2020.03.17
旅が好きなあの人の「連れてくコスメ」
#09 服部真以さん
暑かったり、寒かったり、気温や湿度、あと水も、環境が変わる旅先だからこそ、スキンケアやコスメにはこだわりたい! で、旅慣れているみなさんは、どんな物を持って行くの? 様々な職業の旅好き女性たちに、スーツケースに絶対入れるマストアイテムを紹介してもらいました。今回は、航空会社で客室乗務員を務める服部真以さんです。
- index 目次
- (1)服部真以さんプロフィール
- (2)旅スキンケア/旅ヘアケア「たどり着いたのはコンパクトなボトルのブランド」
- (3)旅コスメ/顔まわりアクセサリー「長時間メイクでも負担がかからないアイテム選び」
- (4)旅のあれこれ・旅の裏ワザ
#09
服部真以さん(Mai Hattori)
航空会社の客室乗務員として、国内線と国際線両方の機内で勤務。ヨーロッパからアジア、アメリカ、国内は北から南まで、1年のうち半分以上はどこかの地へ飛んでいる。休日は主に「フィールサイクル」のジム通い。EDMの曲がガンガン流れ、ミラーボールがまわる暗闇の中でのエクササイズは、基礎体力作りとボディメンテナンス、ストレス発散も兼ねている。プライベートでは、海外よりも国内旅行派。
旅スキンケア/旅ヘアケア
必要最小限を極めてたどり着いたのはコンパクトボトルのブランド
仕事のときは荷物をコンパクトにまとめているので、スキンケアアイテムも常に必要最小限! 大きなボトルそのままだとかさばるし、でも頻繁に詰め替えるのも面倒で。いろいろ試して、やっとたどり着いたメルヴィータは、ボトルのコンパクトさが素晴らしいなと思っています。敏感な私の肌質にも合って、詰め替え不要でそのまま持って行かれる理想的なブランド。海外や機内販売で買うことが多いですね。スキンケアは洗顔のあとに、アルガンオイルをつけて化粧水、クリーム、の順番です。TALIKAのまつ毛美容液は、朝はマスカラの下地として、夜は乾燥対策に塗って寝ています。
メルヴィータのアルガンオイルはすごく便利なんです! 化粧水前のブースターや、ボディオイルとして。また、ドライヤー前にタオルドライした髪に数滴なじませてから乾かしたり、スキンケア、ボディケア、ヘアケアに兼用で使えます。スカルプブラシは美容院で教えてもらって愛用しているもので、シャンプーのときに使います。客室乗務員は、ヘアスプレーやヘアクリームをつけてヘアスタイルをカッチリ固定するので、シャンプーをしてもなかなか落ちないんですよ。シャンプーをして軽く泡を切ってから流す前に、頭皮にしっかりこのブラシをあてて、ガーッととかしていくんです。そうすると毛穴の汚れも整髪料もとれて、洗い上がりがサラサラになるんですよ。シャンプーとコンディショナーは、家で使っているTHE PUBLIC ORGANICを小さいボトルに詰め替えて持って行きます。
旅コスメ/機内ケア
長時間メイクしたままでも負担がかからないアイテムをチョイス
旅行と普段のメイクは同じで、“いかに日常のまま行くか”が私のテーマです。仕事柄、長時間メイクをしていることが多く、肌に負担がかかるので、普段はファンデーション代わりにイヴ・サンローランのCCクリームと下地を使っています。CCクリームを探していたときに、たまたま出会いました。使ってみたら、肌の負担も少なく、伸びがよくてつけやすいし、カバー力もあるので、もう何年も使っています。マスカラもすすめられて使うようになりました。長時間つけたままでも落ちにくいウォータープルーフで、カールの持続力があるから愛用していますね。
機内販売で買ったゲランのフェイスパウダーとチークは、ツヤが出るのでお気に入りです! ブラシが一体型になっているトラベル仕様なので、持ち運びに便利なんですよ。機内での唇の乾燥も悩みなんですけど、OBAJIのリップエッセンスは保湿力が高くてすごくいいです。就寝前に塗ったり、メイク前にも塗って、保湿しています。勤務中の口紅は、“暗い中でもお客様に表情が分かるような明るい色を使用する”という決まりがあります。イヴ・サンローランのリップは、ツヤが出て肌色になじむし、塗るとキマる感じです。ルナソルのアイシャドウは発色がいいのでおすすめですね。ベージュ系で使いやすく、上から順につけていくと簡単にグラデーションが完成します。
勤務中は、棚の開け閉めや、お食事や書類をお配りしたり、こまめに手を洗って消毒もしますので、指先が乾燥でボロボロになるんですよね。なので、休憩時間には、ハンドクリームやOPIのネイルオイルでこまめにケアしています。ハンドクリームは、無香のものを使用するという決まりがあります。海外に行ったときに買うことが多く、ラヴェーラのものはドイツで見つけました。ロクシタンのミストも乾燥対策で、休憩時間に顔にふわっとスプレーしています。香りがいいので、気持ちが落ち着きますね。それから、休憩時間にはゴルフボールを使って腕や脚のマッサージもしています。
服部真以さんの旅のあれこれ/裏ワザ
Q コスメ以外で持参するものは?
ホテルは空調が効きすぎて寒いことが多いので、夏でも長袖のパジャマとレギンスは必ず持って行きます。特にアジアは、空調をオフにして室温が上ると虫が出やすくなるので(笑)、冷やしておかないといけないんですよね。風邪を引かないように、寒さ対策をしています。
Q これから訪れてみたい場所は?
客室乗務員の仕事を始めてから、プライベートでは国内旅行が多いですね。今は富良野のラベンダー畑に興味があります。以前に祖父母が旅行したときの話を聞いてからずっと行きたいと思っているんですよ。ワインが好きなので、「ふらのワイン」のワイナリーにも立ち寄りたいです。
Q 今まで訪れた中でよかった国は?
ヨーロッパをまわっているときに1泊だけしたスペインのバルセロナ。ガウディの建築が素晴らしいのはいうまでもなく、街の雰囲気も人も明るくて、ご飯も日本人の舌に合うと思いました。それから、アラスカですね。オーロラや犬ぞりなど、なかなか体験できないことばかりでとっても刺激的でした。「チェナ温泉」という広い混浴露天温泉があるのですが(水着着用です)、日本の温泉とは違って場所によって深さがあり、温水プールのような感じで、基本的に立って入浴するスタイル。まわりに積もった雪で遊びながら入るのも楽しかったです。
企画構成・取材・文/依知川亜希子
撮影/黒澤義教