2021.09.08
旅する個性派フレグランスメゾン。誕生60周年「DIPTYQUE」の世界
DIPTYQUE(ディプティック)
アートが香る「DIPTYQUE」の世界
今年、誕生60年を迎えたフランス生まれのDIPTYQUE(ディプティック)。
自然やアートと融合しながら、香水をはじめ、キャンドル、ルームフレグランスなど、数々の香りの名作を生み出してきました。
今回は、ミラノの中心地、ブレラ地区の専門店を訪れました。
画家・劇場監督・インテリアデザイナーの3人のオーナーにより、インテリア雑貨店としてスタートしたフレグランスメゾン。
店内はミュージアムのように完璧なアート空間で、時空や性別を超えた、スタイリッシュで官能的な香りに包みこまれます。
夏に向けて発売された60周年限定アイテムは、7月までに全て売り切れてしまったそう。
「香りの芸術品」と称されるDIPTYQUEのフレグランスは、旅やアートからインスピレーションを得て生み出され、世界中の最高品質の原料で作られています。
イタリアで人気のフレグランスをスタッフに尋ねてみることに。
・EAU ROSE(オーローズ)
フルーティーなトップノートからローズ、ゼラニウムなどのフェミニンなミドルノートが堪能できる、ロマンチックな香り。
・PHILOSYKOS(フィロシコス)
フレッシュなイチジクの葉と木、ホワイトムスクが織りなす、フルーティーで甘い香り。
・DO SON(ドソン)
チュベローズの白い花とアイリスが織りなす、ガーリーなフローラル系の香り。
そして、2011年の50周年を機に誕生した名作が「34 boulevard Saint Germain」。
パリ本店に足を踏み入れた瞬間の香りを再現したシリーズです。
40種類の原料からなり、複雑な表情を楽しめるルームスプレー。
柑橘・スパイス・サンダルウッドなどが織りなす、爽やかで温かみのある香りは、家でのリラックスタイムにぴったり。
エレガントでクリエイティブ、さらに西と東の調和も奏でます。
フローラルノートが控えめでユニセックスな香りは、男性への贈り物としても理想的。
DIPTYQUEの定番、キャンドルは2サイズの展開。
最後まできれいに燃やす方法を、スタッフが伝授してくれました。
・初回はロウの表面全体が溶けるまで、2時間以上灯し続けることで、芯の周りが窪むのを防ぐ。
・火を消してから、芯が真っ直ぐ立った状態で保管すると、容器の底までキャンドルを使い切れる。
・芯が5ミリ以上残らないよう、こまめにカットする。
写真の専用のトリマーはキャンドルマニア向けのツールなので、普通のハサミでもオッケーだそうです。
最高品質のコスメラインにも注目
21世紀に入り誕生したコスメラインは、最高品質の美容成分にこだわって作られています。
ここで使われている香りは脇役に徹しながらも、上品でリラックス効果を高める役割を担います。
ボトルの中のバラの花びらに見とれてしまう、ビジュアルも美しいフェイシャルオイル。
ホワイトアイリスのエキスが配合され、肌本来のツヤを引き出して滑らかに整えます。
ベタつきがないので朝晩使え、マッサージオイルとしても秀逸。
ローズペタル、アーモンド、アイリスの優しい香りに癒されます。
今年発売された、洗い流さないタイプのハンドウォッシュジェルです。
浄化作用のあるホワイトサポナリアという植物を配合。消毒しながら肌にきちんと潤いを与え、さらにジャスミンサンバックの懐かしい香りが最高に心地いいアイテム。
衛生面にも配慮されたプッシュ式で、度重なるアルコール消毒で手が荒れた経験のある方にもおすすめです。
個性的なフレグランスから自分の香りを見つけた時の喜びは、旅先の一期一会の感動に似ています。
そんな旅感覚を味わいに、DIPTYQUEの世界を覗いてみてはいかがでしょうか。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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