみへ。
リキッドルージュ、マスカラなどは、できる限り中身を古紙などに取り出し、可燃ごみとして捨てましょう。リキッドアイライナーなど、カートリッジが取り出せる場合、カートリッジは不燃ごみへ。ペンシルタイプのアイブロウ・アイライナーは、芯を根元から折り、可燃ごみへ。
<容器の捨て方>
可能な限り分別し、各自治体のルールに沿って廃棄しましょう。
ネイル、ネイルリムーバーの捨て方
中身の液体が出せる場合は、布や新聞紙に出して可燃ゴミとして捨てましょう。
揮発性溶媒が使用されていることが多いので、中身を取り出す時は通気性の良い場所で行ってください。ネイルは、ガラス容器が多く、資源ゴミだと思われがちですが、中身がキレイに拭き取れない、取り出せないなどの場合はキャップをしっかり占めて、不燃ごみとして捨てましょう。ネイルリムーバーも同様、通気性の良い場所で中身と容器を分け、中身は可燃ごみ、容器は各自治体のルールに沿って廃棄しましょう。
迷った場合は各自治体に確認を
リサイクル表示があっても、飲料のペットボトルのようにキレイな状態で分別できない場合は、リサイクルが難しく、不燃ごみとして処理することが多いようです。迷った場合は、各自治体のホームページや相談窓口で確認してみてくださいね。化粧品には、パッケージに記載がない場合、未開封では製造から3年、開封後は1年を目安に使い切る!という使用期限があります。お手持ちのコスメをいつ購入したか、今一度チェックしてみましょう。
日本化粧品検定協会代表理事、大学客員教授などを歴任。化粧品の専門家「コスメコンシェルジュ」として活躍中。著書は「美容成分キャラ図鑑(西東社)」など13冊、累計60万部を超える。時短美容家・3歳児の母として子育て奮闘中!
■Instagram:@cosmeconcierge
■Twitter:@sayakakonishi
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