2025.10.25
【ザ・プリンス 京都宝ヶ池】建築美と快眠を楽しむクラブフロアステイ
仕事に追われる毎日。寝ているはずなのに疲れが取れない、気づけばスマホを手放せない。そんな時こそ必要なのが、環境を変えて眠りを見直す時間です。
今回訪れたのは、「ザ・プリンス 京都宝ヶ池」。「読書×快眠」をテーマにしたクラブフロア限定プランを体験しました。スリーププランナー監修のもと、心と身体をリセットする滞在。その実際の様子を、体験者目線でご紹介します。
忙しい日常から離れて、「眠るための旅」へ

京都・洛北に佇むこのホテルは、自然豊かな宝が池公園に隣接し、四季折々の景観を楽しめる場所。館内へ足を踏み入れると、外の喧騒とは切り離されたような静けさに包まれました。都会では得られない「心が整う感覚」を、自然の力とホテルのしつらえがやさしく後押ししてくれます。
建築家・村野藤吾の最晩年の作品


歩みを進めるたびに出会う意匠の数々には、日本を代表する建築家・村野藤吾(むらの とうご)氏の美意識と遊び心が随所に息づいています。村野氏は、広島の「世界平和記念聖堂」や東京の「迎賓館(旧赤坂離宮の改修)」などを手がけ、戦後日本の建築史に大きな足跡を残した巨匠です。名前を知らなくても、実は日常の中で村野建築に触れている方は少なくないかもしれません。


入口で出迎えてくれる「鎮守の五葉松」は、ご縁を広げる象徴。柱やカーペットに描かれた白虎や朱雀などの四神は、京都の街を守る存在として静かに佇みます。エレベーターの扉には貝をあしらった装飾が施され、やわらかな光を反射しています。エレベーターホールの窓はまるで絵画のような計算された設計。わずかな移動時間さえも演出の一部となっています。



一つひとつのディテールに物語があり、ただ通り過ぎてしまうのが惜しい。まるで美術館を巡るように、建築そのものを体験する時間が広がっていました。
建物に込められた「平等」と「プライベート感」
建築家・村野藤吾氏は、ホテルの設計に「平等」と「プライベート感」という一見相反する要素を巧みに融合させています。
その象徴的な工夫は、各フロアの同じ位置に同じタイプの客室を配置している点。これは1986年の開業当初から「G7などの大きな国際会議で各国が1フロアずつ使用する」ことを想定して設計されたもので、どの国も同条件で宿泊できるようにという“平等”の思想が宿っているのです。

一方で、実際に宿泊した際の体験は「プライベート感」を強く感じさせます。中庭を囲む廊下のつくりは3部屋程度先しか見えない設計。ゲスト同士が顔を合わせすぎないよう工夫されており、プライベート感が守られているのも印象的でした。
客室の条件は同じでも、窓からの眺望は部屋ごとに異なり、その人だけが楽しめる景色に出会えます。与えられる条件は平等でありながら、感じられる体験は唯一無二。その対比こそが、このホテルに込められた思想の魅力の一つです。
「茶寮」に宿るおもてなしの心
ホテル敷地内の日本庭園には、結納や茶会にも使われる数寄屋造りの茶寮があります。今回館内ツアーに運良く参加することができ、茶寮にも足を踏み入れることが叶いました。土壁や障子に込められた職人技、掛け物や花で客人を迎える心、日本建築ならではの“迎える文化”を体感し、静かな感動を覚えました。



親しい仲間とのひと時はもちろん、結納やお祝いごとといったフォーマルな集いを、このような洗練された空間で過ごすことができれば、その一日はきっと忘れられない特別なものになるでしょう。ツアーのない日も朝9時から11時まで、宿泊者限定で無料開放をしているので是非宿泊の際には足を運んでみて。
建築そのものを“鑑賞するホテルステイ”。ただ宿泊するだけでなく、文化そのものを味わう体験へと昇華させてくれる、それがこのホテルならではの魅力だと感じました。
読書と快眠を叶えるスリープツーリズム
今回体験したのは「読書×快眠」をテーマにしたクラブフロア限定プラン。眠りを整えるための環境が用意されています。ベッドは身体をやさしく包み込むような寝心地で、照明は柔らかな色合い。静かな空気の中で本を開き、気持ちが落ち着いたところで自然に眠りへ。その流れが驚くほど心地よく生まれていきました。


