2020.02.01
芸術の街ウィーンでココナッツオイルのオーガニック石けんを発見
ウィーンの伝統的製法で作られた石けん専門店
オーストリアの首都、ウィーン。
芸術や音楽の都として有名な街は、行き交う馬車も絵になる美しさです。
美意識の高いオーストリア人に支持されている、良質なコスメを紹介していきたいと思います☆
今回訪れたのは、 WIENER SEIFE (ヴィーナー・ザイフェ)という石けん専門店。
2006 年の創業以来、材料にこだわったナチュラルソープを作っています。
街の中心地にある Herrengasse 店は、エレガントな木目調で統一された落ち着いたインテリア。
中央に洗面台があり、様々な石けんを実際に試すことができます。
約 70 種類、全てココナッツオイルをベースに作られていて、使用後のしっとり感はお墨付き。
敏感肌やボディ・ヘア用、歯や動物にも使えるものなど充実した品揃えで、オリジナルのスポンジやトレイなどのアクセサリー類も売られています。
石けんの種類が多くて、知識がないととても選び切れません。スタッフに聞いてみると、相談に乗りながらオススメを教えてくれます。
定番の固形石けんは、ウィーンに伝わる伝統的な製法で、時間をかけて丁寧に作られています。価格は原料により、 8 ユーロ(約 1,000 円)から 15 ユーロ(約 1,800 円)と開きがあります。
製造プロセスの要は、ココナッツオイルに苛性ソーダを混ぜて発生する熱でじっくり「鹸化」させること。するとグリセリンなどの保湿成分が損なわれず、原料の美肌成分をそのまま製品に封じ込めることができるそうです。
50 kg のブロックを数日熟成させ、 125g の大きさにカットして製品が出来上がります。パッケージングに至るまで、ウィーン第 3 地区にある本店で手作りされているそう。
洗顔後のしっとり感の秘密は、原料のクオリティだけではなく、この手間暇をかけた製造プロセスにもあったのです。
香料以外全ての原料が、ナチュラル又はオーガニック。香りも含めて全てオーガニックのタイプは、パッケージに「 BIO 」と書かれています。
固形石けん以外のユニークなアイテムも
こちらは、 敏感肌用クレイクレンジングジェル( 17 ユーロ / 約 2,000 円)。
防腐剤・乳化剤・香料不使用で、安心して顔、頭皮、髪など全てに使えます。
クリミア半島のヒーリングクレイが毛穴の奥まで洗浄し、ニキビやアトピー性皮膚炎、頭皮のかゆみなどに効果的。
オーガニックココナッツオイルをベースに、βカロチンやマグネシウムがたっぷり含まれたクレイ、ソルト、ペロイド、 ラベンダーオイル が配合されています。
まず、よくかき混ぜてから使用します。
しっかり泡立てて肌をマッサージするように伸ばします。ぬるま湯で洗い流した後の肌は、本当に滑らか。クレンジングの大切さを改めて実感します。
ノーマル肌の日常使いには、こちらのエーデルワイスエキス配合のオレンジクレンジングジェルがオススメ。 ( 12.5 ユーロ / 約 1,500 円)
泡立てる前から、オレンジの甘い香りに包まれます。
石けん以外では、「ラノリン」もありました。 ( 10.5 ユーロ / 約 1,300 円)
ラノリンとは、 羊の皮脂腺から分泌され、羊毛を雨などから守る働きをする油分です。
人間の皮脂に近い成分で肌に馴染みやすく、古代ギリシャ時代から美容に使われてきた歴史があるそうです。
WIENER SEIFE のラノリンには、オーガニックのホホバオイルとアーモンドオイルが配合され、子供から大人まで安心して使えます。
ひび割れやすい犬の肉球のケアにも効果的。ペットと一緒にスキンケアができるなんて、素敵ですね。
スキンケアの基本、洗顔。
丁寧に作られた質の良い石けんで丁寧に洗うと、肌はきちんと応えてくれます。
WIENER SEIFE で、スロースキンケアの大切さを改めて学び ました。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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