2020.10.22
ミラノ郊外のオーガニックレストランで、北イタリアの自然を満喫
イタリア レストラン
知られざる自然と美食の宝庫、ミラノの郊外へ
イタリアといえば、ファッションやアート、そして食。
そう、土地が豊かで、古来より農業が盛んな国でもあります。
特に近年は有機農業に力を入れ、ヨーロッパ最大の有機栽培面積を誇ります。
ミラノ近郊の土地は平坦で湿度が高く、稲作や畜産も盛んなのです。
ミラノ中心地から車で30分ほど行くと、そこは緑と水が豊かな大自然。
とある休日、田んぼと森に囲まれたアグリツーリズモ「CASCINA CONTINA」を訪れました。
広い敷地では、旬の野菜を有機栽培しています。
社会事業として運営され、ここで働くスタッフの多くは、元受刑者や元薬物依存者、家族と暮らせない事情がある若者など、社会的サポートを必要とする人たちです。
こちらの野菜は、ズッキーニ。イタリアでは黄色い花の部分を「フィオーリ・ディ・ズッカ」と言い、リゾットにしたり揚げたりして食します。天ぷらにしても美味!
予約必須。敷地内のレストランでいただく旬のコース
敷地内にあるレストランでは、毎週日曜、敷地で栽培された野菜や近郊農家の食材を使ったコース料理が提供されます。
コース(25ユーロ/ 約3,100円)は、前菜、パスタなどのプリモ、肉料理のセコンドという流れ。
まずは前菜が運ばれてきました。
チーズとハムとキッシュの盛り合わせ、キャベツのマリネと自家製フォカッチャ。
これで一人前! 先が不安になりながらも、美味しすぎるので、残すという選択肢はあり得ません。
特に、熟成されたチーズに玉ねぎのジャムをのせた時のハーモニーは絶品。
サラミはフレッシュで柔らかく甘みがあり、オーガニックの全粒粉で作られたフォカッチャも、食べ出すととまりません。
こちらは、アスパラガスのホワイトラザニア。
新鮮で旬のアスパラガスは、クリーム系ソースと本当によく合います。
続いての肉料理は、豚ロースでした。満腹&ほろ酔いで、写真を取り忘れるという失態。
お料理のお供は、ロンバルディア州のワイン生産が盛んな地域で作られたRosso del Coràという赤ワイン。
フルーティでフローラル、ドライなので、ミラノの郷土料理のお肉との相性も抜群です。
製造元ワイナリーも、社会事業の一環として社会復帰を目指す若者を雇いサポートしています。
各野菜のオイル漬けはお土産に最適。
ランチの後は、動物たちと触れ合おう
ランチの後は、広大な敷地を散策。かわいい養蜂箱もありました。
ロバや珍しい鳥たちが飼育され、自由な散歩を楽しんでいました。
採れたての卵も購入できますが、朝早く行かないと売り切れてしまいます。
ミラノの市内も楽しいですが、郊外の自然に触れるのもオススメです!
ドライブしながら、自然豊かな北イタリアを味わってみてくださいね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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