2021.09.10
ココロと空間を浄化し癒す
南米の聖なる香木「パロサント」
WHOLE TREE(ホールツリー)
SNSで人気に広がりを見せ、入荷してもすぐに完売してしまう、いま話題の「パロサント」。
どこかで聞いて、気になっている方も多いのでは。リラックスやフレグランスアイテムは数あれど、なぜ多くの方がパロサントを選んでいるのか? 今回はその魅力に迫ります。
神聖な木「パロサント」に秘められた魅力
ご紹介するパロサントは、「Possibilities in trees(木の可能性)」をコンセプトに、木の無限の可能性に注目し、その香りや殺菌成分を活かした独自の視点で商品を展開しているブランド・WHOLE TREE(ホールツリー)のもの。
シンプルなデザインでスタイリッシュなパッケージ。初めて使う人にピッタリの4本入りを購入してみました。手に取ると、箱の外からでも感じるミントのような清涼感のある芳香が溢れ出しています。
パロサントはスペイン語で「神聖な木」という意味で、「Holy Wood」や「WHOLE TREE」(聖なる樹)とも呼ばれているそう。
数ある香木の中でも特に持続性が高く、香りが強いのが特徴です。
パロサントの香りには『邪気を祓う』『場を清める力がある』といわれ、ラテンアメリカの先住民たちが儀式の際に使用してきた特別な木なのだとか。その歴史はなんとインカ帝国の時代にまで遡ります。
現在でも教会の薫香やヨガや瞑想を行う前の空間浄化、お部屋の芳香剤として人気だそう。日本ではお寺でも沈香などを焚きますし、昔から私たちにとって「焚く」という行為には深い繋がりがあるのかもしれませんね。
希少な木を余すところなく愉しんで
パロサント特有の芳香を最も引き出すには、燃焼する方法がベスト。ミントや松のようなスーッとした香りと、炭化して濃厚な甘みを帯びた優しい香りを楽しむことができます。
使用方法は、スティックを水平に傾けてライターなどで着火。 油分を多く含むため、パチパチっと音がしたら簡単に火が着きます。
チロチロした小さな炎を眺めているうちに、気持ちがゆっくり穏やかに…。
約1分燃やしてから振って消火し、その後は立ち昇る煙と香りを楽しみます。森の中にいるような、何とも表現し難い神秘的な雰囲気が、極上のヒーリングタイムに。
最後は耐熱性プレートなどの上でしっかりと火種を消すか、自然に燃え尽きるのを待ちます。良い香りがするからといって、うっかり煙は直接吸い込まないよう注意が必要。
香りを楽しんだら、窓を開けて浄化した悪い気を煙と一緒に外に出すと良いのだとか。部屋の空気が心なしかスッキリしたよう!
その他にも用途は様々。インテリアのように芳香剤として置いておくだけで、自然を感じる心地よさ。寝室の枕元に置けば穏やかに眠ることができそうです。
また、袋に入れてサシェにしたりも。虫が嫌がるリモネンという成分が豊富なため、クローゼットに入れておけば防虫忌避にも効果的!
香りが薄まってきたと感じたら、ハサミやカッターなどで木を削り細かく切ることで再び香りが立ち、最後のひとかけらまで長く楽しむことができます。
上手に向き合って、永く受け継がれていく木
生きたパロサントの木は香りが無く、長い年月をかけて育ち、枯れる過程で木が圧縮されて、初めて香りが作られるのだそう。ペルーでは、人気を受けて希少価値が高まり、乱獲や伐採規制のため生きている木を伐採することは認可されておらず、自然に枯れ落ちたものだけを収穫することが認められています。
自由な発想で愉しめるのが醍醐味であり、人を惹きつける所以なのかもしれませんね。長い年月に思いを馳せながら、静かなリラックスタイムを過ごしてみては。
ドイツ在住の元CA。システムエンジニアを経て客室乗務員となり、退職後2023年より家族とドイツに住む。学生時代に台湾留学でマスターした中国語と英語に加え、現在はドイツ語の資格取得に挑戦中。異文化交流と新しい体験を求めて、世界中を旅するグルメ探究者。旅先で味わった料理を自宅で再現するのが趣味。ドイツを中心にヨーロッパでの暮らしと旅情報をお届けしていきます。
Instagram:@wakana_log/@wakana_log_germany
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