2019.07.22
ミラノで買える カリブ海のスパ系コスメLIGNE ST BARTHで夏肌ケア
ミラノの街角で出会った南国コスメ
ミラノにも暑い夏が到来しました。湿度こそ高くないものの、 6 月末にはアフリカからの高気圧で 40 度を記録。仕事の効率が下がったミラネーゼの頭の中は、文字通りバカンス一色です。
8 月になると皆海や山へ繰り出すためミラノのほとんどの店が閉まり、街は閑散として清涼感さえ漂い出します。
バカンス前の街角で、ひときわトロピカルなショーウィンドウが目に留まりました。
「 LIGNE ST BARTH (リーニュ・セントバース)」という、カリブ海のサン・バルテルミー島発のスパ系コスメブランドだそうです。
サン・バルテルミー島は、フランス領西インド諸島にあるリゾートです。
創始者のHerve さんが1980 年代にローカルのラム酒のボトルに入れたボディオイルをビーチで売るようになったのが、ブランドの始まりだそうです。
90 年代に島で休暇を過ごしたトップモデルやハリウッドスターがこのオイルを買って帰るようになり、その後スパ系コスメとして展開していきました。
全てのコスメにはカリブの海水とトロピカルフルーツなどが使われています。
島の希少な植物は使用せず島民の雇用に力を入れるなど、自然保護と人権保護に配慮しながら、コスメのための最高品質のフルーツや野菜を栽培しています。
日焼け止めには、プロビタミン A が豊富な熱帯アメリカ原産のベニノキが配合されています。
カリブの原住民はこの種を粉状にし、紫外線や虫から体を守っていたそうです。
スパ系コスメとして発展した LIGNE ST BARTH は、世界各地のスパで採用されています。イタリアでは、オーストリアに近い山岳リゾートのボルツァーノなどのラグジュアリーホテルでトリートメントを受けることができます。
リラックスやスリミング、アフターサンケアなどテーマごとにスパメニューが用意されています。
LIGNE ST BARTH のクリームやオイル、島の海水やクレイ、温めた貝を使うなど、本格的でユニークなトリートメントが揃います。
トロピカルフルーツの魅力を堪能できるコスメ
LIGNE ST BARTH の代表格がこちらのアボカドオイルです。
南国の太陽をたっぷり浴びて育ったアボカドから丁寧に抽出されるオイルの保湿力は抜群。
日焼けした肌や冬の乾燥肌・髪への特効薬となります。
夜つけたオイルが朝までしっかり残るため、洗い流す必要があるほど。デイユースには軽いココナッツオイルがオススメです。
フレグランスも充実しています。一番人気があるのがバニラ。カリブ海の最高品質のバニラにオーキッドがブレンドされたこちらの香りは清涼感と奥深さを併せ持ち、粉っぽさや甘ったるさが全くありません。 ピュアなバニラの心地よい香りを初めて知りました。
フェイスパックは乾燥・普通肌用と脂性肌用の 2 種類があります( 80 €/約 10,000 円)。
特に 2 人目を出産してからこの 2 年間、エステはおろかゆっくりお風呂に浸かることもなくなった私にとって、パックは本当に強い味方です 。
乾燥・普通肌用のタイプには、くすみを改善する効果があるパッションフルーツと島のピンククレイが配合されていて、滑らかで肌に塗りやすい柔らかさ。潤いを与えながら肌の古い皮脂や汚れを吸収してくれ、洗い流すと確実にワントーンあか抜けます。
南国の香りで、一瞬でもフレンチカリブでのリゾート気分に浸らせてくれた LIGNE ST BARTH のコスメ。
バカンスを終えた秋に使う時には、少しほろ苦い気持ちになるのかもしれません。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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