全室オーシャンフロント「星のや沖縄」で過ごす極上ステイ
沖縄本島中部・読谷(よみたん)村の海岸線に寄り添うように広がるラグジュアリーリゾート「星のや沖縄」。2020年7月に誕生した、最も新しい“星のや”ブランドです。
今回は、どこを切り取っても絵になるリゾートに、トラベルライターの友人とチェックイン。刻々と移り変わる海の色を眺めながら、暮らすように滞在できる極上体験をレポートします。
「星のや沖縄」に近づくと、琉球時代のグスク(城)の壁を模した高い壁「グスクウォール」が! 海岸線に沿って曲線を描きながらエリア全体を包み込んでいます。
まず、まるで深海にいるようなレセプションでチェックインを終え、カートで客室へ移動。
グスクウォールをくぐると畑が広がり、南国らしい草花や木の実が出迎えてくれます。
心地よい海風が抜ける、海辺の客室
畑を通り抜けると全100室ある客室が並び、その向こうの視界には青い海が! 期待に胸を躍らせながら大きなガラス引き戸を開けると、まず「土間ダイニング」の真ん中に置かれた、ひときわ存在感を放つ大きなテーブルに迎えいれられます。
今回、私たちが滞在した客室「フゥシ」は、リビング、土間ダイニング、ベッドルームが独立した、長期滞在の場合にも理想的な客室。それぞれの空間に大きな窓があり、刻々と移り変わる海を感じられる造り。
リビングには掘りこたつ式のゆったりとしたソファが設えられ、ボリュームあるクッションと戯れながら、どこまでも寛げるでしょう。
客室は、全部で4タイプ。「フゥシ」のほかに、浜辺で寛いでいるように気分になれるテラスリビングのある客室「ハル」、海のそばで暮らすように過ごせる客室「ティン」などがあります。
琉球文化に触れるアクティビティの拠点「道場」へ
客室に一度入ったら、ウェルカムドリンクをいただくために「道場」へ向かいます。
じっくり煎った米を硬水で煮詰めた煎り米湯にさんぴん茶を加えて泡立てた、沖縄伝統の“ぶくぶく茶”をいただき、しばし一息。
旅人の疲れを癒やし、安全を願う思いが込められているのだとか。
この道場では、琉球空手や琉球舞踊のレッスンや、朝と夜に深呼吸のストレッチを受けることができます。私たちは、朝の深呼吸に参加。青い空と海を眺めながら、空手の型を取り入れたストレッチで、1日の最高のスタートが切れました。
土間ダイニングでプライベートディナーを満喫
ディナーは「土間ダイニング」で、波音を聞きながらいただきます。30種類以上の豊富なバリエーションから選べる「ギャザリングサービス」の料理の中から、カルパッチョやローストビーフが味わえる洋食セットを堪能。
お部屋にはオーブンレンジやIHがあり、シェフが下ごしらえをした食事の最終仕上げを、ゲストのタイミングで行うスタイル。全室オーシャンフロントなので、すべてのお部屋のダイニングが特等席ですね。喧噪から逃れて海を眺めながら、のんびりディナーに舌鼓。
朝食は、琉球朝食とシチリア朝食からセレクト
朝食は、館内のダイニングへ。カウンターには、朝のお目覚めにピッタリな、カラフルなドリンクが並びます。
ダイニングでの朝食は、2種類。「琉球朝食」は、沖縄の滋味あふれる料理を少しずつ楽しめる朝食で、沖縄で暮らすように過ごす一日の始まりにふさわしいメニュー。
「シチリア朝食」は、シチリアの郷土料理、インサラータアランチェ(オレンジのサラダ)から始まる朝食。野菜や卵料理も揃います。
そのほか、和食と洋食の2種類から選べるインルームメニューもあります。客室から海を眺めながら、ゆっくりいただけそう。
24時間、365日利用できる、絶景プール
まるで庭の中に何枚もの水盤が配されているように広がる、個性豊かなプールエリアは、初めて訪れたときに「わー!」と感嘆の声が出てしまいました。水温は季節に合わせて加温できるので、1年中利用できるそう。
水上コテージやバラエティ豊かなチェアなどが点在し、女子旅では撮影の手が止まらず大忙し(笑)。
プールサイドでくつろげるラウンジもあるので、ドリンクやお菓子をいただいたり、本を読みながら何時間でも過ごせそうですね。
海にせり出したインフィニティプールは、深さ140cm、全長40m。夕暮れ時にサンセットを眺められる特等席です。24時間利用可能なので、時間帯ごとに何度も訪れてみては?
スパで、沖縄の自然のパワーを心身で感じて
施設の端に位置するスパ棟は、中庭を囲むようにトリートルームが配されたプライベート感あふれる空間。
海や植物など、沖縄の自然の力を取り入れたメニューがラインナップ。
今回私が受けた施術「月 TSUKI 90分 26,620円」は、沖縄の代表的なハーブ「月桃」を、もち米粉とともに練って蒸しあげた「月桃玉」を身体にあてながら、背中、脚、腕、デコルテ…と全身を心地よく和らげるボディトリートメント。
月桃玉のほんのり甘い香りに、セラピストの穏やかな波を思わせるストロークが合わさって、まるで深い瞑想状態にいるような、癒やしの時間を堪能できました。
ビーチを存分に堪能するには「バンタカフェ」へ
「星のや沖縄」が面する読谷村の西海岸には、美しいビーチが点在しています。
入り江に沿うような崖の上に立つ「星野リゾート バンタカフェ」は、どこまでも広がる水平線を一望でき、崖の下に降りれば、波が足元に迫る臨場感を楽しめる場所。宿泊者以外のゲストも来店できる、地元の方にも人気のスポットです。
自然海岸の地形を活かした4つのエリアがあり、散策をしながらその日の気分で見つけたお気に入りの場所で過ごすことができます。
一面に広がる窓から海が眺められる「ごろごろラウンジ」は、大きなソファでくつろげる、屋内の涼しい空間。
崖の上から浜辺へと続く散策路にある「海辺のテラス」は、海との距離が近く開放感のあるエリア。
波に削られた大きな岩とワイルドな植物に囲まれた「岩場のテラス」は、自然によって閉ざされた秘密基地のような空間。ウッドデッキやロッキングチェア、岩陰のテーブル席などがあり、冒険に来たようでワクワクします。
「バンタカフェ」では、ランチをオーダー。沖縄で長く親しまれている「ぶくぶく茶」からアイディアを得た、ふわふわの泡とカラフルな水玉模様が特徴のぶくぶくジュレソーダ(1,000円)や、酸味がフレッシュなシークワーサーネード(700円)は、目にも涼やかなドリンク。
フードは、たっぷりのチーズに、ゴーヤの苦みがアクセントとなった「うちなーピザトースト(900円)」と「ポークたまごおにぎり(700円)」をシェアしながらいただきました。
ただ海辺でくつろぎながら何もせず、客室やプールサイドでのんびりしても良し、琉球文化に触れられるアクティビティに興じても良し。どこまでも広がる海と、アセロラ、ヤシ、ブーゲンビリア、グアバなど沖縄の植物に囲まれた「星のや沖縄」で、沖縄のライフスタイルを堪能してみては?
沖縄県中頭郡読谷村儀間474
電話番号:0570-073-066 (9:30〜18:00)
料金:1泊136,000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事別)
ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
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