
2025.08.02
在住者が厳選!20ドル以下で買える“本当に美味しい”オーストラリアワイン
オーストラリアは、広大な土地と温暖な気候に恵まれ、品質の高いワインが豊富に生産されています。ワイナリー巡りも人気ですが、都市部でも手頃で美味しいワインが簡単に手に入るのは、旅好きにとって嬉しいもの。特にメルボルンでは、スーパーや専門店で気軽にローカルワインを購入できるので、友人へのお土産、ホテルのお部屋で飲み直したい時にもぴったり。
今回は、オーストラリア現地で実際に購入して「これはおすすめしたい!」と思った、20ドル以下で買える美味しいローカルワインと購入場所をご紹介します。
20ドル以下で買える、美味しいオーストラリアワイン4選
■STONEHAVEN(ストーンヘイヴン):南オーストラリア州の名産地の白ワイン
すっきりとした酸味に、柑橘や青りんごを思わせる爽やかな香りが広がる白ワイン。オーストラリア・南オーストラリア州の名産地「ライムストーン・コースト」でつくられています。
このソーヴィニヨン・ブランはフレッシュでキレのある飲み口。グリルしたチキンや白身魚、アジア料理などとも相性抜群です。シンプルなラベルデザインもおしゃれで、持ち寄りのホームパーティーにもぴったり。価格は約10ドル前後とお手頃で、オーストラリアワイン初心者にも。


■GUDILLY(グディリー):酸味と甘みのバランスが絶妙なナチュラルワイン
ナチュラルワイン好きならチェックしておきたいのが、こちらのGUDILLY。おしゃれなボトルデザインに惹かれて手に取ったのですが、飲んでみてびっくり。自然派らしい軽やかさがありながら、奥行きのある味わい。酸味と甘みのバランスが絶妙で、ついついもう1杯…とグラスが進んでしまいます。
種類も赤・白・ロゼと豊富にあり、どれも個性がありつつも飲みやすい仕上がり。このピノ・グリージョは、ほのかな洋梨やグレープフルーツの香りが広がり、すっきりとした酸味とほどよい果実味のバランスがとても心地よく魚介類の料理に似合います。価格は15ドル前後。見かけたら即カゴに入れて損なしのワインです。


■THE POND(ザ・ポンド):これぞ、デイリーワインの優等生
オーストラリアのスーパー、ALDI(アルディ)で見つけた、コスパ最強の赤ワイン。THE PONDのカベルネ・ソーヴィニヨンは、深みのある果実味とほのかな樽香が印象的で、値段以上の満足感があります。ほどよいタンニンとコクがありながら、重すぎず、飲み口はなめらか。ワイン初心者から赤ワイン好きまで幅広く楽しめる1本です。
ピザやお肉などグリル料理と相性がよく、冷蔵庫に常備しておきたい1本。THE PONDのような“デイリーワインの優等生”があるのが、オーストラリアワインの奥深さです。


■Tatachilla(タタチラ):モダン&クラシックが融合した、南オーストラリアの実力派
こちらもALDIのワインコーナーで見つけた、お値打ち感たっぷりの一本。南オーストラリアの名産地・マクラーレンヴェイルにルーツを持つ老舗ワイナリーながら、モダンなデザインと手に取りやすい価格で、思わずリピートしたくなるワインです。
このソーヴィニヨン・ブランは、柑橘系の爽やかな香りにハーブのニュアンスが加わり、口に含むとレモングラスや青リンゴのようなフレッシュな酸味が広がります。冷蔵庫でキリッと冷やして、サラダやシーフードと合わせるのがおすすめ。


オーストラリアワインの魅力とは?
オーストラリアワインの魅力は、まずその品質の高さとコスパの良さ。南オーストラリアやビクトリア州を中心に多様なブドウ品種が育ち、地域ごとの個性が反映されたバラエティ豊かな味わいが特徴です。
加えて、自然派やオーガニックに特化したワイナリーも多く、サステナブルな選択肢が豊富。ワインに詳しくなくても、ラベルの情報が明確なので選びやすく、スクリューキャップのものが多いため開けやすいのもポイントです。

20ドル以下で買える! おすすめのショップ4選
1. Dan Murphy’s(ダン・マーフィーズ)
オーストラリア全土で展開する大型酒類専門店で、ワインはもちろん、ビールやスピリッツまで圧倒的な品揃えを誇ります。特徴的なのはその価格の幅広さで、10ドルを切る手頃なワインから、特別な日のための高級ヴィンテージワインまで揃っているところ。店内は清潔感があり見やすく、ワイン初心者にもやさしい表示がされているので、滞在中に一度は訪れてほしいお店です。

2. Vintage Cellars(ヴィンテージ・セラーズ)
やや高級志向のラインナップが特徴のワインショップで、「少しだけいいワインを選びたい」「人に贈っても恥ずかしくない一本を探している」という時におすすめです。取り扱っているワインは、地元オーストラリア産に加えて、フランスやイタリアなどの輸入品もあり、ワイン通も満足できるセレクション。店内の雰囲気も落ち着いていて、じっくりワインを選びたい時にぴったり。

3. ALDI(アルディ)
節約派の味方であるドイツ発のディスカウントスーパー、ALDIにも、実は侮れないワインコーナーがあります。プライベートブランドが中心ですが、その品質の高さには定評があり、ワインアワードで受賞歴がある銘柄もちらほら。週ごとに新しい品種が入り、“LIMITED”とマークされた限定発売のワインはすぐに売り切れます。

4. BWS(Beer Wine Spirits)
街中や郊外のショッピングセンターなど、至るところに店舗を構えるBWSは、日常的にワインを購入したい人にぴったりの酒屋です。その名のとおり、ビール・ワイン・スピリッツを取り扱っており、ワインに関しては10〜20ドル台の「ちょっと飲んでみたい」価格帯のものが充実しています。期間限定のセールやマルチバイ(3本で〇〇ドルなど)も頻繁に行われているため、複数本をまとめ買いしたい時にも重宝します。

旅先での楽しみ方と、日本に持ち帰る時の注意点
旅の途中で買ったワインは、滞在中に楽しむのはもちろん、日本へのお土産にもおすすめです。ただし、持ち帰る際にはいくつか注意が必要です。
- ●ワインは液体扱いなので、必ずスーツケースに入れる(機内持ち込みは不可)
- ●1人あたり3本程度までが目安(関税フリーで持ち込めるのは760ml×3本)
- ●割れないように衣類などでしっかり包むか、ワイン専用ボトルケースを使用
最近では空港の免税店でもオーストラリアワインが手に入りますが、やはりローカルスーパーで買ったお気に入りの1本を持ち帰るのは、旅の余韻を自宅で味わう特別な時間になりますね!
「高い=美味しい」ではなく、「気軽に買えるけど、ちゃんと美味しい」ワインを探す旅。オーストラリアには、そんな理想の1本に出会える場所がたくさんあります。もし現地を訪れる機会があれば、スーパーやワインショップをぜひのぞいてみてください。
お気に入りの1本を見つけたら、きっと旅の思い出が、より豊かに、香り高くなるはずです。

大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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