2019.06.25
モンブランの麓 イタリアンアルプス温泉コスメ&スパの旅
モンブランの麓の由緒ある温泉、プレサンディディエへ
フランスとスイスの国境に近い北西イタリアは、アルプスのモンブランやマッターホルンなど 4000m 級の名峰に囲まれた山岳リゾートです。
モンブランの麓の街プレサンディディエは、古代ローマ時代から温泉地として親しまれてきました。
イタリアのロイヤルファミリー、サヴォイア家の 19 世紀の別荘が現在はテルメ(温泉)の施設として開放されています。
温泉は雪解け水が山の中を約 1km 、 40 年かけて濾過され湧き出たもので、美肌効果の高い鉄分やマグネシウムが豊富に含まれています。
マッサージとサウナで完全デトックス&リラックス
人気の高いマッサージは、事前予約が必須。今回は 25 分のフェイシャルコース( 44 €、約 5500 円)をお願いしました。
担当のフランチェスカの第一印象は正直「わかっ!大丈夫かな」でした。早速施術スタートです。
クリームを使い分けながら、デコルテ、顔、頭、そしてまたデコルテから顔へ。 筋肉やリンパに沿って流れるように、時に指の動きを止めて、深呼吸に合わせたりしながら優しくマッサージしていきます。
私は肩以外に前頭部、側頭部と額全体が硬く、奥歯にも力がかかっているとのことで、その負荷を取り除くように丁寧にほぐしてくれました。
「日頃のストレスが原因なので、この後水分をとって、サウナと冷水を 3 回繰り返してみてください」とフランチェスカ。「冷水に浸かるのはちょっと」と言うと、今までのクールな表情が一変、「サウナの後の冷水はデトックスと疲労回復に効果絶大なので、絶対に浸かってみてくださいね!」と説得されました。
冷水力説後のフランチェスカ。朝からの肩こりと頭痛も治してくれた、至極のマッサージでした。
庭に出ると、ジャグジーから一望できる壮大な景色と、新緑の匂いが出迎えてくれました。 36 度のお湯は心地よくずっと浸かっていられますが、上がった瞬間は肌寒く、サウナへ直行です。
サウナ小屋の右側にあるのが大理石の水風呂。サヴォイア家時代からのものだそうです。
苦手意識があった高温サウナですが、窓からのこの景色を眺めていると全く苦になりませんでした。
10 分後、外の冷水にも勇気を出して浸かってみると、初めて味わう目が覚めるような爽快感 。
3 回と言わずもっと繰り返したくなるほど、すっかりこの温冷交代浴の虜に。フランチェスカありがとう!
3つの美肌温泉の成分が配合されたコスメを堪能
マッサージの待合室や更衣室で試すことができるオリジナルコスメには、北イタリアの 3 つの温泉水がブレンドされています。
プレサンディディエとサンペレグリノ、ボルミオ、それぞれの温泉成分の相乗効果にも着目。肌内部の pH を調整し、肌を若々しくしてくれる効果が期待できます。
コスメを試しながら、画面でマッサージのレクチャーを受けられる部屋もありました。
ローションから一連の流れを試してみて特に効果を実感したのが、フェイスマスク( 50ml/28 €、約 3500 円)。洗い流した後もまだクリームが残っているかと思うほど、肌に滑らか成分が浸透していました。
そしてアンチエイジング効果の高いエーデルワイスや真珠が配合された美容クリーム( 50ml/54 €、約 6800 円)。このクリームをすごいと思ったのは翌朝、きめが整って毛穴が目立たなくなったと感じた時でした。
夜 7 時過ぎまで明るい空と新緑の山々、その奥に佇むアルプス。頭を空っぽにしてスパを満喫した、忘れられない一日になりました。今回購入したコスメを使いながら、この風景への再会を夢見ることにします。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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