2022.05.17
眼を閉じて深呼吸すればそこは台湾。台湾発の茶香水「P.Seven」
P.Seven台湾茶香水
人気の海外旅行先で常に上位にランクインする「台湾」。かく言う“台湾愛”が人一倍の私も、そろそろ恋しくなってきました…。
今回はそんな方にぜひオススメしたい台湾発の茶香水ブランド「P.Seven茶香水」をご紹介します。
実際に香りを楽しむことができると聞き、東京日本橋にある「COREDO室町テラス」にあるP.Sevenの実店舗へ。
台湾台北でスタートしたブランド「誠品」が、初めて中華文化圏を出て日本で展開した拠点がここ「誠品生活日本橋」。
書籍・グルメ・トレンドアイテムなど様々な台湾ブランドが出店し、豊かな台湾の文化を体験することができる日台の文化交流の中心となっています。
世界で初めて開発した「台湾茶香水」
2階にあるP.Sevenの店舗は、明るくとても開放的。
世界で初めて台湾茶香水を開発したブランドであり、P.Seven茶香水(雨晴国際株式会社)創業者である潘雨晴さんは大のお茶好きで“お茶マスター”。
台湾における「茶」とは、客をもてなし友情をかわすために古くから生活に根付いてきた文化。それを香水という形にすることで、より多くの人の生活に馴染んで欲しいと2012年に創業されました。
ブランド名の、“P”は創業者潘(パン:Pan)さんの名前から由来し、台湾人から生まれたブランドであること、台湾文化を世界へ伝えたいという想いが。“Seven”は「7」=聖書においても新生(スタート)の意味があり、仏教では円満の意味で、ここから円満なスタートを切れるようにとの想いが込められています。
唯一無二の独創的な香り
店長の国安さんと台湾人スタッフの呉さんが香りの説明をしてくれました。台湾話にも花が咲き、まるで台湾にいるようなあたたかい居心地の良さを体感。
台湾茶文化で最初の一杯は、お茶を淹れた茶器「聞香杯」を嗅ぎます。その香りを香水として残したい! という思いから、ブランドを代表する「キンセン茶香水(台湾版:茗香水)」が誕生。
ミルクの香りがする優しい甘さのあるお茶で、日本限定版(甘み)と台湾限定版(スパイシー)があり、国ごとに好まれる香りの違いも嗅ぎ比べてみるとおもしろいですよ。
驚くべきは、潘さんは香りの専門的な勉強をしておらず、イメージを直感で香りに再現していること。そのため、一般的にはトップノートで使用しない香りを最初に持ってきたりと唯一無二のなんとも表現しがたい芳香が生まれるのです。
台湾人の温もりと笑顔を香りに込めて
数あるラインナップからご紹介するのは「日本限定」品。
台湾桃園国際空港10周年の際に、台湾の玄関としてふさわしいという意味を込め、潘さんがオリジナルの香りをデザインしたのがこの「国門香」。
台湾の森林、廟宇の線香、茶文化などをテーマに、ウッディ系の香りをベースとしてお茶の要素を加えた、爽やかで深みのある独特の香り。まるで静かな寺院にいるような気分にさせてくれます。
コロナ等の影響で、桃園空港ではまだ使用開始はしておらず、現在はこの商品のみ! ぜひ体感してみてくださいね。
台湾直輸入の新商品、ピロースプレーの香りは3種類。それぞれをイメージした台湾の地名が付けられています。現地の香りを閉じ込め、海外の人たちでも、夢の中で台湾の旅を愉しんでもらえたら…という経緯で生まれました。
中でも、私が特に気に入ったのが淡水。淡水碼頭は、美しい夕日ときらめき輝く夜景で有名な観光地。目を閉じれば、思い出の地の潮風の香りと波の音が蘇ってくるような気持ちに。扱うすべての香りはユニセックス。どんなシーンでも使えるのが嬉しいですね。
あらゆるものに優しいエコ先進国台湾
台湾はいわずと知れたエコ先進国。P.Sevenも原料のヒノキは伐採ではなく流木を使用したり、リサイクル可能な瓶を使用するなど最初から最後まで環境に配慮しています。
素材はすべて台湾製で植物性、敏感肌にも安心。シミがつかないので、あらゆる布製品に対応しています。
これからの季節、カーテンにつけて風に乗る芳香を楽しんだり、お気に入りのハンカチにつけてご機嫌な一日を過ごしてみては?
いつか台湾を訪れる日を楽しみに
人間の記憶力は香りと強い結びつきがあるといいます。
国安さんと呉さんのおふたりは「コロナで閉塞的な気持ちになりがちなので、香りで気持ちを和らげ、少しでも癒やされて欲しい」とお話ししてくださいました。
眼を閉じて吸い込むと、台湾で感じた人々の温かさ・感情・記憶を蘇らせてくれる茶香水。旅の記憶をただの大切な思い出だけにとどまらせない特別なものにしてくれる逸品。ぜひ試してみてくださいね。
ドイツ在住の元CA。システムエンジニアを経て客室乗務員となり、退職後2023年より家族とドイツに住む。学生時代に台湾留学でマスターした中国語と英語に加え、現在はドイツ語の資格取得に挑戦中。異文化交流と新しい体験を求めて、世界中を旅するグルメ探究者。旅先で味わった料理を自宅で再現するのが趣味。ドイツを中心にヨーロッパでの暮らしと旅情報をお届けしていきます。
Instagram:@wakana_log/@wakana_log_germany
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