
2021.11.13
気分はすっかりプリンセス。王妃も愛した温泉で過ごす贅沢な休日
イタリア ボルミオ
歴史ある温泉地、ボルミオ
ミラノから車や電車で3時間、オーストリア国境に近い山間の町、ボルミオ。
イタリア人なら誰もが知る、スキー&温泉のリゾートです。

ボルミオを象徴するラグジュアリーな温泉施設が、「QC TERME BORMIO(クーチー・テルメ・ボルミオ)」。
「BAGNI VECCHI(バーニ・ヴェッキ)」=「古い温泉」と「BAGNI NUOVI(バーニ・ヌオーヴィ)」=「新しい温泉」の2ヶ所からなり、どちらも温泉やスパの他、レストランとホテルが併設されています。
今回宿をとったのは、リバティ様式のピンクの外観が目をひく「BAGNI NUOVI」。

新しいといっても、歴史は19世紀前半にさかのぼります。
館内は華やかさと静寂が共存する、どこかコロニアルな空間。イタリア国王ヴィットリオ・エマヌエーレ3世やハプスブルク家エリザベート妃、近年ではベッカム一家も宿泊しています。

持参した水着に着替えバスローブを羽織って、いざ温泉エリアへ。
屋内と屋外に、30種類以上の浴槽やサウナがあり、全て満喫するには1日では足りないほどの充実ぶり。敷地が広大なので、混雑を感じることなくゆったりと過ごせます。

古代ローマ時代から湯治として名を馳せたボルミオのお湯は、気管支炎や婦人科系疾患に良いとされる効能が認められています。
そして何より、ミラノやトリノ、近隣諸国から訪れる人々にとっての最大の魅力は、美しい景色を眺めながらの贅沢な時間。お湯の温度は37度から40度に設定され、1時間以上浸かってものぼせることはありません。
宿泊パッケージは結婚祝いや誕生日プレゼントとしても人気で、カップル率もとても高いです。

こちらの長い浴槽には、耳までお湯に沈めると、水の波動から音楽が流れてくるしかけが。
世間の喧騒すべてを遮断してゆる〜い旋律に身を委ね、心身がデトックスされていく感覚を味わいました。

屋内も充実しています。
こちらの2本の回廊状の浴槽は、血液循環を改善する効果が絶大。
右のお湯→左の冷水という順で6周するのですが、水温は氷点下に近く、実際はかなりハード。あまりの冷たさに、悲鳴をあげてしまいました。

ひと通り温泉を満喫した後は、夕刻時に「アペテルメ」を誰でも利用できます(予約制)。
イタリアのバールで提供しているアペリティーボ(お酒とおつまみ)の温泉バージョンで、お酒やジュース、チーズやフォカッチャ、オリーブなどが提供されます。
皆バスローブのまま、リラックスしながら夕食前のひと時を満喫。飲み放題ですが、このあと温泉に戻る場合はほどほどに……。
トキメキ満載のホテルライフ

宿泊の楽しみのひとつが、部屋のアメニティ。充実した9種類のソープやスキンケアのセットは、女子心をくすぐるデザインで香りも◎。ちなみにイタリアのホテルアメニティに歯ブラシはないので、家から持参します。

ディナーの予約時間になり、館内のレストランへ。
これが今回の滞在の、最大のハイライトとなりました。足を踏み入れた瞬間、もっとオシャレしてくればよかったー!と後悔。眼前に広がるゴージャスなボールルームに、圧倒されてしまいました。
エリザベート妃が階下のダンスパーティを鑑賞したと言われるバルコニーや、天井を埋め尽くすヴェネツィアンシャンデリア、壁や柱を彩るフレスコ画の美しさに酔いしれながらのディナーは、もちろんミラノでも未体験。
この日はボルミオ産の赤ワインと、地元の素材を使ったピッカーニャをオーダー。
頭の中で奏でるワルツに酔いしれながら、デザートまでゆっくり堪能しました。

夕食後にテルメに戻って、星を見上げながらのんびりお湯に浸かるのも一興。
お風呂から出た直後は、標高が高いこともあり10月でもかなりの肌寒さ。屋内のサウナや浴槽に浸かって、体の芯まで温め直してから部屋に戻ります。
次回は、さらに歴史のある名湯「BAGNI VECCHI(バーニ・ヴェッキ)」をレポートします!
温泉利用料金 58ユーロ/約7,700円(平日1日利用の場合)
宿泊料金 215ユーロ/約29,000円より(温泉利用・朝食込み)

映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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