さらに滞在中は、スリーププランナーが選書した「本」が客室に用意されており、心を落ち着けながら眠りへと導いてくれます。就寝時には、睡眠の質を「見える化」するブレインスリープコインを装着。自身の睡眠状態を客観的に知ることで、翌朝の目覚めに納得感が生まれました。


正直なところ、普段は寝る直前までスマホを見てしまうことも多く、頭が冴えてなかなか眠れない…という方も少なくないはず。そんな生活とは対照的に、デジタルから離れて本と向き合う時間は、まるで心のスイッチをオフにしてくれるようでした。


翌朝の目覚めは軽やかで、良質な睡眠がこんなにも日々のコンディションを変えるのかと実感。滞在が、眠りの大切さを教えてくれる体験になりました。着心地のいいセパレートタイプのパジャマもお気に入り。


客室には、ご自宅でもリラックスできるようにと、森林浴を思わせる香りが漂うBAUMのスキンケアセットも用意されていました。夜のスキンケアに使うと、木の香りに包まれて一日の疲れがすっとほどけ、より深い眠りへと導かれるようでした。滞在の余韻をそのまま持ち帰れる、心に残るおもてなしです。
クラブフロア特典で滞在をより豊かに



クラブフロア宿泊者には、クラブラウンジでの多彩なサービスが用意されています。
・朝食(7:00〜10:00):バランスの取れた和洋メニュー
・ティータイム(10:00〜12:00/13:30〜14:00):軽やかなスイーツで小休憩
・アフタヌーンティー(14:00〜17:00):優雅なお茶時間
・カクテルタイム(17:00〜19:00):夕景とともにグラスを傾ける大人のひととき
・ナイトキャップ(19:00〜20:30):眠りへと誘う静かなバータイム


さらに、ウェルカムスイーツや客室内のソフトドリンク無料サービスもあり、ラウンジと客室を行き来しながら過ごす時間が、まるでひとつの“睡眠のリズム”を整えてくれるようでした。あえてホテルから出ずに過ごしたくなるステイとはまさにこのこと。
まとめ
ザ・プリンス 京都宝ヶ池の「読書×快眠」プランは、まさに単なる宿泊を超えた“整う旅”でした。建築を鑑賞する楽しさ、自然に癒やされる静けさ、クラブフロアでの贅沢な時間。そして、深く眠れた翌朝の清々しさを体感できる現代人にこそ必要な至福のステイ。


心と身体をやさしく整えてくれるこの滞在は、日常を前向きに生きるためのエネルギーをチャージする、まさに「自分のための投資」といえる体験をぜひ一度体験してみてはいかがでしょう。
■ヨムとネ×クラブフロアステイ「読書×快眠」豊かな睡眠体験プラン
期間:2025年3月18日(火)~12月30日(火)
対象:クラブフロアご宿泊のお客さま限定
特典:
・ウェルカムスイーツ&スパークリングワイン
・客室冷蔵庫内ソフトドリンク無料
・クラブラウンジ利用(朝食/ティー/アフタヌーンティー/カクテル/ナイトキャップ)
宿泊プランの詳細はこちら
週5フルタイム会社員×週末トラベルクリエイター(旅・食・ホテル)
大学卒業後、大手金融機関で6年間勤務し、その後IT企業に転職。平日は会社員として働きながら、週末や有給を活用して全国・海外のホテルステイやグルメを楽しむライフスタイルを発信中。ライターとしての執筆活動に加え、商品撮影、動画制作なども手がけ、ホテルや観光業界を中心にコンテンツ制作を行う。仕事も旅も全力で楽しむスタイルで、“働きながら旅を楽しむ”リアルな体験をシェア!
Instagram:@yumicua X:@yumicua_tokyo
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